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すし屋の芳勘/よしかん(学芸大学)のランチはめちゃくちゃお得。ばらちらしもいいけど、普通のちらしもネタてんこ盛りで最高でした

飲みの席で学芸大学の寿司屋・すし屋の芳勘(よしかん)のランチ限定メニュー・ばらちらしが話題となりました。翌日、朝から口はもうばらちらし。昼の開店時間・12時を待ち切れず、11時50分には店前に着いてしまいました。

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学芸大学駅から徒歩3分ほど。西口を出て左手へ線路沿いを真っ直ぐ。マッターホーンのある角を右折すると、すし屋の芳勘(よしかん)があります。昭和52年(1977年)創業。

特に関東界隈の寿司屋で「勘」や「八」の字を店名に使っているお店はすし屋の勘八(銀座)の暖簾分けもしくは同店で修行していた方のお店であることが多いようです。すし屋の芳勘もそう。創業者はすし屋の勘八で修業されていたそうです。

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開店まであと5分。店頭のカブにはたくさんの寿司桶が積まれています。さすが人気店。

暖簾がかけられ開店しました。口開けで入店し、促されるままカウンターへ。座ると同時に「ばらちらしをお願いします」とでも言っておけば、何の問題もなかった。なのに、なぜか魔が差し、おしぼりとメニューが出てくるのを待ってしまいました。

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やられた。失敗。ばらちらししか頭になかったのに、メニューを見た瞬間、頭の中が真っ白になります。以下はおよそ10秒ほどの私の思考です。

確かにばらちらしを食べたかった。けど、ばらちらしは一度食べたことがある。だったら他のものも食べてみたい。とはいえ、ブログでも紹介しようかなぁと思ってる。その場合、誰もが手頃に頂ける人気のばらちらしのほうが情報としては有益そう。でもだけど、ばらちらしではないちらし……。ああああ。気になる……。

「ちらしの竹をお願いします」

どひゃw 思わず口をついて出ちゃいました。もう仕方ない。頼んじゃったんだから。

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ネタを切り分け、丸い寿司桶に酢飯を詰め、ネタを並べます。おおお。はっきりとは見えないけど、並べ方が見えたぞ。これについては後述。出てきたちらし竹がこちら。

すし屋の芳勘のメイン画像

もうちょい左斜めから撮るべきだったかな。まあいいや。

マグロ、甘エビ、ホタテ、アナゴ、ウニ、子持ち昆布、玉子などなど、具だくさん。そして、ネタを並べる際に見てわかったのですが、ネタを奥から配置し、手前に向かって重ねるようにして並べていました。なるほど。そうか。

もちろん、いろいろなやり方があるのでしょう。これが唯一の正解ってわけではないと思います。ただ、すし屋の芳勘ではこう。奥の下に敷かれているでんぶや刻まれた漬物にネタが直接触れないよう、白いかまぼこ、玉子がブロックしています。ツメのついたアナゴは一番端。"面"を見せつつ、波打つように盛り、正面からすべてのネタが見えるようにしています。食べる人間の視線、斜め45度上くらいからの角度から見た際に一番映える盛り。よく考えられてるなぁ。

そう、最終的な形を最初からイメージしてないといけないんだな。料理は。そして、食べる人の視線を考えながら盛りつける、と。ランチのちらしはほとんど定型ですから、職人としては慣れたものでしょう。だけど、とても勉強になりました。

さて、マグロは2枚あります。いきなり1枚いっちゃいますか。つうか、なにこれ。ランチで出すようなマグロですかい? 脂が乗ってめちゃ濃厚。うんまっ。ホタテもいい。アナゴもいい。奈良漬、漬物、キュウリがいいアクセント。厚めにカットされたかまぼこもうまい。おお。玉子の下には椎茸が丸々一枚隠れてた! サプラーイズ!

酢飯をこの3倍くれ! 計算しつつ、ちびちびとご飯を食べたつもりですが、ご飯がなくなった時、マグロ1枚、ウニ全部が残っていました。定食ライス暗算1級を持っている私ですら計算が狂っちゃったよ。それくらいネタてんこ盛り。

オッケー。残りは普通の刺身だと思おう。マグロを食べ、ウニは大葉と一緒に全部を一気に大人食い。ふん、どうだw

ランチはまだ終わりません。

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お通しの南蛮漬け、味噌汁、お新香、茶碗蒸し、デザート! ランチメニューについてくる共通料理。どれもまあおいしい。茶碗蒸しはバケツで持ってこい! バケツ一杯分でも余裕で食えるぞ! 少しとろみのあるダシが茶碗蒸しを覆っています。塩味(えんみ)は控えめで、ダシと具の味で食べさせます。うますぎ。

食べている間にお客さんがチラチラとやってきます。テーブルにはマダム3人組、カウンターには若い女の子2人組、女性お一人様。全部女性。前日、ばらちらしの話をしていたのも女の子。どんだけ女は芳勘好きなんだよ!w

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店内はとても広いです。カウンターは店の両側に2つあります。夜は小鉢と呼ばれているつまみを10品ほど食べて、それから握りに行くというのが芳勘流。握りはもちろん、小鉢もまあうまい。

ああ、そうそう。ちなみに、ばらちらしはこんな感じです。

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画像転載元:すし屋の芳勘公式サイトより

賑やか。これで1000円はお得です。写真撮ってたはずなんだけどなぁ。

寿司屋にいきなり夜行くのはなかなか勇気がいります。まだ行ったことのない方は、まずはお得なランチでぜひ一度。

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