
長崎麺房の島原手延素麺。

オーケー 池尻大橋店で購入しました。219円/300g。手延べそうめんとしては破格、とんでもなく安いです(揖保乃糸は300~350円ほど)。
オーケーのネットショップでも売っているので、多くの店舗で扱っているんじゃないでしょうか。

長崎麺房は島原南部手延素麺協同組合の出資会社で、両者は同敷地。各生産者がそうめんを作り、これを同組合が取りまとめ、同社が販売しています。
この体制によって余計な中間マージンが減り、小売価格を抑えられているのかもしれませんね。

「IF0(ゼロ? オー?)」は製造所固有記号のようなものでしょうか。もし仮にそうだとしたら、
- I…長崎県南島原市有家町小川149(林田元春)
- F…長崎県南島原市有家町小川766(上村勝己)
かな?

製麺技能士(手延べそうめん類製造作業)は国家資格である技能検定制度の一種で、単一等級(等級区分がない)。上の林田さん、上村さんをはじめ、同組合の多くの方が製麺技能士です。

開封すると小麦の甘い香りが強く漂います。
麺線は基本的に細めなのですが、少々のバラつきもあります。ただ、手延べそうめんにおいては、細さのバラつきがプラスに働くこともあります。詳しくは後ほど。

いいそうめんはピシッと張りがありつつ、しなやか。こんなにもしなります。香り、手触り、しなり、これでもうおいしいだろうことが確信できます。

茹で時間は2分とありますが、この細さで2分は(個人的な好みからすると)長すぎる。1分半茹でて、氷水でしっかりと締めました。特に夏場は水道水がぬるいので、ぜひ氷で締めてください。

茹で上りを見ても張りがあります。そして、太さに少しムラがあります。

まずはそのままひと口。
ブチブチッ。強烈な歯切れ・コシ。これはすごい。さらに、太さのムラが食感にギャップを出して、これがまた気持ちよく、口内がとても楽しい。
風味も豊かで甘みを感じさせます。


追記。その約3週間後、フルベジ 三軒茶屋村という八百屋で5束のバージョンを見つけました。149円/250g。300gに換算すると178円。オーケーより遥かに安い。


今回の製造所固有記号らしきものは「L05」。これは調べてもよくわかりませんでした。そもそもこれが製造所固有記号(orその類)かどうかもわからないのですが。


ブッチブチ。この上なく強い歯切れ。やっぱりうまい。
これがこの値段……。消費者としては嬉しいのですが、本当にこれでいいのかと疑問に思うほど。

すばらしい手延べそうめんです。今季食べたそうめんだと、上村久人(上村製麺/須崎屋)に並ぶおいしさです。けど、長崎麺房の島原手延素麺は220円。上村久人より200円以上安い。
と考えると、今のところ、この島原手延素麺が今季ナンバーワンです。断トツで。いや、これまで200種以上のそうめんを食べてきましたが、おいしさ/価格という観点で言うと、過去最高コスパそうめんかもしれません。
尋常ならざる安さの極上の手延べそうめん。見かけたら絶対、食べてみてください。
もちろん星5。
名称 | 島原手延素麺 |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、植物油 |
製造者 | 有限会社長崎麺房 |
メモ | 正確には長崎麺房は製造者ではなく加工者 |
評価 | ★★★★★ |