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家庭居酒屋 でん芭(学芸大学)は地域密着型の安くておいしい居酒屋。こういう店を待っていたんです。

ねぇ。僕たち学大住人が求めてたのってこれだよね。

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学芸大学駅から徒歩6分。東口商店街を抜けた先に、家庭居酒屋 でん芭(でんば)というお店があります。2024年9月30日にオープンしました。

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学大生まれ・育ちの井澤篤さんと奥さんがやっています。

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先客にさいとう屋のご一家。そう、井澤篤さんはさいとう屋の常連。どころか、マスターとはさいとう屋ができる以前からのお付き合い。詳しくは後ほど。

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だから、メニューもさいとう屋と同じものがたくさん。でん芭はさいとう屋オマージュの店と言っても過言ではありません。

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居酒屋にはテレビがないとね。このあたりもさいとう屋風。

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小ビール(490円)とお通し(300円※)のたまご巾着(正式名不明)。

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ポテトサラダ(400円)。うまいなぁ。

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でん芭もつ煮込み(500円)。豚の白モツは数えきれないほど買って調理してます。だからわかる。これはいいモツです。

ちょうどいい塩梅、柔らかいモツ、そしてこのボリューム。

はい優勝。

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「それは何ですか?」

と隣の奥様。ご夫婦でいらっしゃってたのですが、この感じはおそらく井澤篤さんのご両親だろうな。と思っていたら、後ほど、そうだと判明しました。

「もつ煮込みです。おいしいですよ」

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レモンサワー(480円)をこう出してくれるのか。いいねぇ。

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えっちゃんコロッケ(300円)。大ぶりでホクホク。めっちゃうめぇなこれ。なんなんだ。えっちゃんは奥さんかな?

「コロッケいかがですか?」

とお母さん。

「めちゃくちゃおいしいですよ」

「私が作ったんです」

「あ! えっちゃんってお母さんのことなんですねw」

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ちょいと厨房内が立て込んできたのか、居ても立ってもいられなかったのか、お母さんも洗い物をお手伝い。ひと仕事終えたお母さんが戻られました。

「アルバイト代もらわないとですねw」

「そうですねw」

お母さんもお父さんもチャーミング。かわいいなぁ。

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これは絶対に頼むべきです(私的に)。さいとう屋オマージュの最たるもの、なすチーズ焼き(550円)。さいとう屋のなすチーズ焼きより甘みがあってジューシー。タバスコがついてくるのもさいとう屋と同じ。たっぷり振りかけます。最高だ。

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自家製うめ酒(600円)。はぁ、なんでもおいしい。

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カウンター席が空き、私の左隣にさいとう屋の陽子さん、右隣にマスター。

「こいつヤマトだったんだよ」

とマスター。

「へー。マスターは佐川ですよね」

「佐川を辞める少し前、店を始める前なんだけどさ、しばらく暇でヤマトでバイトしてたんだよ。その時、こいつと知り合って、店始めたときから来てくれるようになってさ」

「ああ、そんな古くからのお付き合いなんですね」

「こいつは優しすぎるんだよ。なのに、こんな店始めてさ。大丈夫かなぁw」

井澤篤さんとはさほど話せなかったのですが、あのご両親を見れば、井澤篤さんの人柄も想像できます。あんなかわいいご両親に育てられたら、そりゃ優しい子になるわw

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「でん芭はどういう意味なんですか?」

「コロナ前からバーをやりたいと思ってたんです。昔、主人がデンバーに留学してたので、でんBARという名前で。けど、居酒屋を始めることになり、私が福島出身で松尾芭蕉ゆかりの地ということもあって、でん芭にしました」

ダジャレだったかw

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ナカが濃い。

「おいしいでしょ? なんでもおいしいよね。奥さんが料理上手なんだよ」(さいとう屋マスター)

ご存じの方はご存じの通り、絶対におべんちゃらを言うような方ではありません。そして酒場をほんとたくさん巡っている方。そんな方がこう言うのですから、このセリフは真実です。

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右から「飲んで」、左からも「飲んで」とごちそうになっちゃって、調子に乗ってうめ酒やら焼酎やらをグビグビいったもんだからヘロッヘロ(なのに、このあと知り合いに出くわして、うさぎへ行くという暴挙w)。

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「完全に反社が集う居酒屋になってますよw」

「あはははは」

そりゃもうマスターが大はしゃぎ。自分の店を慕って、こんな店を作ってくれたんだもん。嬉しいだろうな。

そして、あえて無茶に注文を重ねていたのは優しさなんだよね。いま、このメンツなら失敗があっても許される。こうやって慣れろ、と。

なんて素敵な空間。

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会計は3,620円でした(※)。食べ過ぎ。腹いっぱい。

「さいとう屋はいつも混んでて、まだ行けてない」

という方がいっぱいいます。そんな方もこちらなら……。

いや。

違うな。

こちらも早晩、大人気となり、客で溢れかえり、入りづらくなるでしょう。だって、こんなにうまくて安くて優しい店なんですから。

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「街の人たちに愛される店にしたい」

よく聞くセリフですが、ここがまさしく街を愛し、街に愛される店。学大にお住まいの方はぜひ一度のぞいてみてください。

「こういう店を待っていた」

きっとそう思うはずです。

※私が行ったオープン日はお通し代がありませんでした。その後、300円かかるようになりました

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