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RAMEN Break Beatsは地鶏を使った優しい無化調ラーメン。醤油らぁ麺と塩らぁ麺を食べてきました。

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祐天寺駅から徒歩15分弱、学芸大学駅からだと20分弱。油面地蔵通り商店街の北端、大塚湯の隣にRAMEN Break Beats(ブレイクビーツ/ブレビ)というラーメン屋があります(2022年1月8日オープン)。オープン初日に連れと二人で行ってみました。

店主は柳瀬拓郎さん。約7年、カナダ・トロントの日本食レストラン、ラーメン屋、寿司屋などで料理を学び、その間、自作ラーメンをInstagramに投稿し続けて注目されてきました。また、料理をする傍ら、DJ YANASEとしても活動。店名のBreak BeatsもDJ用語から来ています。

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柳瀬拓郎さんは日本に戻り、ここ油面地蔵通りにRAMEN Break Beatsをオープンさせます。すごいところに出店するなぁとも思わなくないのですが、すぐ目の前の油そば専門店・麺屋 東京かとむらはもう4、5年続いていますから、陸の孤島であっても支持される店は支持されるのでしょう。

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店頭には三河屋製麺とラーメン店開業支援を展開する株式会社食の道場からの花。

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店に入ると鶏の甘い香りがフワリ。モノトーンでまとめられた店内はシックで落ち着いています。

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カウンター4、5席、壁際に2席。このご時世ですから、実質的には5名ほどのキャパで回転させているようです。

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ラーメンは醤油らぁ麺、塩らぁ麺の2種で、今後、限定ラーメンやつけ麺も登場する予定。ラーメンのほかチャーシュー丼、炙り豚バラ丼もあります。

それにしても醤油は"地鶏" 醤油らぁ麺、塩は単に塩らぁ麺。この差はなんだろう。もしすべてのスープに地鶏が使われているのなら、地鶏 醤油らぁ麺ではなく醤油らぁ麺とすべきでしょうなぁ。じゃないと、他(特製含む)は地鶏を使ってないのか?と惑わしかねません。実際、私は「どういうことだろう」と思ったわけでして。

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塩らぁ麺(1000円)。待たせたからサービスということで味玉もついてきました。行列ができて待つだろうことは想定内。待ち時間は20分ほどだったので苦ではなかったんですけどね。ありがとうございます。

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丼は福岡の小石原焼き。陶芸家・和田義弘さんの作品だそう。きれいですね。

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スープは天草大王、はかた地どり(※)、羅臼昆布を使っています。鶏のうまみ、甘みがしっかり。また、鶏の野性味あふれるクセも強く感じられました。私はこういうのも大好きですが、気になる人は気になるかも。脂は強くありません。脂という観点ではあっさりです。

三河屋製麺の細めのストレート麺。つるりとしていて柔らかく、風味はさっぱり。

チャーシューは2種。鶏チャーシューはおいしいです。レアな豚チャーシューはちゃんと低温調理されているのでしょうけど、にしてもレア過ぎます。生肉が大好きな私ですらチャーシューとしてはレア過ぎると感じたほど。人によっては食べられないかもしれません。

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味玉はマキシマムこいたまご。濃厚。

RAMEN Break Beatsの特製醤油らぁ麺

特製醤油らぁ麺(1500円)。チャーシューが3種になり、味玉、ワンタン3個、海苔がついてきます。

スープは穏やか。醤油の角は一切なく、甘みがあり、これが鶏スープを丸め込んでいます。ただ、スープが優しい分、炙りチャーシューのロースト香が邪魔に感じられました。逆に、それほどスープが穏やかということです。

麺は塩らぁ麺より太いですが、一般的にはこれくらいが普通の太さでしょう。

塩も醤油も麺が柔らかすぎること、麺とスープが絡まないこと(麺がスープを連れてこない)が気になりましたが、これは好みの問題かもしれません。

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ワンタンは肉感があって、皮の茹で加減は短めで、全体的にしっかり目。

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鶏を強く感じたいなら塩、動物の香りが苦手ということであれば醤油がいいんじゃないでしょうか。

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さて。

確かにおいしかったです。知識、経験、技もあるのでしょう。それはわかります。けど、すごいラーメンって食べた瞬間に「うわっ!」となるじゃないですか。そういう感動はありませんでした。また、「ここのラーメンはこう」という"らしさ/ならでは"も感じられません。「高いだけあってよくできてるね」と冷静に呟かせるのみ。

研究の成果はわかりますが、心には響いてこない。学者の書く論文みたいなラーメン。遊びがないのかな。真面目過ぎるのかな。なんだろう。

テクニカルなDJプレイを見せつけられるも心躍らず――これが率直な感想です。

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いや、わかる人にはわかればいい、専門家がうなるようなマニアックなラーメンを作りたいんだということであれば、とてもよくできたいい"論文"だとは思います。はい。もしそういうつもりではないのなら、フロアの反応を見て、今後、選曲を変えていくかもしれませんね。

※説明書きには「博多地鶏」と書かれていますが、おそらくこれは間違いです。正しくは「はかた地どり」。「はかた地どり」は全国農業協同組合連合会による登録商標なので、表記が漢字かひらがなかはとても重要

参考/はかた地どり公式サイト

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