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松井精肉店の揚げたてコロッケ、メンチカツ、鶏のから揚げ(キャベツ付)を世田谷公園でいただく至福の昼下がり

精肉店の惣菜、揚げ物、弁当などが大好きです。見つけたら思わず買ってしまいます。野沢通り龍雲寺通り沿い、下馬一丁目交差点近くにある、松井精肉店もそんなお店の内のひとつ。

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市内局番が3ケタのままです。これがまず素晴らしい! 長く続いている名店である証拠です。お父さんにうかがったところ、「戦後すぐから。70年近く」とおっしゃっていました。

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注文が入ってから揚げ始めます。これも素晴らしい! 揚げたてのほうがおいしいに決まってます。もちろん、その場で揚げる分、時間がかかります。だけど、揚げている時間も調味料のひとつ。揚げている音を聞きながら、場合によっては店主と談話しながら待つ時間を贅沢と思えないようなら、こういう店に来ちゃいかんです。

ちなみに、学芸大学の「栄屋精肉店」は、注文が入ってから衣をつけます。

さて、注文したのは、コロッケ、メンチカツ、鶏の唐揚げという揚げ物スリートップ。せっかく揚げてもらったのです。時を移さずすぐに食べるのがこちらの責務。急いで近くの世田谷公園に向かい、いただきます。

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なんて美しい揚げ物たち。包を開けると油の香ばしい香りがフワっと立ちます。揚げ物を頼むと千切りキャベツがついてくるのも素晴らしい!

鳥の唐揚げはとてもジューシーです。メンチカツは甘めでシュウマイのような味わい。コロッケはほんのりカレー味。どれも衣はカリッ、サクッ。とても香ばしい。シャキッとしたキャベツと一緒に口へ放り込みます。ああ、なんてうまいんだろう……。

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これは別日に買ったメンチとコロッケ。相変わらずうまい。

基本的にはオーソドックスです。古くからある近所の精肉店のコロッケがトリッキー、そんなワクワクは無用。日ごろの食卓にも上がるような、ごくごく普通の、安心して頂ける変わらない味こそが、こういうお店には求められます。そして、松井精肉店はそれを実践しています。

素晴らしいお店ですが、わざわざ遠くから買いに行くようなものではありません。松井精肉店に限らず、こういう店は。近所でこうしたお店をぜひ見つけてみて下さい。そして、一度買ってみて下さい。時折でいいので、できれば長く付き合って下さい。そういう人が少しでも増えれば、街は、文化はそのよさを失うことなく守られていきます。大げさではなく。

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