追記:2016年10月、學大油そBar 茶碗屋は閉店しました。追記以上
居酒屋・屋台屋さんで出会った中学生のお孫さんに教えてもらった學大油そBar 茶碗屋。翌日、さっそく行ってみました。
学芸大学駅から徒歩約10分。東口商店街を真っ直ぐ進み、四川麺条 香氣 学芸大学店のある信号を右折。道なりにしばらく歩くと、なんとも賑やかな外観の學大油そBar 茶碗屋があります。
店に着いたのは19:30ごろだったでしょうか。明かりがついていたのでドアを開けると、ママがあれこれ後片付けをしています。
「まだですか?」
「あ、いえ……」
「もう少しあとで来た方がいいですかね」
「こんな状態でもよければ、中で待っててもらっても」
最近、こういうパターン多いなw
どうやら、前日の大賑わいの後片付けをしているそうです。昼間のお仕事もされているので、前日中に片付けられなかったのだとか。
事前に写真で見ていた感じとはかなり違います。いろんなものがとっちらかった店かと思っていました。しかし、確かに物は多いものの、ちゃんとバー然としていますw
ウーロンハイを飲みながら、片付けを見守ります。いろいろ話をしながら。口開けに入るのって、こういうよさがありますよね。特に一見は最初に入っちゃうのが楽です。常連さんのいない中、じっくりと店主と話せますから。
とにかく明るく、シャキシャキしているママ。話がとても面白い。そしてとてもキレイです。いろいろ話しましたが、詳細は伏せておきましょう。
片付けが終わり、落ちついたところで、名物の油そばを出して頂きました。
初めてで勝手のわからない私に代わり、ママが一生懸命混ぜてくれました。濃厚でこってりとした油。だけど、スルっと食べられちゃいます。油そばはあまり食べたことがないのですが、とてもおいしいです。
それにしても、不思議な魅力のあるお店です。店の雰囲気、ママの人柄、これらすべてが相まって、おかしな磁場が形成されています。ですから、立ち寄るお客さんも面白い。この日、私のあとに入って来たのは、顔が激似のかわいらしい母娘、ホロ酔いの犬連れカップル、ダンディなサラリーマン。それに、こんな怪しい私と和装のママ。どんな店だw
ほんとかわいらしい、性格もマジでかわいい中学生の娘さんは先に帰り、母親はジントニックを飲みだしました。酔ったカップルは、おそらくはいつもの調子なんでしょう、少々モメながらも楽しげに帰っていきました。
その時のこと。カップルが連れていた犬を抱きながら、ママが犬の名前を呼びました。ここでハッと気づきます。ああ、そうか。なるほどね、と。
この犬の名前、前日の屋台屋さんで聞いていました。つまり、このカップルの女性は、例の中学生のお母さんだったのです。茶碗屋のママの息子と例の中学生は同級生。屋台屋さんと茶碗屋はお互いに行ったり来たりするような仲。中学生の母親がここにいても、まったく不思議はないのですが、私としては、前日に息子、翌日に母親に出くわし、なんとも面白い縁を感じましたw そして、写真で見ていた通り、やっぱりなかなかかわいいお母さんだ。かなり酔ってたけどw
喜びや悲しみを背負ったさまざまな年代のさまざまな人が寄り集まる學大油そBar 茶碗屋。人と人が交わる様は、まるで油そば。ひとクセもふたクセもあるような"具"を混ぜ合わせ包み込むのはママの器。
油そばは単なるお店のメニューではありません。店自体がママという茶碗に盛られた油そばです。この油そば、また味わいに行きたいな。
SHOP DATA
- 學大油そBar 茶碗屋
- 東京都目黒区鷹番1-3-4
- 03-5734-1525