肝臓公司ロゴ

手延素麺 めんくらべ 島原 播州 小豆島(カドヤ)は産地による違いがわかる素麺セット(遠藤哲也、鬼塚林之助、鶴の糸)。そうめん初心者には面白い商品です。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

乾物を製造・販売しているカドヤ株式会社(東京都町田市)。同社は手延素麺 めんくらべ 島原 播州 小豆島という3種の素麺がセットになった商品を販売しています。これまで同商品に含まれている播州の藤塚瑞穂(鶴の糸)、島原の鬼塚林之助を紹介して来ました。今回はシリーズ最後、小豆島の素麺です。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

オリーブマークの入った束紙。残念ながら商品名・製造元はわかりませんでした。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

※追記:その後、「遠藤哲也」という素麺だとわかりました。同ブランドを作っているのはそうめん家株式会社かもしれません。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

※追記:2022年5月23日追記。食品衛生法の食品表示制度が変わったことにより、株式会社小豆島が製造所として記載されるようになっていました。上記のそうめん家株式会社と同住所に所在する会社です。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

※追記:2024年3月現在の単品パッケージはこんな感じです。追記以上

小豆島の素麺らしく、少し太めです。茹で時間は3分とあります。一度目は2分、二度目は1分15秒~30秒ほどにしてみました。

kadoya-shoudoshima-somenの画像

1分半だとアルデンテ。コシというよりも芯が少し残りました。これはこれで。というのも、2分だと完全に素麺らしさはなくなり、小豆島の素麺にありがちな、うどんのような食感となります。ムチッ、モチッとした弾力。

どちらを採るかですね。もし、うどんのようでもよければ2分、少しは素麺らしさを出したいなら1分半。

それなりにおいしくはあるのですが、私はこのコシを素麺に求めていません。せっかく素麺を食べるなら素麺らしい素麺を食べたい。星3つ。

DATA
名称遠藤哲也
原材料名小麦粉、食塩、食用植物油
販売者カドヤ株式会社
製造者遠藤哲也
評価★★★☆☆

「手延素麺 めんくらべ 島原 播州 小豆島」という商品について

kadoya-shoudoshima-somenの画像
東急ストア 駒沢通り野沢店
kadoya-shoudoshima-somenの画像
オオゼキ 武蔵小山店

3つの産地の素麺を食べ比べられるという商品コンセプトは面白いと思います。島原、播州、小豆島という産地のチョイスも正解だと思います。島原と播州の差は少しわかりづらいのですが、いろいろ試せるので、素麺初心者にとっては非常にいい商品ではないでしょうか。

値段はどうでしょう。東急ストアでは750円、オオゼキでは699円でした。計750gで700円~750円。普通のよくある素麺、たとえば揖保乃糸などは300gで200円~300円。「めんくらべ」はお得というほど安くはないですが、それほど高いというわけでもないですね。

視点が少し変わりますが、産地それぞれのよさを伝えるという意味でも、この商品は有意義だと思います。

不満点は、まず茹で時間の表示。販売元たるカドヤに責任があるのかどうかはわかりませんし、素麺全般に言えることでもあるのですが、表記されている茹で時間が長すぎます。すべて1分15秒ほどがベストでした。表記通りに茹でた人をがっかりさせかねないというのはねぇ。

次に、素麺の中・上級者にとっては製造元・生産者がわからないというのが致命的。素麺好きは職人の技を見たい。その素麺がよければ、販売者よりも製造者を褒め称えたい。けど、それがわからない。

OEMですからそういうものであることは重々承知。けど、素麺マニアとしては製造者がわからないのであれば食べる意味もそれほどないなと。素麺の食レポを書いているような人間にとっては特に(これを買ってきたのは私じゃなく連れ)。

産地の違いをそれほど知らないという方にはいい商品だと思います。どれもおいしいですから、損はありませんし、面白くも感じてもらえると思います。ただ、中・上級者にはお勧めしません。

「鶴の糸」「鬼塚林之助」はとてもよかった。けど、パッケージ商品としての星は3つ。

DATA
名称手延素麺 めんくらべ 島原 播州 小豆島(3種セット)
原材料名小麦粉、食塩、食用植物油
販売者カドヤ株式会社
評価★★★☆☆