学芸大学駅から徒歩2分、東急東横線の高架下・学大横丁に「焼き鳥 しま」というインディーズ居酒屋があります。
※追記:2023年4月初旬~中旬ごろに閉店しました。追記以上
店内はカウンターのみですが、とても広くてゆったり。何十年という歴史のあるお店ですが、横丁に移ってまだ間もないのでとてもキレイです。
ご主人のケンさんとは飲み友達。ふた回り以上違うので、友達というよりも先輩、か。いつもよくして頂いてます。そのケンさんと奥さんのしまちゃんが切り盛りしているのが焼き鳥しまです。
「30年前、店やるって前はOLだったのよ。だから最初はぜんぜん料理なんてできなくて」
と、しまちゃんは言いますが、お母さんの手料理といった趣の料理はシンプルですが、とてもおいしい。
玉ねぎをスライスして、カイワレとカツオ節を乗せただけのオニオンスライスが、なぜゆえにこんなにうまいのか。って、何気に手間をかけて作ってるからおいしいんですが。
焼き鳥を焼くのはケンさん。おそらく、学芸大学駅界隈でもっともご高齢のご主人。常連客からは「親方」と呼ばれています。
「渋谷とかでいろいろやってきたでしょう。そして、ここに来てもう40年以上。当時はまだ東横線は路面だったんだよ」
ケンさんのこういう話を聞くのがたまらなく楽しい。
これは昨日、焼き鳥しまへ行ったら、ケンさんに隣のカラオケパブ・湖畔に連れ出されたの図。右がケンさん、左はこれまたよくして頂いている山田先生(歌がハンパない!)。湖畔もヤバいくらいいい店です。
この写真は……3人で写ってるってことは、湖畔のマスター・良ちゃんが撮ってくれたんだっけかな。ブレブレだけどいい写真だw
ご覧の通り、特別に凝ったメニューがあるわけではありません。ごくごく普通の料理があるだけ。お酒だって普通。だけど、なんかいいんです。人なんだなぁ。
田舎のオヤジとオフクロに会いに行く感覚になれる、食べログどころかネット上に一切情報がない焼き鳥しま。おいしくて温かくて、最高に素敵なインディーズ居酒屋です。
――かなりバイアスのかかった書き方になってます。ですから、誰もが気に入るとは限りません。だけど、これだけバイアスをかけさせる店こそいい店だと思うし、そういう店に出会えたことが幸せです。
SHOP DATA
- 焼き鳥 しま
- 東京都目黒区鷹番2-21-16
- 03-3791-8050
- 公式