「変わった素麺売ってたから買ってきたよ(笑)」
「へー。どんなの?」
原宿ソーメン! ははは……あ。あああ! ラベルの向こうに見える束紙には「利」のマーク。池利じゃん。裏を見ます。
やっぱり。
「この前、久世福商店で超うまい素麺買って来てくれたじゃん? 売り場にウメとかシソとかもあったって言ってたでしょ。基本的にはそれと同じだよ。たぶん」
「そうなんだ」
というわけでこちら、原宿に旗艦店があるAWESOME STORE(オーサムストアー)で販売されている原宿ソーメン シソ。販売は同ショップを運営している株式会社レプレゼント。製造者は株式会社池利(奈良県桜井市)。つまり、レプレゼントのOEM商品です。
※追記:2023年5月、オーサムストアを運営していたオーサム株式会社(旧株式会社レプレゼント)は自己破産を申請。株式会社リテールトランスフォーメーションがオーサム株式会社から事業を引き継ぎました。しかし、2024年1月、株式会社リテールトランスフォーメーションは民事再生法適用を申請、2024年2月、オーサムストアは全店舗が閉店しました。この原宿ソーメンはもう販売されていません。追記以上
GIマークがついてますね。地理的表示保護制度、JAPAN GEOGRAPHICAL INDICATION。三輪そうめん(第12号)のほか、神戸牛、夕張メロンなども登録されています。最近では八丁味噌のGIについて、あれこれ問題が取りざたされましたね。
開封して鼻を近づけると、とても強いしその香りがブワッ。茹で時間は約2分となっていますが、1分半ほどで上げました。
色鮮やか。きれい。
麺自体はさすが池利です。プチッとした歯切れ、ツルリとした喉越しが素晴らしい。
ただ、茹でることにより香りは飛びます。香料がお湯に溶けだすんでしょうね。麺つゆをたっぷりつけてしまうと、しそはほとんど感じられなくなります。後口に香りがかすかに残る程度。
試しに塩で食べてみたのですが、麺つゆに比べるとしそを強く感じられました。できるだけしそを感じたいということであれば、塩や白だしのようなものに合わせるのがいいかもしれません。
封を開けた時の強い香りが残っているならいいのですが、食べる時のしそ感は弱いので、普通の素麺に薬味としてシソを添えれば十分。素麺を素麺としておいしく食べたいのであれば。
ですから、この原宿ソーメンは素麺のおいしさを堪能するというよりも、変わり種そうめんとして楽しむのが正解でしょう。ウメ(ピンク)、シソ(緑)、カボス(黄色)と3色並べて盛りつけると、見栄えが賑やかになって楽しげですし。
原宿ソーメンとけったいな名前ですが、物自体はすごいんです。素麺発祥の地・三輪。そんな三輪素麺の中心的存在、池利の素麺です。ちょっとした手土産としてもいいかもしれませんね。
贈呈品、プレゼントとしては満点ですが、しその風味はさほど効果的ではないので素麺としては星3つで。
名称 | 原宿ソーメン シソ |
原材料名 | 小麦粉、食塩、食用植物油、青しそ粉末、香料、紅花色素、クチナシ色素 |
販売者 | 株式会社レプレゼント |
製造者 | 株式会社池利 |
評価 | ★★★☆☆ |