学芸大学駅から徒歩1分。東口を出て線路沿いを右手、都立大学駅方面に向かうと肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場 学芸大学店という居酒屋があります。2018年2月26日にオープンしました。
肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場を運営しているのは(株)NATTY SWANKY(ナッティースワンキー)。2011年に一号店となる調布店をオープンさせ、2017年時点で50店舗以上を展開しています。店舗によってはフランチャイズもあるようです。
肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場 学芸大学店は餃子がウリの居酒屋です。餃子はテイクアウトもできます(焼餃子・生餃子ともに)。
カウンター席はなく、すべてテーブル席。ここはもともと成田屋という老舗酒屋でした。学芸大学にお住まいならご存知の方も多いはず。あのスペースにこれだけのテーブルをよく詰め込んだな、とw 席によっては相当窮屈そうです(特に入口近く)。この物件は地下もあるのですが、地下はバックヤードとして使われてるかもしれません(そんな話をしてた)。
L字に曲がったフロアの一番奥のテーブル席から見た風景。席に着くなり、まずは餃子を何枚焼くかを聞かれます。焼くのに時間がかかりますし、ほとんどの人が餃子を注文するでしょうから、このシステマティックな感じはいいんじゃないでしょうか。
メニューはこんな感じ。普通はホッピーってセットでいくらくらいだったかな。ナカもソトも270円。ナカが相当多いのか!? 最近、ホッピーを飲まないからなぁ。
餃子がウリではあるのですが、いろいろな餃子があるというわけではありません。餃子と名のつくメニューは3つだけ。ですから、餃子もある居酒屋くらいに考えるのが正解でしょう。どうも店名からすると、餃子メニューがいっぱいあるような印象を受けちゃいますよねw
角ハイボールにビールの泡をプラスしたダンダダンハイボール(480円)。この飲み方は初めて。ハイボールなんだけど、どこかビールっぽさもあります。面白いな。
肉汁焼餃子(450円)。「最初は何もつけずにそのままで」と言われました。
皮は小麦粉の風味が強いです。上部はモッチリしているのですが、底はザクッ。タネは肉汁がジュワッ。甘みを強く感じます。しょっぱいとか濃すぎるということはないのですが、これだったら何もつけずそのままで十分です。
これは何に由来する甘さだろう。何のスープだろう。餃子では他にあまりない感じ。肉まんがこれに近い味だなぁと感じました。餃子と肉まんのタネの差ってなんだ!?
水餃子(470円)は焼餃子と違うのかな? 焼餃子を何枚も頼むのであれば、バリエーションとしてひとつは水餃子を頼んでもいいんじゃないでしょうか。スープは鳥? 味がついているので、こちらもそのまま。
手羽餃子(470円)はムチッ、プリッ、ジュワッ。山椒塩がついてくるのですが、これは餃子の王将のあの山椒塩と同じ味です。悪魔的おいしさw
餃子メニューは以上の3品だけです。
山盛りキャベツ(410円)。ドレッシングと付け合わせの明太マヨ?味噌マヨ?がおいしいです。よくできてます。いいメニュー。これだけたっぷりあるのも嬉しい。
葱レバー(390円)は鳥のレバーかな。レバー自体はさっぱり目なんですが、ごま油がきいているので、いいつまみになります。
ジャージャー麺(680円)。甘めの肉みそが片栗粉でかすかに閉じられているような感じ。この麺もいいですね。全粒粉だそうで、麦の香りがしっかりしてます。餃子の皮に共通する風味を感じます。
全体的に卒なくよくまとまってるという印象です。一品一品はよくできてて、おいしかったです。餃子もおいしいです。
ただ、この上なく大きな不満点が2つ。
トイレから帰って来た連れが笑ってました。
「鏡の位置がありえない」
と。
確かめに行って、「ああ」と納得。小さな鏡に映っているのは私のアゴ下あたりから上。私は身長170cmです。つまり、165cm以下だったら、この鏡に顔全体が映ることはありません。150cm台だったら頭の先しか映らないでしょうね。ちなみに私の連れは145cm。何も映らなかったとw さすがに145cmに合わせろとは言いませんが、せめて150cm台でもちゃんと顔が映るような鏡にすべきでしょうなぁ。
そしてもうひとつ。
スタッフがうるさいんです。元気があるんじゃない。威勢がいいとも違う。本当にやかましい。注文が入るたびに「○○頂きました~」「ありがとうございま~す」、客が出入りするたびに「いらっしゃいませ~」「ありがとうございました~」と大声で叫ぶもんだから(本当にすごい大声!)、うるさくて耳触り。落ち着かない。同伴者との会話もままならない。これ系はいろいろ見て来ましたが、その中でもトップレベルにうるさいです。
30秒ごとにテーブルの様子を見に来て、皿が空こうものなら間髪いれず下げて行くとか、そういうせわしなさはオープン時の張り切り過ぎでままあること。それはよし。けど、このうるささはさすがにひどすぎ。ついでに店内BGMの音量も大きすぎ。肉汁の前に不快感が溢れ出ていました。
この叫ぶスタイルがある限り、私が再訪することはありません。今後、客足が落ち着いてきて、声のトーンも下がるのであればいいですけどね。
ただ、どうも他店舗でも、そしてずっと前からこうみたい(店舗によって、スタッフによって違いがあるかも?)。だからもう、この店はこうなんだな。こういうのが気にならないってんなら、行ってみるのもいいんじゃないでしょうかね。
そもそも、これ系がいいと思う客はいるんですかね? ここに限らず、なぜこの類のパフォーマンスがあるのか不思議で仕方がない。
あ、それぞれのスタッフは普通にしている分にはよかったですよ。帰り際も「バタバタしてすみませんでした」とか、とても丁寧でした。そして、オープン初日だってのにオペレーションも悪くなかった。このあたりはさすがだと思いました。
※この記事はオープン当初に書かれたものです。記事をお読みになられた時には状況が違うかもしれません
SHOP DATA
- 肉汁餃子製作所 ダンダダン酒場 学芸大学店
- 東京都目黒区鷹番3-4-21
- 03-5724-3040