麺や すするは濃厚魚介
学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街、ガストの角を左折した先につけ麺 すするというラーメン屋があります。
2010年12月25日、麺や すするとしてオープン。2024年6月22日、つけ麺 すするにリニューアルしました。とは言っても、スープありのラーメンもあります。
学芸大学駅には2号店・すする まる弐すする担担麺まぜそば ちゅるるもあります。運営は株式会社MINORU(代表:石野智之氏)。
以下は麺や すする時代に書いたものです。
シックでキレイな店内はカウンター席のみ。とはいえ、とても広いです。ゆったり。一応、テーブルもあるのですが、最近でも使われているのかな?
麺や すするは基本的にはつけ麺です。スープは濃厚な魚介。
すするつけ麺の中盛(350g)。並盛と中盛は同じ値段(880円)です。とろみのあるこってり濃厚な魚介スープは甘めで風味豊か。
三河屋製麺の中太ストレート麺は丸くてツルツル。弾力、コシが強い。ブリッブリ。そのまま食べても小麦の香りが強く出ていておいしいです。
濃厚なスープにコシの強い麺が合わさるとズッシリきます。柚子の香りが一瞬、口内を爽やかにしますが、それでも魚介のパンチは次から次へと襲いかかって来ます。
柔らかく煮込まれたチャーシューは供される直前に炙られます。これも食べごたえがあっておいしい。
今回、初めてつけ麺ではない普通のラーメン・濃厚魚介 醤油らーめんも食べてみました。
スープはトロットロ。そして濃厚。脂分も多めだと思います。濃厚過ぎて、もしかしたら、これはさすがに重すぎると感じる人もいるんじゃないでしょうか。おいしいとは思いますが、やっぱり麺や すするはつけ麺だよなぁ。つけ麺でちょうどいい。
すするの哲学
2022年2月現在、株式会社MINORUは麺や天鳳 方南町店、すする担担麺 水道橋店、麺や すする(学芸大学)、本格餃子 包(TSUTSUMU)を運営しています。
中華料理店・上海家常菜 天鳳(中野坂上)のオーナーシェフ・石野實氏の三男として同店で働いていた際、ラーメン部門・麺や天鳳 中野坂上店の立ち上げと運営に携わります。ここでラーメンの面白さに気付き、社会人経験を積んだ後、学芸大学に麺や すするをオープンさせます。
この社会人経験で、ただ単においしいラーメンを作りさえすればいいわけじゃないと思うに至りました。ラーメンマニアにウケる店ではなく、女性や家族でも入りやすい店を作ろうと考えたのです。その結果が麺や すする。
麺や すするのラーメンは尖ってはいません。他にない独創的な唯一無二のラーメンかというとそうではない。けど、それはあえてそうしているから。多店舗展開し始めたのも同様です。気軽に広く誰でも食べられるラーメンを目指しているからこそ、こういうラーメン、こういう店舗展開に辿りつきました。
濃厚だけど、クセはないから誰でも食べられる。食べやすくはあるけど、パンチがあるからまた食べたくなる。なるほど、よくできてるラーメンですね。