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中華そば ふくもり(駒沢大学・野沢)の魚介系ラーメンは濃厚で思い返すだけで腹が減る。飯テロを仕掛けたつもりが自爆中w~中華そば、つけ麺、背脂、辛、人気のラーメンを一挙に並べてみた

「ふくもり? どこですか?」

「昨日、せたが屋に行ってきて……。ふくもりですか? まだ行ったことないんですよぉ」

たまたま、最近こういう会話になることが続きまして。ああ、そうなんだ、と。学芸大学駅住人視点からすると、微妙に遠いから知らない人も多いのかもしれません。私は「せたが屋」よりもどちらかというと「ふくもり」派なんですよねー。

※2018年3月5日追記:かなり状況が変わりました。最後までお読み頂けると幸いです。

※2023年10月1日追記:建物の建て替えに伴い、ふくもりは休業しています。2023年内に再開されるかな? 追記以上

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というわけで、今回は中華そば ふくもり。駒沢大学駅が最寄りで、ショートカットできれば約10分。246の上馬交差点まで出て環七を南下すると15分ほど。学芸大学駅からだと20分強かなぁ。下馬、野沢あたりにお住まいであればすぐです。

2006年の創業以来、幾度となく行っています。場所は環状七号線沿い、姉妹店(というか総本家)・せたが屋のある龍雲寺交差点から100mほど北上したところです。

世田谷区野沢、環七・龍雲寺交差点にせたが屋が創業したのは2000年。1980年代の豚骨ブーム(あるいは環七ラーメンブーム)はすでに下火で、1996年に麺屋武蔵、青葉が創業するなど、"ラーメン百花繚乱"の様相を呈している頃でした。

せたが屋の特徴は魚介スープ。これが大ヒットして連日大行列の人気店となりました(今でも土日の昼は行列)。そして2006年に姉妹店・ふくもりが開店します。こちらも魚介がベースです。

ただ、ふくもりのほうが断然濃厚です。せたが屋には魚介を濃くして、麺も太くした魚郎ラーメンがあるのですが、じゃあ魚郎ラーメンはふくもりに近いかというと、それも違う。何の差だ?w ふくもりのほうが動物系が濃いのかな。

それはともかく。

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ふくもりには普通のラーメンとつけ麺があります。あとは辛くなっていたり、背脂がふんだんに使われていたりといったバリエーション。

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店内にはテーブル席に加え座敷も。

以下、ラーメンを紹介していくのですが、2018年3月5日に食べたところ、以前とは違っていました。まずは以前のラーメンを紹介します。その次に最新のラーメンを紹介します。最後までお読み頂けると幸いです。あれほど好きだったのに……こうなっちゃたかとw

2017年ごろまでのふくもりはガッツリ濃厚で麺もブリッブリ

スマホを引っくり返していたら、アホほど写真が出てきたのですが、4つに絞ります。

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こちらがオーソドックスな中華そば。魚介と動物系スープのパンチがガツン。濃厚なスープが太麺にからみまくりです。

いい画だなぁ。もちろんしっかりと計算しつくされた料理です。でも繊細さを一切感じさせない。豪快に作り上げた感が出ているのがいいじゃないですか。

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中華そばと人気を二分しているであろうつけ麺。普通はつけ麺のほうが濃厚になりがちですが、私の印象ではそうでも。もちろん濃厚なんですが、中華そばとの差はさほど感じません(濃厚さという意味で)。いやむしろつけ麺のほうがあっさりなイメージ。違ったかな?

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背脂中華そば。背脂でガッツリなんですが、胃がもたれるようなクドさはない。スープとのバランスがいいんでしょうね。ま、だいたい二日酔いの胃を治めるために食べてたりするから、このあたりはあんま信用しないで下さいw

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辛つけ麺。辛いもの好きには物足りない辛さですが、限定から定番に"格上げ"されたことを考えると、好きな人も多いんでしょうね。

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ふくもりは黒豚餃子も超うまいんです。

2018年のふくもりはあっさりで麺はツルツル

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上は塩中華そば、下はオーソドックスな中華そば。

塩はさて置き、中華そばなんですが、上の中華そばと見比べて下さい。明らかにスープの色合いが異なります。色だけじゃありません。味も違います。魚介がガッツリ効いているのは同じです。けど、ふくもりの特徴だった動物系のガッツリ感が薄くなっています。以前に比べるとあっさり、さっぱり。以前は粘度ももっと高かったような。

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麺も違います。以前は太めのブリッブリな麺でした。小麦感たっぷりでもっちもち。

今回(2018年3月5日)は丸くて少し細くてツルッツル。コシも弱め。加水率が高くなった? いや、小麦以外のものも使ってるのでは?と思うほど。タピオカが練り込まれた麺みたいな感じ。トゥルン。見た目もちょっと透明感が出てますよね。以前のような色ではない。

さっぱりしたスープとの相性を考えれば、この麺もありなのかもしれません。けど、そもそもこのスープがどうかと思うし、麺自体も「おいしい!」というようなものじゃない。

ふくもりは変わった。

ラーメン屋ではよくあること。変わることもよくあるし、変わって、前から行ってた人が「変わった」「終わった」と言うのもよくあること。ですから、これはいわば"ラーメンあるある"。こんなもんさ。仕方ない。

変わること自体は悪いことじゃないけど、これは少なくとも私にとっては改悪。約10年という長い付き合いでしたが、ここでお別れです。

さようなら、ふくもり。

2020年のふくもりはマシになっていた

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と言いつつ、その2年後、2020年8月18日に行ってみました。

スープは少し濃くなっていました。そして麺が大きく変わった気がします。小麦感が強くなっています。ムチッとしていて、元来のふくもりに近づいたような気がしました(それでも昔とはやっぱり違うような)。

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その後、建物が建て替えとなり、ふくもりは長期休業に入りました。

再開に際しては休業直前のレベルを超えてくるラーメンになっていることを期待します。

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