学芸大学駅から徒歩1分。西口を出て日高屋の角を曲がるとすぐそこに居酒屋・鳥勇(とりゆう)があります。
たまたまおっぱいラーメンで鳥勇(とりゆう)の話になりました。おお。そういや久しく行ってないな。しかもまだこのブログで記事にしてないし。というわけで後日、約1年ぶり、3度目(だったかな?)の鳥勇へ行ってきました。
本店は武蔵小山。昭和元年創業(1926年)という老舗の焼き鳥屋です。武蔵小山には鳥勇が2店舗あるのですが、どちらもテイクアウトもしくはその場で立食というスタイル。学芸大学の鳥勇(1999年創業?)はその系列ではあるのですが、具体的にどのような関係なのかは不明(経営的な話としてね)です。
店内にはカウンター席と座敷があります。4人×4席分ほどあったかな? この界隈のこの種の居酒屋としては比較的広い方だと思います。
お通しはこんな感じ。別に決まってるわけじゃなく、毎回違います。お通しを頂きながら、一杯目の生グレープフルーツサワーを注文しました。
ハイサワーのグラスにピングレ。艶めかしい生グレだw ほんのり甘くてとてもおいしいです。結局、二杯目も生グレにしちゃいました。
鳥勇ですからね。まずは焼き鳥。2本ずつ注文できると勘違いしてた。1度の注文で2本以上注文してくれ、ってことか。なるほど。
ヒナ肉、つくね、ハツ。バッチリと決まった塩。いい。プリプリのハツも最高なんですが、やっぱりね、このヒナ肉。
一般的にヒナ肉/ひな肉には2パターンあります。ひとつは"雛"。若い鳥の肉を指してひな肉と呼びます。もうひとつは首から肩あたりにかけた部位をヒナ肉と呼ぶこともあるそうです。そして鳥勇の場合は首、つまりせせりですね。せせりをヒナ肉と呼んでいます。
ただ、鳥勇のヒナ肉は普通のせせりとちょっと違うような気がします。めちゃくちゃジューシーで味が濃厚なんですが、とても柔らかい。よく食べるせせりはもう少し弾力があるような気もします。気のせいかな? いずれにせよとてもおいしいです。
続いてポテトサラダの定点観測。キレイにキューブ状にカットされたポテトはかすかに歯ごたえを残した茹で加減。味付けは甘めです。とてもおいしい。
次はジャンボコロッケを頼みました。ポテトが連続しますが仕方ない。だってジャンボと名のつくものを頼みたくなるんです。
うわ。マジだ。マジでデカイ。恵比寿村(恵比寿)のわらじメンチを彷彿とさせるデカさ。写真ではわかりづらいだろうと、こうしてみました。
タバコで大きさを計るというのも、もうこの先、通用しづらくなっていくんだろうなw とりあえず鳥勇でジャンボコロッケを二人以下で頼んではいけない! 普通サイズに換算すると6個分ほどは優にあります。食べられるけど、他に食べられなくなるよ!w
味ですが、ザクッとした衣が快感です。タネは甘め。ニンジンが入っていましたから、もしかしたらポテサラの流用かもしれません。ソースをつけなくても十分な味つけです。
これだけ食ったら、なかなかですよ。けど、カウンターのあっちのほうで出されたしらすオムレツが強烈にアピールしてきます。頼むしかありません。
がっつりバターがきいたオムレツ。おいしいなぁ。お腹はもういっぱい。だけど酒がまだ残っています。最後に少し串を追加しますか。
ナンコツと白レバー。白レバーは私の好みからすると焼き過ぎなんですが、もしこれがベストの焼き方ではなく少々雑になっていたんだとしたら、それは私が悪い。焼くのにもっとも神経を使うであろうレバーを、ほぼ満席になったこの状況で頼んじゃいかん。
焼き加減は好みではないけど、味自体はとてもおいしいです。濃厚。ポリポリのナンコツもいい。最後に少し残った生グレにちょうどいいつまみ。あ。タレも頼めばよかったな。タレもおいしいからさ。
チェーン系は別として、個人経営の居酒屋だと学芸大学は狭い店が多いです。物理的に狭いと心理的にもギュッと距離が近くなる。それはそれでいい。美好なんて最高じゃないですか。でも、時としてその近さがしんどい時もある。あるいは、そういうお店だと一見では入りづらいってこともある。
その点、鳥勇はほどよく広くてゆったりできて、一人でもデートでも団体でも大丈夫。居酒屋初心者でも入りやすい。居酒屋大好き人間でも楽しめる。吉田類氏も満足できる。ちょうどいいというか、使い勝手の幅広さがあるというか。だから人気なんでしょうね。もちろん、おいしいってのもあるんだけど。
座敷はとても賑やかです。カウンターは朗らかな年配夫婦と、後から入って来た若い二人はカップルなのかな? みんな楽しそう。忙しそうにしているけど、店員さんもみんなニコニコ。ふと視線を上げるとそこには立派な梁(はり)。
いろんなものがこの店を支え、いろんなものがここに来る客を笑顔にしてるんだなぁ。
SHOP DATA
- 鳥勇(とりゆう)
- 東京都目黒区鷹番3-7-5 ゆざわビル1F
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