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炭火串焼き 中村屋(大井町)の焼き鳥は大きくてジューシーで濃厚!

大井町駅から徒歩8分。大井三ツ又中通り交差点近くの光学通り沿いに中村屋という焼き鳥屋があります。

前日までの完全予約制、17:00~/20:00~の2部制、おまかせコース8800円(税込)・ハーフコース6600円(税込)です。

2016年5月15日、学芸大学で創業。2023年1月に現在地へと移転しました。

以下は学芸大学時代に書いたものです。

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学芸大学駅から徒歩3分ほど。西口商店街から少し入ったところに炭火串焼き 中村屋があります。もともと楽助という居酒屋が入っていた物件です。2016年5月15日にオープンしました。

2022年4月現在、事前予約制です。詳細はインスタグラムでご確認ください。

以下は事前予約制となる前に書いたものだとお知りおきの上、続きをどうぞ。

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カウンター6~8席ほどの小さな焼き鳥屋。カオスだった楽助ですが、とてもきれいになりました。

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お通し(500円)はボリューミーでうまい。こういうお通しはいいね。

ヱビスビール(小瓶)を飲みながら、焼き鳥が焼き上がるのを待ちます。

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"なかむー"こと店主・中村さんは直前、鷹番ゴールデン酒場で働いてらっしゃいました。この写真は表から撮影。外から炭台が見えるのってなんかいい。

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まずはレバーと正肉。正肉はももかな? とてもジューシーな焼き鳥です。中村屋の鶏は霧島鶏。(株)エビス商事(宮崎県)の銘柄鶏(ブランド)です。余談ですが、エビス商事のグループ会社のうちのひとつが居酒屋・とりビアー。

レバーを食べていたら、ホロ酔いの隣の方が写真を撮ってくれました。

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神妙な面持ちでレバーの串打ち、焼き加減を観察する筆者。どんなw

一羽分丸ごと仕入れています。ですから、タイミングがよければメニューには載ってない希少部位もあるそうです。一見がいきなり頼むのはアレですが、何度か通ったら「なんかない?」と聞いてみるのもいいかもしれませんね。

さて、次はと。

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「ペコロスってなんですか?」

「小さい玉ねぎです。3個串に刺してます。野菜は季節によって変えます」

「じゃあそのペコロスとつくねと……ん? 手羽元? 手羽元はさすがに串に刺さないですよね?」

「いえ、骨を外して肉だけを串に刺すんです」

へぇ。手羽元をそんな風にして食べたことはないな。頂いてみよう。

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ペコロスはとても甘みがあります。カツオ節ともよく合いますね。

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つくねは大ぶり。あえて粗めに挽いた肉が混ざっていて、食感が楽しいです。最後にショウガがきゅっと締めてくれる、とてもおいしいつくね。

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手羽元はこうして食べ慣れてないので、なんだか不思議。弾力があって、味わいが濃厚でうまっ。

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別日に食べたせせり。巨大。「大きい方がジューシーに仕上がるから」とのこと。うまうま。

日本酒は「出雲富士」(富士酒造)一本。せっかくですから飲んでみましょう。特別純米本生原酒 夏雲(なつも)。

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瓶も名前も爽やかですが、飲み口はまったり。米の甘みがしっかり出ている飲みごたえのあるお酒です。

それにしても、このコップ。持ち手部分は四角で口は丸。直線から曲線への滑らかなラインがとても美しい。造形がオシャレというだけではなく、薄くて軽い。口当たりがとてもいいです。まさに上の写真のごとくまじまじと見つめ、指先でコツコツ。

「このコップいいですね。薄いしオシャレだし」

「陶器なんです」

「どこのだろ」

「作家さんが作ってて、割れても金継ぎしてもらえるんです」

きん‐つぎ【金継ぎ】

割れたり欠けたりした陶磁器を漆(うるし)で接着し、継ぎ目に金や銀、白金などの粉を蒔(ま)いて飾る、日本独自の修理法。修理後の継ぎ目を「景色」と称し、破損前と異なる趣を楽しむ。現代では漆の代わりに合成接着剤を使うこともある。金繕い。

コトバンク > デジタル大辞泉 > 金継ぎとは

割れすらも美にするその精神。すてき。

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続いては宮崎の芋焼酎・ひとり歩き(古澤醸造)。八重桜、摩無志(まむし)が有名な蔵元です。ひとり歩きは初めて飲みました。芋の風味をしっかり出しつつもさっぱり。飲み口がいいのでスイスイいっちゃいます。

ジョイホワイトと説明してくれたのですが、公式サイトには黄金千貫と書かれています。たぶん公式サイトの記載ミスだろうなw

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こちらはサービスで頂いたスナップエンドウ。いい茹で加減だなぁ。サクっ。うま。

「学大にまた焼き鳥屋増やしちゃいました(笑) 焼き鳥屋だらけ」

学大に焼き鳥屋って多いかな。鳥せん、鳥おき、トリケン、鷹番ゴールデン酒場、炙や 89、とり竹、やきとり天国、大膳、恋文、きんか、串善、すみれ……多いかw

「ウチ、3時から11時までなんですよ」(※平日は16:30から)

「え? 学大だったら時間を後ろにずらしたほうがいいんじゃないですか?」

「物件の関係で12時までしかできなくて。あと、早い時間にやってるところって他にあまりないじゃないですか。浅野屋が閉店しますよね。早い時間から浅野屋に行ってるご年配方が行く場所をどうしようかって悩んでるらしくて」

「はは。浅野屋特需だw」

中村屋は一人ですから、メニューはそう多くはありません。焼き鳥と酒の肴が数種。確かにご隠居たちが夕方にやって来て、軽くつまみつつ飲むにはぴったりな店ですね。もちろん、若い人にとってもいいお店なんですが。

5年後、いや、10年後の中村屋を想像します。早い時間はおじいちゃん達がカウンターを占拠して、夜は若者で賑わって。あの白くて美しいコップはきっと金継ぎされて味わい深いコップになっているんだろうな。

追記。その後、何度もうかがってます。

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二人で行ったら、お通しが6種!

nakamuraya-yakitoriの画像 nakamuraya-yakitoriの画像

大きなささみはレア。これに限らず、中村屋の焼き鳥は普通の1.5~2倍はあります。「大きい方がおいしい」と以前おっしゃっていました。そうなんだよね。大きいと、おのずと中心部へはじっくりと火が通る。だからしっとり焼き上がります。

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見たことがないほど巨大なハツ。これは冬に食べたのですが、冬場は大きくなるそう。牛もそうなんですが、動物は冬になると脂肪を蓄えるんですね。そんなことも影響してるのかもなぁ。とてもジューシーで濃厚です。

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この大きさがもっとも効力を発揮するレバー。レアでトロットロ。小ぶりだとすぐ火が通っちゃうので、なかなかこうは仕上がりません。コースにするのがお勧めですが、単品なら絶対頼むべき。絶品です。

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キレイに串打ちされた手羽。パリッとした皮がうまい。

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ねぎまも大きいから外は香ばしく、中はしっとり。おいしいなぁ。

前掲のコップは美しく継がれていました。割れたら作家さんに送ると継いでくれるのだそう。

いやあ、毎度毎度うならされます。

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