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お食事処 三和食堂(学芸大学)はツンデレのお父さんがやっている激ウマな素晴らしい定食屋です

心が震えました。衝撃。最高。学芸大学の「お食事処 三和食堂」です。バス通りと駒沢通りの交差点にあります。シュウマイバー「Pisero Shumai Bar(ピセロ)」の並び。

いつか行こうと思いつつ、行けてなかったので、今日こそはと思ったら、看板がついていません。暖簾も出ていません。だけど、店内には明かりがついています。扉を開けました。

「今日はお休みですか?」

座ってテレビを見ていた店主は、一瞬こちらを見やり、聞こえるか聞こえないかの声で「いや」と言ったような気がしました。

「え? 大丈夫ですか?」

おもむろに立ち上がる店主。ああ、大丈夫なんだろうな。そう思って店に入ります。私が席につくと店主は電気をパチッ。店内にぶら下がっている提灯にも明かりがつきました。

完全にやる気なさそうw 温かいお茶を持って来てくれた店主に「生姜焼き定食お願いします」と注文。無言で立ち去りました。なんだろう。無愛想ではあるんですが、嫌な感じはしません。不思議。

調理している間、店内を隈なく観察します。

※2023年12月6日追記:ずーっと閉まってます。2016年、2017年ごろからずっと。店をやっている雰囲気が一切ないので、とりあえず閉店タグをつけておきます。

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テレビ画面を真っ二つに縦断するつっかえ棒www やばいw

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定食以外のメニューは定食にプラスしなきゃいけないのかな? 単品でもいけるのか!?

※追記:単品でもいけました。詳細は下をご参照ください

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すごいなこりゃw

キャベツを切る音、豚を炒める音が耳にとても心地いい。客は私一人。贅沢な気分です。

5分、いや10分ほどでしょうか。豚の生姜焼き定食がやってきました。

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で、でかい……。写真ではわかりづらいかもしれませんが、茶碗ではなくどんぶりにご飯がいっぱい。みそ汁の椀も微妙に普通より大きい。大きな厚切りロースがドンドンドン。豪快。

生姜焼きはこれぞ生姜焼きという味。うめぇ。まじうまい。ご飯もいい塩梅の炊き具合。みそ汁もアツアツでおいしい。なにこれ、最高じゃん。激うま。ワシワシと定食を食います。箸が止まりません。本当においしいなぁ。

食べ終え、お腹一杯になって立ち上がり、「お勘定お願いします」と言って、店主の方へ向かいます。1000円札を渡すと同時に250円が返って来ました。お金を渡す前から、予測してお釣りを用意していたのです。すげぇ。

「めっちゃおいしかったです」

「ありがとう」

「こちらはどれくらいになるんですか?」

「もう20年くらいかな」

「その割にはキレイですね」

「何度も変えてるからね」

「また来ますね」

「ありがとうございました」

おおお。会計終わったらめっちゃしゃべってくれる! 入店時とは打って変って満面の笑み。なにこのツンデレw 超楽しいwww

ああ、なんで今までここに来なかったんだろう。こんな店、真っ先に行っておくべきだった。素晴らしい! メシは激うま。お父さん面白い。やばい。ハマる。いや、ハマりました。最高です。三和食堂。

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店を出ると、看板に明かりがついていました。

「また来てね」

そう言ってくれているようで、なんだか嬉しくなりました。

以下、追記。

翌日、また行きました。看板はついていません。暖簾も出ていません。店内には明かりがついていて、お父さんはテレビを見ています。扉を開けようとしました。今度は鍵がかかっていますw この拒絶感! だけど私はめげません。扉をノックして、嫌そうな顔をする店主に開けさせます。

「すみません、昨日がおいしかったので、また来ちゃいました」

店主は聞こえないくらいの声で「ん」と言うのみ。気になっていたことを聞きました。

「定食以外のこっちのメニューって単品でも頼めるんですか?」

「ん」

「じゃあ、ビールとやっこ下さい」

ほどなくして、ビールとやっこがきました。

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一丁どん!w やっぱデカい。ビールを飲みながら、厨房にこもった店主との会話を試みます。

「雨すごいですね」

「ん」

「ここに来るまででビチョビチョですよ」

「ん」

「雨大丈夫でした? お住まいはこのあたりですか?」

「ん」

なんという無愛想!w やっこを食べ終える頃、気付きます。カウンター上に盆とおしんことマカロニサラダがセットされているではないですか! 定食を頼めオーラ?w オーケー。頼んでやろうじゃないか。

「すみません、ハンバーグ定食お願いします」

出てきたのがこちら。

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やっぱデカい! 巨大ハンバーグです。マズくはないですが、これはオススメしませんw

食べ終え、お勘定。店主とトークができるチャンスです。1400円をゆっくり財布から出しつつ、再び会話を試みます。

「ここって、さんわしょくどうですか? みわしょくどう?」

「どっちでもいいよ」

わおw

「ははは、ごちそうさまでした」

「ありがとうございます」

ありがとうございますだけは超元気w 面白い人です。

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三和食堂を出て、某所へ向かいました。その某所には学芸大学に住んで何十年という方がいるので、聞いてみたんです。

「三和食堂ってわかります? あそこのお父さん面白いですね」

知ってるも何も、その人と三和食堂のお父さんは超超知り合いでしたw 30年くらいの付き合いだそうです。いろいろな話を聞きました。三和食堂のこともある程度わかりました。だけど、ここには書きませんw 人づての話だから。

さーて。今度行ったら、言ってみよ。

「僕、○○さんと仲いいんですよ。話聞きました。○○さんと長い付き合いなんですってね」

お父さんはどんな顔するかな?w

こんな感じのお店です。お父さんは超無愛想。一切、しゃべりません。扉すら開いていません。こういうのに耐性があったり、こういうのを楽しめる人でないと後悔すると思います。おすすめはしませんが、でも、こんな話で興味を持ったなら、一度、チャレンジしてみて下さいw

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