学芸大学駅から徒歩5分。東口商店街のカルディを右折して、イオンスタイル碑文谷(旧ダイエー碑文谷店)へと続く道をずっと真っ直ぐ、食事処・風乃詩(かぜのうた)やそば屋の美やこを過ぎた先に飯塚精米店があります。
飯塚精米店では精米、お米の販売、おむすび等の販売をしています。前を通ったのがちょうど昼時。おむすびを買ってみました。
「こんにちはー。おむすびを買いに来ました」
「どれにしましょう」
「味噌ツナと、あとは……多くて悩むなぁ」
「すじこはどう? おいしいわよ」
「じゃあ、すじこと、あと赤飯お願いします」
「赤飯も人気」
「そうなんですか」
「迷ってる方には、すじこと赤飯を勧めてるの。赤飯は嫌いじゃなければね」
「赤飯が嫌いな人って多いんですか?」
「小豆がダメっていう人がいるわよねぇ」
明るくてお話し好きなお母さんです。女ってのは、ほんとよくしゃべるな。disってるわけじゃなく、あのお年になられてもかわいらしいな、という意味でw
「430円ね。はい、100円のお釣り」
「こちらは長いんですか?」
「古いわよぉ」
「どれくらい?」
「どれくらいかなぁ」
「30年?」
「いやもっと」
「50年?」
「いやぁ」
「40年?」
「と、ちょっとくらいね(笑)」
キャバ嬢の年齢当てかよw disってるわけじゃなく、かわいらしいな、という意味でw
※後日、昭和27年(1952年)創業とわかりました。てことは、63年じゃんw サバ読むあたりもキャバ嬢かよwww
レジの横にはこんな黒板が。
はははw なんかいいなぁ。一種のコミュニケーションツールだよなぁ。黒板をしげしげと眺めていると、お母さんはこうおっしゃいます。
「それ書いてるのよ」
「毎日、お母さんが書いてるんですか?」
「そうそう」
「へぇ。かわいらしいですねw」
「その撮ってる写真どこかに載せるの?」
「一応、そのつもりです。インターネットに」
「あら、ほんとぉ。いっぱい宣伝してね(笑)」
「はい(笑) ありがとうございました」
「ありがとうございました。また寄ってね」
家で畏まって食べるようなもんじゃありません。すぐ近くの碑文谷公園で食べることにしました。
碑文谷公園とおむすび、の図。シュールw
ご覧の通り、形がそろっています。食べてみたら、具が薄く平らに伸びて詰まっていました。紫蘇もキレイにおむすびの形に沿って折れ曲がっています。きれいに整ったおむすび。
すじこは漬け具合がちょうどいい。自分のところで漬けているのかどうかはわかりませんが。紫蘇との相性もばっちり。赤飯はモッチリ、ホクホク。塩味(えんみ)が控えめで優しい味わいです。味噌ツナはショウガがきいています。こりゃうまいな。
飯塚精米店のおむすびは、"おにぎり"ではなく"おむすび"。おにぎりとおむすびの起源や違いに関しては諸説あるようですが、おむすびは"お結び"とも書けます。
むす・ぶ【結ぶ】
4 互いに関係をつくる。
(ア)交わりを緊密にする。「親交を―・ぶ」「縁を―・ぶ」デジタル大辞泉より
お店の人、お店に来る人、街の人。長い間、いろいろなものを結び付けてきたおむすびなんですね。