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舌雅/たんまさ(学芸大学)はブルースが流れる牛たん専門店。プリップリの炭火牛たん焼きもホロホロのゆでたんも絶品でした

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学芸大学駅から徒歩3分。西口商店街の韓国料理屋・サランバンを右折したところに舌雅(たんまさ)という牛タン専門店があります。2000年にオープンしました。

舌雅、やきとり天国栄屋精肉店。いい風情だなぁ。

※追記:2021年4月21日に建て替えのため閉店しました。学芸大学、祐天寺界隈で物件を探しているそうなので、いつか復活するかもしれません。追記以上

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店内はカウンターのみで10席ほど。店主・平尾雅和さんは舌雅を始める前、ブルース専門誌を作っていたりしていたそう。店内BGMはブルースで、壁にはブルースのポスターやレコードが貼られています。

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一杯目はシークワーサーサワー。

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お通しのスモークタン。しっかりとした燻香がしつつ、味わい、食感はしっとりと生っぽい。こりゃうまい。

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胡瓜と明太白和え。いいねぇ。超うまい。マネしよ。

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二杯目は芋焼酎、佐藤の白。久しぶりだなぁ。もしかしたら、「さっぱり」なんて表現で言われるかもしれないけど、私はそうは感じない。白麹の芋焼酎は芋本来の甘み、コクが強く出るから芳醇。佐藤の白もそう。

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ゆでたん。たんはスポンジのごとくスープを吸っています。噛むとタンの繊維がほろり。そして汁がジュワッ。味付けは必要最低限。塩コショウ以外はどうしてるんだろう。がっつり魚介系のダシをきかせているという感じでもない。ただただタンのダシってこと? タンだけでも相当ダシ出るしね。いやぁ、うまいなぁ。

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炭火牛たん焼き(厚切り)。牛たんにおしんこは仙台牛たんスタイル。食感はプリッとしてて、そりゃもううまいに決まってる。焼き加減もちょうどいい。表面にほんのりと醤油か味噌のような風味を感じたのも勘違いか? 先のゆでたんもそうなんですが、ワサビがすごくよく合いますね。

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口下に長く生やした黒いヒゲと黒縁メガネが印象的な店主。50代後半くらいでしょうか。一見、渋い感じなのですが、よくよく拝見すると、とても愛きょうのあるかわいらしい顔をしてらっしゃいます。ひと回りほど離れた方にはなはだ失礼な言い方ですがw

ドリンクも調理もすべて一人。せわしなく動き回ってるので、話しかけられませんでした。本当はいろいろ話したかったんだけどな。なんでブルースの世界から牛タンの店を始めようと思ったんだろう。

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会計を済ませ席を立つと、店主がこんなことを。

「サニー☆&#%2世に似てますね?」

「え? 誰ですか?」

「サニー・ボーイ・&#%$2世というハーピストがいるんです。渋くてかっこいいですよ」

「そうですか。存じ上げないので、帰って調べてみます。ごちそうさまでした」

その人のことも知らないし、ハーピスト? ハープ奏者? と思ったら、ハーピストはハーモニカ奏者のことでした。そして、人名はサニー・ボーイ・ウィリアムソン 2世(Sonny Boy Williamson II)。google画像検索してみました。

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え? いやいや。ぜんぜん似てねーよwww この方はとんでもなくすごい人らしいです。そんな人に例えられるのは光栄ではありますが、いったいどういう……ん? あ……あ?

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もしかして。

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帽子だけじゃんwww その日にかぶってた帽子がたまたまこれだったというだけじゃね?w しかもこの帽子だってぜんぜんちげーし!w

最後、帰り際にえらいもんブチ込んでくれたなぁ。次に行ったらツッコんでおこう。「帽子だけじゃん!」とw

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それはともかく舌雅。噂にたがわぬおいしさでした。昭和の香り漂う雰囲気も素敵。ぜんぜん話せなかったけど、店主もなんだか面白そう。先述の通り、すべて一人でやってらっしゃいますから、決して手が遅いわけではないのですが、出てくるまでに時間がかかります。牛たんをつまみに、ゆっくりのんびり飲む。そんな気構えで行くことをお勧めします。一人でしっぽりもよし、デートで利用するもよし。ぜひ。

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