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野沢 大菊(駒沢大学)のカレーうどんはちょっと変わってておいしく、そばは超大盛りだった/「大菊 總本店」(都立大学)が長く愛されている理由/世田谷区野沢のあれこれ(品川用水、野沢銀座商店街)

「野沢 大菊」のちょっと珍しいカレーうどん

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環状七号線と246が交わる上馬交差点。そこから5、600m南下するとラーメン・せたが屋のある龍雲寺交差点。両者の中間あたりに野沢 大菊というそば屋があります。駒沢大学駅から最短ルートで行けば10分ほどですが、上馬交差点を経由したら15分ほどかかると思います。

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店内には4人掛けテーブルが5、6席。そば、うどん以外にもコロッケ定食、ハンバーグ定食、もつ煮込み定食、焼き魚定食などのメニューがあります。食堂然としている街場のそば屋の典型です。

私はカレーうどん、同行者は天丼セットを注文しました。

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ちょっと変わったカレーうどんです。まず、ツユがサラリとしています。普通はもっと堅めに片栗粉で閉じるはず。味わいもダシよりもスパイスがしっかり出ています。

肉も面白い。普通は鶏。豚バラもなくはない。けど、これは厚切りです。もしかしたら、スライスされたものを仕入れているのではなく、塊を調理場でカットしているのかもしれません。これは珍しい。

全体として街場のそば屋のカレーうどんらしくない。あとひと工夫したら、カレーうどん専門店のそれになりそうな感じがします。予想からは外れていましたが、とてもおいしいです。

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同行者のそば、天丼も食べてみました。つーかさ。

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何この量w 大盛り、いや、2枚分はあろうかという量です。そばは細め。香りはそこそこ。こういうそばにしてはコシがしっかり目。喉越しもいい。うん、こりゃおいしいや。ツユはちょっと私には辛めだったかな。

天丼もしっかりしたツユで、衣もしっかりついていて、おいしいです。

結局、自分のカレーうどん、同行者のそば1/3、天丼1/2を食べて腹ぱっつんぱっつん。お腹いっぱい。地味ながら、とてもいいお店でした。

SHOP DATA

  • 野沢 大菊
  • 東京都世田谷区野沢4-14-9
  • 03-3422-2351
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世田谷区野沢の歴史~野沢銀座商店街、環状七号線、品川用水

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画像参照元:毎日新聞:昭和毎日

話は変わりまして、野沢という地域について。上述の野沢 大菊のあたりは以前、野沢銀座商店街でした。上馬交差点に玉川電鉄の上馬駅があり、そこから南に商店街の目抜き通りが走っていました。

ところが、1960年代ごろでしょうか、この目抜き通りが拡張・整備され環状七号線となります。商店街の真ん中に環七が通ることで、商店街は分断されます。結果、野沢銀座商店街は消滅しました。野沢銀座の名はバス停の名前で残っているのみです。

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さらに話をさかのぼれば、上馬交差点付近から野沢交差点、そこから南東へと品川用水が流れていました。品川用水は水車橋を経由して、駒沢通りへと出て、「串カツ田中 学芸大店」の前でカーブしてバス通り、そして都道420号方面へと続いていました。江戸時代に整備された品川用水は終戦後間もなくにほぼすべてが埋め立てられ、こちらも消滅しています。

この界隈に野沢園をはじめとする造園業者が多いのも、近くに十分な水量があったからでしょう。水車橋バス停の脇にある水車橋の説明を書いてらっしゃるのも根岸造園の方。

野沢銀座商店街に関しては、時折、話を耳にする機会もあるのですが、さすがに品川用水がまだ流れていた当時のことをご存じの方はなかなか。特に環七のどの辺りを流れていたか、呑川がどのように枝分かれしていたかというのを知りたいんですけどねぇ。

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余談その1

銭湯・ノザワランド(旧・幸湯)やテプコ野沢(東電変電所→関電工)は近くに川があったことを物語っています。今はなき水の香りをかぎわけるってのが面白いw

余談その2

環七をまたいで世田谷区野沢があるのに違和感を覚えるかもしれませんが、上述の通り、以前、環七は商店街の真ん中を貫く通りでした。環七の裏手、駒沢大学駅方面へと伸びる細い道と上馬交差点付近から南へ伸びていた呑川が野沢と上馬の境界線となっていて、それが現在に繋がっています。

残っている資料が少ない分、いろいろ想像が掻き立てられ楽しいですw