※2016年3月6日追記:諸事情あって¡Salud! by ALHAMBRA(サルー バイ アランブラ)は2016年3月31日までの期間限定オープンとなりました。現段階では3/31で閉店予定です。追記以上。
三軒茶屋駅から徒歩10分。祐天寺駅から徒歩15分。学芸大学駅、駒沢大学駅から徒歩20分。さて、どーこだ? 正解は"野沢通り"(※註)龍雲寺通りと世田谷観音通り(旧明薬通り)が交わる世田谷観音交差点。なかなかの陸の孤島ではありますが、学大住人視点からすると、下馬界隈にお住まいならササッと行ける場所ではあります。
そんな世田谷観音交差点のすぐ近く、野沢通りを蛇崩方面へ50mほど行ったところに¡Salud! by ALHAMBRA(サルー バイ アランブラ)というお店ができました。約1ヶ月前にはプレオープンしていて、2016年2月29日にグランドオープンしたそうです。
何屋かは外観ですぐわかりました。おむすびとおばんざいと書かれていますw イートインもできるし、テイクアウトもできるようです。
店内はこんな感じ。畳のベンチシートで、一番奥に厨房。おそらく"健康""自然"みたいなことが謳い文句になっているであろう商品(お茶、米、海苔、オイルなど)が壁に並んでいます。
おむすびは単品でも買えますが、ふたつ買えば400~500円。だったら600円のおむすびセットがお得そうです。約10種のおむすびから2種、約5種のおばんざいから1種をチョイスして、店内で頂くことにしました。おむすびはしゃけと明太子、おばんざいはいりどり煮を選びました。
おおお。脚付き膳に深めの半月膳。黒と朱の組み合わせでBABYMETALを思い出してしまうのはもはや病気。
まずはおむすびを頂きましょう。ひと口。ほろりとご飯がほどけます。これはどうしてるんだ? むすんでるのか? 型か? いずれにせよ、かろうじて形を保っているくらいの握り具合。これは面白い。
塩は極力控えている感じ。けど、ご飯がとてもおいしいです。海苔も具もいい。いや、これはなかなかどうして。かなりのものだぞ。
途中でおしんこをポリッ。ひえぇ、こいつはすごい。超うまい。相当いいものを使ってるな。
筑前煮のようないりどり煮も激うま。甘くて濃厚。味わい深い。味噌汁がまた面白い。ダシはカツオが香るような感じがしましたが、それよりも味噌のおいしさが前面に出ています。卵焼きはso-soかなw
これはちょいとやっちゃってますなぁ。ひとつひとつの素材がかなりいいです。だからうまい。
「このあたりにお住まいですか?」
「そうですねぇ」
「夜はお酒もありますので、よかったらまたぜひ」
「そうなんですか。ぜひぜひ」
名前を失念しましたが、聞き慣れないお茶をすすりながら、しばらくボーッ。隣にはベビーカーを引いたお母さんがテイクアウトをするため待っています。妙齢のご夫婦が物珍しそうに店内を見に入ってきました。扉の向こうでは、「これなんだろう」とのぞく自転車に乗った女性がチラホラ。
「おいしかったです」
「あ、ありがとうございます!」
「ごちそうさまでした」
家に帰り調べてみると、いろいろなことがわかりました。
¡Salud! by ALHAMBRA(サルー バイ アランブラ)は、ヘルスアンドビューティー事業などを展開する株式会社ALHAMBRA(アランブラ)が運営しています。同社は浅草にできたまるごとにっぽんという施設に茉華(matsurica/マツリカ)というショップを出店していたりもします。
同社の代表が女性ということもあってか、事業のメインテーマは女性支援。この¡Salud! by ALHAMBRA(サルー バイ アランブラ)もそう。地域の主婦やママを雇用し、日本全国から取り寄せたおいしいものを用意しつつ、地域の人たちが集えるような場を提供する、というのがコンセプトなのだとか。
ちなみに、salud(サルー)はスペイン語で「乾杯」。健康と元気を意味する言葉だそうです。
バス網は発達しているものの、電車の駅からは遠い野沢通り。この通りで飲食ってのは、なかなかのチャレンジだなぁと思っていました。けど、こういうコンセプトを知ると、なるほど、これはこれで面白いなぁとも。小さな子供がいたりしたら、ちょっと離れた駅前に出るのも結構大変でしょうからね。すぐ近所に働ける場所があったり、あるいはサクッと身を寄せられる憩いの場があるってのはいいことかもしれません。
事業としても興味深くはあるのですが、それはさて置き、料理はとてもおいしかったです。近くにお越しの際は、チラッとのぞいてみてはいかがでしょうか。先のご夫婦もそうでしたが、店内を見て回るだけでも大丈夫ですよ。
SHOP DATA
- ¡Salud! by ALHAMBRA(サルー バイ アランブラ)
- 東京都世田谷区下馬3-38-13
- 03-5787-6692
- 公式