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PACO/パコ(学芸大学)はタコスがおいしい小さなカフェバー。爽やかなタコスでお酒が進みます~珍しい青トウモロコシのトルティーヤを食べてみた

学芸大学駅から徒歩5分。駒沢通りと都道420号線が交わる五本木交差点にPACO(パコ)というタコス屋があります。タコス屋というか、タコスもあるカフェバーというか。

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2022年1月21日、東口商店街の裏手に広がる飲食エリア・十字街でオープン。2023年5月27日でこの場所での営業は終了し、2023年6月2日、五本木交差点に移転しました。

以下は移転前に書いたものです。

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ここ(旧PACOの場所)はクレープcielでした(上写真に写っているのがcielのマリさん)。cielがすぐ近くに移転したのに伴って、PACO(パコ)がオープン。cielとPACOは姉妹店のようなものです。

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タコスは3種(記事執筆時)。

  • カルネアサダ(牛肉)
  • カルニタス(豚肉)
  • ティンガ(鶏肉)

日によって牛タンやフィッシュフライなどもあります。

生地をソフトかハードかで選び、赤・緑・ナッツの3種のサルサから1つを選びます。トッピング(100円)はチーズとアボカド。パクチーが苦手な方は「パクチー抜きで」と注文してください。

タコス以外にはちょっとしたおつまみとタコライスがあります。

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こちらが最新のフードメニュー(2023年1月4日)。

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なお、ランチタイムはタコライスとソフトドリンクのセットもあります(1000円)。昼のタコスは単品で800円、夜は850円です。タコスもタコライスもテイクアウト可。

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ドリンクはソフトドリンクとお酒があります。タコスを食べずに飲みに来るだけでも大丈夫。

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タコスの"皮"はトルティーヤと言います。トウモロコシの粉を生地(マサ)にして、これを小さなボール状にします。

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そしてトルティーヤプレスで押しつぶすと丸くて平らなトルティーヤができます。

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これをフライパンで焼いて具材を乗せるとタコスの完成です。言わずと知れたメキシコを代表する料理。

Cielもそうなんですが、できあがっていく様子をこうして目の前で見られるというのが楽しいですね。

爽やかで香ばしい牛肉と豚肉のタコス

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こちらはプレオープンで頂いた牛肉(アボカドをトッピング)と牛タンのタコス(オープン後も見た目・味はほぼ同じとのこと)。

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こちらが今回頼んだカルニタス(豚肉)。サルサは別容器でやって来ます。

「本当はラードで煮るんですが、それだと油っこくなるので、米油を使ってます」

と、PACOの店主・マコト君。雰囲気のあるかわいい男前。

「ああ、カルニタスって単に煮込んでるわけじゃないんだ」

「そうですね、コンフィのようなものです」

ライムを絞り、サルサをかけ、トルティーヤで具を挟むようにして持ち、かぶりつきます。辛さはさほどありません。お好みでハバネロソースを。

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牛肉は柔らかく、牛タンはプリプリ、豚肉はホロホロ。サルサ、パクチー、ライムの爽やかさとほかほかトルティーヤの香ばしさが印象的です。そこに肉のふくよかなうまみ。

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タコスはがっつりジャンクというイメージだったのですが、PACOのタコスはどちらかというとさっぱりで、よくまとまった料理だなぁと感じました。アボカドのトッピングがとてもよかったです。

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別日に食べたチリミート。具がうまいのはもちろん、トルティーヤがやっぱりいい。久しぶりに食べて改めてそのおいしさを実感。

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PACOオリジナルカクテル・アミーゴソーダ(600円)。テキーラ(クエルボ)とオレンジリキュール(グラン・マルニエ)をソーダで割ったもので、PACOの対面のバー・Hellish APTのつるぎ君が考案したそう。

私はテキーラはあまり好きではありません。けど、これはうまい。テキーラの風味がありつつも甘くて飲みやすい。グイグイ飲めちゃうので、むしろ危険ですw

「もともと飲食を?」

「音楽をやっていんですが、19歳の時、アルバイトで飲食をやり始めました。けど、音楽の道は諦めることになり、飲食でやっていこうと。最初は吉祥寺のアメリカンダイナー。そこでタコスと初めて出会いました。その後、スペインバルで働いて、直近はスタンドバインミーにいました」

「スタンドバインミーにはいつ頃から?」

「働いた期間は半年くらいです。ちょうど、ここの話があったので辞めることに」

「スタンドバインミーもこれくらい小さな店から始まったもんなぁ」

「これはひろぽんさんのエールだよ」(マリさん)

「いつか商店街沿いに移転できるくらいになるといいねー」

2017年10月1日、スタンドバインミーは炭火串焼き 中村屋の隣の小さな場所でオープンし、2019年8月1日、現在地・東口商店街沿いに移転しました。オープン当初から人気でしたが、今では行列の絶えない店となっています。

これにあやかってね。人気店になるといいですね。

青いタコス

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夜はぬくもりのある明かりがいい雰囲気。

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ティンガ。ティンガは肉とトマト、唐辛子を煮込んだ料理で、多くは鶏肉が使われます。PACOのティンガも鶏肉。"皮"はハード(トトポスと言ったかな?)。

牛や豚に比べて穏やかかと思いきや、鶏のうまみがしっかりと感じられ、なんなら牛や豚よりも風味が強いような気がしました。といっても変なクセはなく、パクチーやサルサ、ライムでさっぱりさせてくれます。揚げたトルティーヤのコク、パリッとした食感がいいアクセント。

どうせサルサは全部かけちゃうんだから、別盛りではなくかけてもらっちゃえばよかったな。洗い物が少なくなるし。今度からはそうしよう。

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この日あったフィッシュフライのタコス。これまた、たまたまあった青トウモロコシのトルティーヤで作ってもらいました。上馬のLos Tacos Azules(ロス・タコス・アスーレス)の青いタコスを見て以来、いつか食べてみたいと思っていたんだよなぁ。

「揚げ油は米油で、フライの衣も米粉です」

これがなんだか妙にうまい。フライの油分がコクを出しているからかな。なんだろう。ふた口目からは青ハラペーニョソースをたっぷりかけて刺激&爽やかさアップ。いいねぇ。

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トルティーヤは主に白、黄色、青のトウモロコシから作られます。PACOのトルティーヤは黄色で、試しに青でも作ってみたとのこと。

トルティーヤだけ食べ比べさせてくれました。まこと君は青の方が風味が弱いと言っていましたが、私はそこまでの差は感じませんでした。青もトウモロコシの香ばしさがしっかり出ています。

違うのは食感。青はしっとり、黄色はパサッ。黄色のこのパサッと感のほうがいわゆるタコス、といった感じがします。

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「PACOはどういう意味なんですか?」

「絵も描いていて、そのアーティスト名がPACOなんです(instagram@paco_artist_)。まことでMAKOにしようかとも思ったのですが、P、Cにしたらかわいいかなと。これは後から知ったんですが、Pacoというのはスペイン語圏でよくある名前でもあるみたいで」

調べたところ、PACOはFRANCISCOの愛称だそう。PANCHOもFRANCISCOの愛称。フランシスコがなぜパコやパンチョになるんだ!? 英語でもボブはロバートだったり。どうなっとんじゃw

「そういえば、スタンドバインミーで僕も牛しぐれ煮バインミーを作ってましたよ(笑) 去年の夏に終わっちゃいましたけど」

「そうなんだ(笑) ありがとう」

2018年末に開催されたスタンドバインミー主催のバインミーレシピコンテストで、私が考案した牛しぐれ煮バインミーが優勝。その特典として1ヶ月限定で店舗でも販売される予定だったのですが、2年半もの間、メニューに加えてもらえてました。改めてスタンドバインミーありがとう。

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客は私一人。レモンサワーを飲みながら、のんびりと雑談。タコスのこともいろいろ教わりました。

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もちろんどれもおいしかったのですが、私の好みはフィッシュフライ→チリミート→鶏→牛/豚→牛タンの順。サクッと香ばしいハードもいいですが、最初はソフトからがいいと思います。

カジュアルでアットホームな雰囲気の中、爽やかでおいしいタコスをぜひ一度。

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