「最近できた『ゾエ』?って知ってます?」
「『ゾーイ』ね。知ってるよ。近いうちに行こうと思ってるけど」
「じゃあ一緒に行きましょうよ」
学芸大学のBar shelter(シェルター)で店主・奥山君とこんな話になり、数日後、奥山君、ゆうこちゃん、私の3人で行ってきました。
※2022年12月25日に閉店しました
学芸大学駅から徒歩3分。ぷかぷかというラーメン屋があった場所に2016年1月13日、BISTRO Zoe(ビストロ ゾーイ)というお店ができました。もう少し詳しく場所を説明しましょう。行き方はふた通り。東口商店街から入るか、バス通りから入るか。
学芸大学駅東口商店街を進み、馬野郎、晩杯屋の先、ドトール手前の小道を左折。
ここです。自販機が並んでいるところ。くねくね道なりに進むと……。
お店に到着。
次はバス通りから行ってみましょう。サウナ ミナミ、マツヤデンキあたりからバス通りを目黒通り方面へ。焼肉屋・ぱっぷハウスを過ぎた先のこの角。
ここを曲がりますと……。
お店に到着。
バス通りから行った方がわかりやすいかもしれません。けど、商店街から入るのも面白いです。「え? あれ? 本当にここであってるの?」というドキドキ感が味わえますw
ゆったりとした落ちついた店内。木のぬくもりが感じられます。カウンターとテーブル席があるので、複数人でも一人でも大丈夫。
食器が和っぽかったり、日本酒があったり。こういうのって、なんかホッとします。
まずは本日のZoe5種。2人前を3人でシェアしやすいように盛ってもらいました。いや、物によっては特別に3人分入れてくれてるかも。
じゃが芋とブルーチーズを皮で包みパリッと揚げたもの、とりムネ肉とぶどうのラムレーズンソース、セロリアックのムース、生ハムとイチゴ~バルサミコソース、スモークサーモンとジェノベーゼのミルフィーユ。
見た目がキレイ。出てきた瞬間、「おおお」ってなりましたw もちろんどれもめちゃうま。
次はえぞ鹿生ハムとフォアグラ。フォアグラの表面はパリっと香ばしく、中はトロッ。えぞ鹿の生ハムはフォアグラと合わせても負けないほどの旨味。イチゴの甘みもよく合います。激ウマ。皿もまあキレイ。
メインは特大BIG!牛舌の赤ワイン煮。名前の通り、本当にビッグ!w 輪切りにするのではなく、舌の形を残すよう縦にカットしています。フォトジェニック! 牛舌はホロホロでとても柔らかく、濃厚。タンもととタン先で味わいが異なるのも楽しい。ソースとマッシュポテトをたっぷりつけて食べると、それはそれは。やばいです。シンプルに焼き上げた野菜も、野菜本来の甘み、苦みがちゃんと残っていて最高。
メニューにはありませんが、パスタもあります。トリュフのカルボナーラを作ってもらいました。
「3つにお分けして出しましょうか?」
「いえ、まとめてお願します。その方が見栄えがいいのでw」
チーズをたっぷりかけてもらいます。
うおおお。見た目でもうやばい。ひと口パクッ。濃厚。うまー。
「これまで食べたカルボナーラで一番うまいです」
と奥山君。うん、確かにそれくらいうまい。トリュフの香りもたまりません。バゲットも頂き、ソースも残さず平らげました。
食事の最後にはサービスで"ある物"が出てきます。ここでは伏せておきましょう。神田の某イタリアンも同じなんだよなー。こりゃビックリw
シェフ・串田さんは自由が丘のマリスコス ブー(Mariscos BOO)というお店にいらっしゃって独立。同店で働いていた桑原さんも一緒に付いて来たそうです。お二人は夫婦ではありませんw
「Zoe(ゾーイ)ってどういう意味なんですか?」
「フランス語で命という意味なんです。ビストロなのでフランス語にしました」
帰って調べたところ、ギリシャ語の「ゾーエー」がもとで、英語の「zoo」などと語源が同じだそう。そして、女性の名前としてもよくあるのだとか。
2007年に公開されたアメリカ映画「幸せのレシピ」(原題: No Reservations)にもゾーイという女の子が登場します。no reservationsは予約なしという意味ですが、心配なく、遠慮なく、気兼ねなしにといった意味もあります。
この日は予約なしに3人で飛び込みました。シェフ・串田さんの笑顔、桑原さんの優しさは、こちらの心を和ませ、初めての訪問だというのに、まるで何回も通っているかのように感じさせます。
今ならまだ予約なしでもきっと大丈夫。気兼ねなく、BISTRO Zoeの扉を開いてみて下さい。とびっきりの笑顔と、べらぼうにおいしくそして美しい料理が幸せな気分にさせてくれます。
SHOP DATA
- Bistro Zoe(ゾーイ)
- 東京都目黒区鷹番2-15 レステンシア-1F
- 03-6303-1581