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RALIHO(学芸大学)は完全予約制・個室のみの、寿司とワインのマリアージュを楽しむエンタメ系寿司屋。お酒は実質飲み放題(飲み切り)!

ALISOの握り寿司

寿司とワインのマリアージュを楽しむ秘密の隠れ家

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学芸大学駅から徒歩4分。東口商店街沿いにRALIHO(ラリホー)という寿司とワインのお店があります。

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2022年9月15日、ALISO(アリソー)としてオープン。2023年8月10日、店名がRALIHOに変わりました(店名が変わっただけ)。

運営は株式会社マイルデザイン。代表の綱嶋恭介氏は塚田農場、四十八漁場などを運営するエー・ピーカンパニー出身。

記事執筆時点では4店舗を展開しています。

※サンフラン「シス」コではなくサンフラン「スシ」コ

※以下はALISO時代の写真です。ご了承ください。

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紺の暖簾がかかっている1階が寿司とワイン サンフランスシコ、その左隣の扉がRALIHOの入口です。一応、両者は別の店ですが、キッチンは1階だけです。サンフランスシコで調理したものを2階のRALIHOへ運びます。

RALIHOは独特なシステムなので、以下、詳しく説明します。

RALIHOは完全予約制

RALIHOは1日3組限定の完全予約制です。ウェブから予約を取ります。

  • 事前決済
  • 1コース(20品)のみの提供
  • 税込1万5000円(ドリンク含む)
  • 3時間制(17:00~22:00)
  • 完全個室

予約が取れたら、部屋番号、電子ロック式玄関の暗証番号、注意事項がショートメッセージにて送られてきます。公式サイトとともによく読んでおきましょう。

RALIHOの入店方法

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こちらが電子ロック式玄関。暗証番号を打ち込むと解錠され扉を開けることができます。

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中に入るとすぐ2階へと続く階段があります。

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2階に上がるとこんな感じです。

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喫煙室もあります。

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靴を脱いで上がり、指定された部屋番号の引き出しの中から部屋の鍵、スリッパ、靴用の手提げ袋を取り出します。

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脱いだ靴を靴袋に入れ、スリッパを履き、スリッパが入っていたビニール袋をゴミ箱に捨てます。

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靴袋、鍵を持って指定された部屋へ向かい、鍵を開けます。

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こちらが個室(201)。ゆったり。今回は4人で利用したのですが、6人で来たとしても窮屈には感じないと思います。

RALIHOのドリンクは飲み放題ではなく飲み切り

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テーブルにはお知らせが置かれています。よく読んでおきましょう。

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その日のメニューはこんな感じでした。

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ここに置かれているドリンクを自由に飲むことができます。10人でも飲み干すことはできないくらいの量です。ドリンクが足りなくなることはないはず。

ドリンクは大別すると3タイプあります。

  • 1.ペアリング用の小さな緑色の瓶のワイン
  • 2.栓が空いているボトル
  • 3.栓が空いていないボトル

1は1人1杯取れる人数分の分量が入っています。2は焼酎や日本酒、ウィスキーなどです。3は冷蔵庫内のワイン(720ml)。

1、2は残して大丈夫。3は抜栓したら飲み切らなければいけません。

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ペアリング用のワインボトルには番号が書かれています。メニュー表にある番号に合わせて飲むのが店舗側のオススメとなります。もちろん好きなように飲んでも構いません。

3時間で20品

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料理は小窓からスタッフが渡してくれます。空いた皿などもここで渡します。

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一杯目はクラフトビール、RIOT BEERのMYTH(Belgian White)にしてみました。独特なフルーティーさ。

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しじみの1番出汁。食欲が増進されます。

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あらかじめ冷蔵庫内に用意されていたおばんざい5点盛り(蒸し鶏と春菊のジェノベーゼ・かぼちゃのパンナコッタ・甘エビのマデラ漬け・サーモンとクレソンのバルサミコ和え・高菜と大根みぞれの自家製豆腐)。

女性陣の評価はかぼちゃのパンナコッタが断トツで高かったです。私はまったりふくよかな甘エビのマデラ漬けが一番よかったかな。

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トリュフ香る茶碗蒸し。フタを取るとそれだけで部屋中にトリュフの香りが広がります。ある物が入っているのですが、初めて食べるという方にはネタバレになるので、ここでは書くのを控えておきます。

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すみいか、平目昆布締め、江戸前こはだガリ巻。

前出のお知らせにある通り、同店が推すタマクエの出荷が止まっているので、記事執筆時は代わりに平目が出てきました。

シャリには赤酢が使われています。酢の酸味はほとんどありません。ワインに合わせることを考えてそうしているのかもしれません。

シャリは小さめで、口に入れるとホロリとほどけます。すみいかも平目もネタがしっかり。

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料理が出てくるたびに、綱嶋恭介氏による料理・ワインの説明がモニターに映し出されます。興味のある人は耳を傾けてみてください。

なお、スマホ(Bluetooth)経由で好きな音楽をかけることができます(画像右のランタンを操作)。詳細は前出の「ご利用上のルールとお願い」をご覧ください。

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ぼたん海老、大人のかっぱえびせん、季節のにぎり(アイナメ)。ぼたん海老とアイナメは甘みがあって濃厚。

大人のかっぱえびせんはぼたん海老の頭を素揚げしたものです。バリッバリ。私はおいしくいただきましたが、女性陣には「堅い」「歯ぐきに刺さる」と不評でした。

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銀だら西京漬けは酒がしっかりきいています。こちらは女性陣に大人気。

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まぐろ三重奏はRALIHOのスペシャリテ。贅沢気分を味あわせてくれるという意味では楽しい一品。

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まぐろ三重奏の下の器にはいくら海苔佃煮。いくらはしっかりと漬かっていて、海苔の佃煮は磯感たっぷり。口に入れた瞬間にうまみが爆発します。

余談ですが、食が細めの女性はここで「もうお腹いっぱい」と言っていました。

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とろがっこ手巻き、黄金煮穴子は食べ応えがあります。とろがっこ手巻きは食感も楽しい。

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京丹波ポークの角煮はホロホロ、ぷるぷる。これまでの料理の中で一番パンチがあります。醤油による塩味も強め。

クラファンのVIP会員は寿司おかわりし放題

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さて、RALIHOがオープンする前、Makuakeというサービスでクラウドファンディングを募っていました。最終的な応援金額は目標額300万円の4666%、1400万円に達しました。

今回、この場をセッティングしてくれた人はクラウドファンディングで松VIP会員権を購入していました。ですから、寿司のおかわりができます。

参考/Makuake:【学芸大|完全個室|会員制】寿司とワインをたっぷり楽しんで1万円の限定会員を募集

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このような用紙を渡され、好きなものに好きなだけチェック。ただし、食べ残しは厳禁です。

私は本まぐろ大トロ、サーモン、かんぱち、えんがわ、あじ、しめ鯖をチョイス。ごぼう巻き、かんぴょう涙巻きはみんなでシェア。

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大トロ、サーモン、かんぱちもよかったですが、えんがわが一番インパクト大。甘くてこってり。唯一、しめ鯖だけはイマイチでした。いい意味での鯖特有のクセ、あるいはうまみのようなものが少ない。鯖好きとしてはちょっと残念。

まとめて食べたことによって気づいたことがあります。ネタがぬるめです。あえてこの温度にしているのでしょう。けど、私はもうちょっと冷えてるネタの方が好きかな。もちろん、これがダメと言うわけではなく。

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濃厚鯖パイタンスープ。鯖のアラをガンガンに炊いて作った白湯だと思います。メニュー名通り、それはそれは濃厚。塩味も強め。

これに関しては全員の意見が一致しました。

「確かにめちゃくちゃおいしい。けど、今じゃない」

とw

松VIP会員のおかわり寿司がなかったとしても、かなりの量でした。もう腹パン。さらに、ひとつ前は穴子、角煮。ガッツリなものが続いています。そこでこんなに強くて濃いスープを出されても、ちょっとtoo much。

この後、1、2軒飲みに行き、深夜1時、2時、帰る前にラーメン屋には寄らず、この鯖白湯スープを飲む。というのであれば、ちょうどよかったかもしれません。実際、このスープに麺を入れたら、完全に魚介白湯ラーメンになりそうです。それくらい濃い。

これを飲みたいのは、お腹がはち切れんばかりの今じゃないんだよなぁ。ある女性は「むしろ一番最初のしじみ汁と、このスープを逆にしてもいいのでは?」と言ってました。

なるほど。鯖パイタンスープの量は半分でいいから、これを最初に持って来るってのはありかも。〆はさっぱりのほうがいい。

と言いつつ。

客の2軒目、3軒目のことを気遣う義務はRALIHOにありません。このコースで満足して家に帰ってもらう。そのためには最後にドッシリとしたスープを持って来るのも理解できます。みんなが2軒目へ行くとも限りませんし。

いやはや。難しいところです。というか、まあこれは私たちの勝手な都合かw

黒豆マスカルポーネは撮影を失念。ガッツリが続いたせいか、チーズではありますが、さっぱりさせてくれました。

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20品を越える寿司コースはたっぷり3時間で終了しました。

寿司とワインのペアリング

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全種類のペアリング用ワインを飲みました。ワイン自体はどれもおいしかったです。

ただ……。

以下は私の好みの話です。店を悪く言うつもりは一切ありません。

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こちらは鮨 ほまれ(浅草)。

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こちらは魚屋ナチュラルスタンド 潮騒 学芸大学店

私は刺身や寿司と白ワインを合わせて、おいしいと感じたことがほとんどありません。一方、赤ワインはミディアム~フルボディであれば、だいたい生魚と合うと感じます。ですから、刺身、寿司には赤ワインを頼むことが多いです。

とはいえ、1階のサンフランスシコも2階のRALIHOも"寿司とワイン"がテーマです。プロが勧めるペアリングなら、私の薄っぺらな経験則を覆してくれるかもしれない。そう期待しました。

しかし。

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すみいか、江戸前こはだガリ巻き、平目昆布締めに、RALIHOが勧める白ワイン、フェテアスカ・レガーラ(モルドバ)を飲んでみました。

「ああ、やっぱりか」

残念ながら、生臭さが引き立つだけ。私にはおいしいと思えません。その後もお勧めのペアリングを試してみましたが、どれも私には……。

そんな中。

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デザートワインのごとく甘いリープフラウミルヒ(ドイツ)。RALIHOが勧めているわけではないのですが、試しに、まったりとした甘みのあるぼたん海老、アイナメと合わせてみました。甘いもの同士なのですが、ワインの甘さが生の魚介の甘みによく馴染みます。めちゃくちゃおいしいじゃないか。

甘めの白ワインだったら生の魚介とも合いやすい(私の好みになりやすい)のかもなぁ。RALIHOのおかげで新たな発見ができました。

繰り返しになりますが、RALIHOをディスってるわけではありません。私の好みの話です。

不思議楽しいエンターテイメントな寿司屋

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お腹がいっぱいになり過ぎて、2軒目ではお酒がまったく入って行かない。それくらいしっかりと量がありました。もちろんどれもおいしい。そして、お酒は実質飲み放題です(飲み切ってください)。これで1万5000円(税込)はなかなか。

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「家でパーティーしてるみたい」

暗証番号を押して扉を開き、スタッフとも他の客とも会わずに入店。店なのにそこには友達だけ。この不思議な空間を特に女性陣が楽しんでました。エンターテイメントという観点から見てもいいお店じゃないでしょうか。

機会がありましたらぜひ一度。いっぱい飲める人と一緒にね。いろいろ飲めるからw

私に次回があるとするなら、うまく赤ワインで攻めよう。けど、私みたいな人間は1階のサンフランスシコのほうがいいのかもしれないなぁ。カウンターを挟んで職人さんたちの動きを見るのも楽しいし、赤ワインを合わせたいと相談できるし。

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