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QWAN/クワン(学芸大学)は魚介も肉も野菜もおいしい、いつでも気軽に寄れるカジュアルなビストロ。パンチのある料理はお酒が進み、一人でも大勢でも楽しめます。

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学芸大学駅から徒歩5分。西口商店街を抜け、駒沢通りを渡ったところにQWAN(クワン)というお店があります。もともと花月嵐→むつみ屋とラーメン屋だった物件です。2017年10月5日にオープンしました。

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カウンター5席、テーブル席12席。コンクリート打ちっぱなしに木のカウンター、テーブル、椅子。クールな印象を与えるデザインですが、手書きメニューが貼られていたりして、かしこまった感じにはなっていません。

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定番はメニューブック、お店がウリにしている料理やその日のおすすめっぽいものは壁などに貼られています。ビストロと自称しているのですが、メニューを観る限りは確かにバルよりもしっかりした料理内容に見えます。ただ、パスタもありますから、ガチガチにフレンチというわけでもなさそうです(実際そうでした)。

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お通しはフォカッチャ。添えられているのはオリーブのペーストです。どちらもとてもおいしい。フォカッチャは自家製だったりするのかな。逆算すると、お通しは300円/1人くらい?

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1杯目はイタリアの白ワイン・トレッビアーノ(450円)。店主がイケメンw

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1品目はカルパッチョ(650円~)。日によって魚の種類は違うようです。この日はサヨリ、鯛、水タコ。水タコはサービスとおっしゃってました。ふふふ。私が好きな魚介ベスト3はタコ、サバ、ウニ。タコ入っててラッキー。

食べた瞬間、「お?」となりました。塩味(えんみ)以外の濃さ、うまみのようなものを感じたからです。淡泊なはずの白身魚なんですが、しっかりしています。なんだろうな。事前にダシのようなもので〆ている感じ。

「カルパッチョは出す直前に切ってます?」

「いえ、夕方頃、開店直前です」

「いや、塩味(えんみ)以外のうまみのようなものを感じたので、何かで〆たりしてるのかと」

「魚醤を使ってます」

「魚醤かぁ」

最後にサッとスプレーで吹きかけたのが魚醤なのかな。魚のおいしさをうまく引き出すコクがあってとてもおいしいです。また、西洋わさびが爽やかさも感じさせてくれます。

肉料理もあるのですが、QWAN(クワン)は魚介系がいいんでしょうね。他にもいろいろおいしそうな魚介メニューがありました。一品はぜひ魚介を。見栄えの関係で記事のサムネイルは肉にしてるけどw

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2品目は季節の10種ヤサイ 焦がしソテー(750円)。

れんこん、ヤングコーン、しめじ、かぼちゃ、ブロッコリー、ピーマン、ゴボウ、ニンジン、山芋(?)、紫キャベツ(?)かな。見た目、食感、味わいが賑やか。3種のソース(ドレッシング)をかけているのを見ました。ですから、10種の野菜×3種のソース。食べるごとに違った表情を見せてくれます。ロースト香もいいアクセント。ソースにパンチがあるので、お酒が進むサラダです。

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「QWAN(クワン)はどういう意味なんですか?」

「フランス語で『いつでも』という意味です」

「そうなんですか」

帰って調べてみたのですが、qwanというフランス語は見つけられませんでした。なんだろうなぁ。とにかく「いつでも気軽に来てほしい」そんな願いが込められた店名なのでしょう。

「ここの前はどちらで?」

「イタリアンなどいろいろやってきて、直近は目黒のビストロ シン(Bistro-SHIN)というお店で働いていました」

「へぇ」

「ご存知ですか?」

「ええ、もちろん」

私が当時住んでいた恵比寿ではすでに流行っていたのですが、目黒にもこういう類の立ち飲み屋ができたのかと、オープン直後(2007年)に何度か行きました。権之助坂のお店です。

「飲食関係の方ですか?」

「いえいえ、ぜんぜん(笑)」

なぜかこう言われるんだよねぇw

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2杯目はイタリアの赤ワイン・サンジョベーゼ(450円)。よく冷えていました。どちらかというと軽めなので、これくらい冷えてるのが私は好きです。

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3品目は牛肉のタリアータ(950円)。表面を焼いた牛肉を薄くスライスしたもの。ソースのベースはバターかな。濃厚でパンチがあるのですが、添えられた野菜、西洋わさびがこれを緩和してくれます。あるいは。

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お通しについていたオリーブペーストを乗せてみたり。脂の乗りがちょうどいい肉は柔らかく、とてもおいしいです。ピシッと冷えた赤ワインが濃厚な牛肉のタリアータによく合います。

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4品目はエスニックラム(950円)。ラムバジリコという定番もあって悩んだのですが、エスニックにしてみました。スパイシーで塩味(えんみ)強め、がっつり。

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3杯目は生ビール(550円)。「QWAN」の料理はパンチがあるので、ビールが飲みたくなります。撮る前にゴクゴク飲んじゃったw キンキンに冷えててうまい。

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5品目はブッタネスカ(950円)。ブッタネスカは"娼婦風"という意味。ロッソとビアンコが選べたので、ロッソにしました。唐辛子やニンニク、黒オリーブ、トマトなどを使ったソースです。

ニンニク、黒オリーブの香ばしさが印象的。塩味(えんみ)も立っていて、食べごたえのあるパスタです。ボリュームもなかなかあります。おいしいなぁ。そしてお腹的にも満足。

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予約の電話を受けた店主は4人掛けテーブル席の椅子をひとつ、店外に出しました。考えられるのは車椅子かベビーカー――と思っていたら、5分後、ベビーカーを押した家族3人連れがやってきました。なるほど、やっぱり。店としては当たり前のことなのかもしれないけど、こういう細かいところに気が行くってのも大事。

一人で来ていた常連さんとのやり取りを聞いていましたが、とても柔らかい感じの方でした。

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小耳に挟んだところ、時間帯によってスタッフが増えるようです。ただ、この時は一人。客は2人組×3。とても上手に回しています。動きにリズムがある。いろいろな意味で、ビストロ シン(Bistro-SHIN)での経験が活かされているんじゃないかなぁと勝手に想像しました。メニュー構成、仕込み方、調理の仕方、そして味付けも。

どれもおいしかったのですが、全体的に塩味(えんみ)が強めでした。みんなでワーッと盛り上がって、どんどん飲む、おそらくは客層も若めなビストロ シン(Bistro-SHIN)のような店ならこれがいいのかもしれませんが、カジュアルとはいえ、QWANは雰囲気も客層も落ち着いた店。もう少し塩味(えんみ)を抑えてもいいんじゃないかとも思いました。カルパッチョのように素材のおいしさをうまく引き出すことができる腕、センスがあるのですから。

いやでも、これくらい強めにしたほうがわかりやすいし、印象に残るしいいのかな。パンチがあったほうが満足度も感じてもらいやすいだろうしなぁ。好みもあるし、難しいところか。

いずれにせよ、味自体はとてもおいしかったです。変に飾ってないのもよかったです。

オープン2日前、「ああ、このお店はいいだろうな」と思っていました。ダシの香りでわかる。

オープンして半年ほど経って行ってみたわけですが、この間、いろいろな人から話を聞いていました。

「QWANいいよ」

と。ここまで周りからいい評判を聞く店も珍しい。それほど評価が高いです。

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一人でつまんだり、晩御飯を食べたりもできますし、もちろん大勢で利用することもできます。小さな子供のいる家族連れ、あるいはデートにもいいでしょうね。機会がありましたら、ぜひ一度。

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