2015年11月29日、学芸大学にTOTOROT(トトロ)/ガクダイ・トトロというフランス料理店ができました。フランス料理というと構えてしまいますが、カジュアルですし、ワインバーのような使い方もできます。
※2018年3月20日に閉店しました
場所は学芸大学駅から碑文谷公園方面へ向かう線路沿いの道の一本裏手。マッターホーンの先のスリーエフの前あたりです。西口商店街のスターバックスの角を左折してずっと真っ直ぐでも着きます。
ね? かしこまってないでしょ? 店内はカウンターとテーブル席。シンプルで落ちついた雰囲気です。タンゴやジャズが流れてたかな。
ランチはガレットやサンドウィッチプレートなど5種。ガレットには数種あり、今回はオニオンとイベリコのガレットをお願いしました。
薄く、そして丸くそば粉の生地を焼き上げ、具を包みます。手際よく焼き上げられたガレットがこちら。
香ばしいガレットには、トロリとしたチーズ、甘いオニオン、半熟の目玉焼き、サラミのようなイベリコチョリソーがくるまれています。黄身を潰して、野菜も混ぜ、全部を一緒くたにします。うまーい。
最近、大胆に最初から黄身を割ることのできる男になったとですよ、ええ。
日曜日の昼時だからでしょうか、家族連れが多かったです。カウンターの上には球体の黒板。おしゃれ。
店内の様子をうかがっていると、表から声がしました。
「ぽんひろー」
倫子ちゃんだ。よくわかったな。
「恥ずかしいとこ見られたなぁ」
「なんでよ(笑)」
「いやあ」
これが焼き鳥屋だったらぜんぜんいいんですが、なんつーか、このオシャレ感がどうもね。「オレみたいなもんがいてもいいのだろうか」的恥ずかしさがw
と言いつつ……。
その日の夜、また来ちゃいました。夜のメニューも気になったので。
「また来てくれたんですか! ありがとうございます!」
そう言って迎えて頂きました。
3人の男性が店をやってらっしゃいます。ダイキ、タカ、ヒデだったかな? オーナー兼店主らしきダイキ君は赤坂の鉄板焼き屋、タカさんがフレンチ、ヒデさんがパティシエをやってきたとのこと。ダイキ君とタカさん、ダイキ君とヒデさんは以前の職場でつながりがあって、今回、店を出すにあたり、二人に協力を仰いだのだとか。
ビールを飲みながら、まずは本日の3種盛り合わせ。
「お昼も来て頂いたので、レバームースも入れさせて頂きました」
左からキッシュ、サーモンのリエット、レバームース、パテ。パテにはイチジクが入っています。甘くて濃厚。リエットもレバームースもキッシュもおいしいです。マスタードとフルーツのソースもよかったなぁ。
ワインを飲みながら、やわらか豚ロース~オニオンソース~を注文。
ひえぇ。こいつもうまい。
豚ロースをソースと一緒に真空パックして、61℃(だったかな?)で1時間、低温調理しているそう。とても柔らかいです。そして、真空調理なので、肉にもしっかりソースの味が染みています。基本的には塩・コショウベースの味。だけど、濃厚で甘みのあるオニオンソースがたまりません。ほんとうまいなぁ。
TOTOROTには自家製パンもたくさんあります(テイクアウトも可)。
こちらはチーズのパン。サービスで頂きました。ほんとありがとうございます。フワッフワでとてもおいしい。豚ロースのソースはこのパンですくい、余すことなくすべて平らげました。
メニューをもう一度見返します。なるほどねぇ。よくできてる。注文が入ってからガッツリ調理するのではなく、事前に仕込みをきっちりやっておき、注文が入ったら、ちょっと手を加えて仕上げる。そういうメニューを多くしてるんだろうな。これなら待たせずにすぐ出せます。
手抜きというわけじゃありません。仕込みにはしっかり時間をかけています。上述の通り、豚ロースは1時間かかってます。パンも3時から焼き始めるそう。
「飲食関係の方ですか?」
と、ダイキ君。よく言われますw
「いえ、ぜんぜん(笑) ここって元々なんでしたっけ?」
「新築です。ずっと駐車場だったんですが。このあたりにお住まいですか?」
「ええ」
「学大のかたって、一人でパッと入って、サッとカウンターにお座りになりますよねぇ」
あー。学大はカウンターの店多いし、そうなのかもなぁ。
「お名前うかがってもいいですか?」
「ひろぽんです」
「え? ひろぽんって呼んでいいんですか?」
「ええ、どうぞ」
「あははははは!」
3人爆笑。どういうニュアンスの笑いだ?w もう「ひろぽん」と自己紹介することにも、笑われたりビックリされたりすることにも慣れましたがw
3人ともいい感じだし、雰囲気もオシャレ。そして、とてもおいしいお店でした。たまに顔出してみるかな。
SHOP DATA
- TOTOROT(トトロ)/ガクダイ・トトロ
- 東京都目黒区鷹番3-5-7 MT357 1F
- 03-6712-2688
- 公式