学芸大学駅から10歩。改札の目の前に魚べい 学芸大学駅前店があります。2021年8月6日にオープンしました。
運営は元気寿司株式会社。同社はスシロー、くら寿司、かっぱ寿司に続く業界第4位の売上高を誇っています。
同社には魚べい、元気寿司、千両という3ブランドがあり、左から順に低価格です。魚べいは創業地(本社所在地)の栃木県を中心に日本全国に140店舗以上あります。
魚べいの最大の特徴は"廻らない回転寿司"。注文が入るごとに厨房から客席へ高速レーンで寿司を流します。回転させないので廃棄がほとんど出ません。また、電気代の大幅削減にもつながっているのだとか。
ちなみに、今では当たり前となっている価格別に皿の色を変えるというやり方は元気寿司株式会社が始めました。
入店受付・注文・会計がすべて自動化された魚べい
まずは入店から退店までの流れをご紹介。
店頭に受付機があります。指示通りパネルをタッチ。
すると座席表・会計用伝票が出てくるので、これを持って入店します。スタッフはこちらの席番号を把握しているので、席まで案内してくれます。この伝票は会計時にも必要なのでなくさないようにしましょう。
席はこんな感じ。一人用のカウンター席とテーブル席があります。どちらにも仕切りがあり、コロナ対策もしっかりなされています。
2012年10月に初めて魚べい(魚米)に行った際は圧迫感を感じました。ところが、2度目となった今回は比較的ゆったりに感じます。こういうスタイルの店に慣れたからかな?
タッチパネルで注文します。一度に4皿まで注文可。
「注文する」ボタンを押せば注文完了です。待ち時間は2~3分。「間もなく届きます」といったアナウンスが画面に表示されて……。
ドクターイエロー的列車が寿司と共にビューンとやって来ます。
皿を取ったらボタンを押します。
食べ終えたら会計ボタンを押し、伝票を持ってレジカウンターへ。
レジは有人レジとセルフレジがあります。
セルフレジは伝票をバーコードエリアにかざすと、金額が表示されるので、お金を入れて会計します。
現金のほか、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済にも対応しています。
寿司の注文どころか受付から会計まで、すべてがオートメーション。画面はどれもわかりやすく、初めて行った人でも迷うことはないはず。よくできてます。
では、肝心の寿司へと移りましょう。
魚べいのメニュー
寿司はほぼすべてが120円(税込)……おや? 他店舗は110円だぞ? なぜ学芸大学店だけ120円!? 学大舐められとりますなw
その他のメニューはクリックしてどうぞ(画像が開きます)。
メニュー写真01,メニュー写真02,メニュー写真03,メニュー写真04,メニュー写真05,メニュー写真06,メニュー写真07,メニュー写真08,メニュー写真09,メニュー写真10,メニュー写真11,メニュー写真12,メニュー写真13,メニュー写真14,メニュー写真15,メニュー写真16,メニュー写真17,メニュー写真18,メニュー写真19,メニュー写真20,メニュー写真21,メニュー写真22,メニュー写真23,メニュー写真24
すし容器もあるので、席について自分でテイクアウト寿司を作り上げることもできます。
これは帰ってから気づいたのですが、ガリもタッチパネルから注文します。すっかりガリのことを忘れてました。とほほ。
さて、寿司を頼んでいきましょう。
魚べいの寿司
サーモン、〆さば、まぐろ・びん長まぐろ、えんがわ。
シャリは15gくらいだそう。回転寿司としては普通の量です。酸味も甘みも控えめ。少し温かいです。
ネタは薄めに感じるのですが、気のせいかもしれません。もちろんまずくはないのですが、どれも魚の味が薄く、うまみのようなものがほとんどありません。
醤油・わさびもイマイチ。
あじ、つぶ貝・ほっき貝、活け〆はまち、いくら(170円)。
やはり味が薄い。ネタが薄いからそう感じるのかなぁ。なんだろ。ただ、あじだけはおいしかったです。
それにしても「活け〆」って具体的には何だ?
最後のターンは高級路線で。
大切りとろサーモン、北海道ほたて、活け蒸しえび、金華さば(170円)。
おおう。これはこれは。ようやく。どれもネタがしっかりしていて、ちゃんと魚介の味がするw うまみも感じられます。おいしいです。
「120円だしこんなものだろう」と割り切れるのであれば、行ってみてもいいんじゃないでしょうか。学芸大学に激安回転寿司は他にありませんし。列車が寿司を運んでくる様子は子供たちも喜ぶでしょうから、お子さん連れにもいいかもしれませんね。
■魚べいのよかった点
- 高級系はおいしかった
- あじがおいしかった
- 何気にゆったり空間(空いてたから?)
- 注文して届くまでが早い(空いてたから?)
- 清潔感のある店内
- タッチパネルがわかりやすい
- スタッフの対応がいい
- 子供が喜びそうなアトラクション性
- 駅近
■魚べいのイマイチだった点
- 120円の普通の寿司はネタの味が弱い
- 醤油・わさびがおいしくない
- お茶の粉が出にくい
- ガリの注文ページがわかりづらい
- 他店舗は110円なのに学芸大学店は120円というのがむかつくw
スシロー・くら寿司・天下寿司と比べてみた
スシロー、くら寿司は魚べいと同様、フルオートメーション。天下寿司は回転レーンがありつつ職人さんが立っていて、注文ごとに握ってくれます。どの店も120円ほどで価格はほぼ同じです。
写真はスシロー、くら寿司、天下寿司、魚べいの順。
サーモン。
はまち(orぶり)。
注目してもらいたいのはエッジです。特にはまち。スシロー、くら寿司、天下寿司はエッジが立っていますよね。それだけ厚みがあるということです(天下寿司は部位を分けてくれてるので、2貫それぞれの見た目が少し違います)。
※はまちとぶりは同じ。出世魚で名前が変わるだけ。味わいも見た目もそこまで大きくは変わりません
繰り返しますが、どれもほぼ同価格です。どこがおいしそうに見えますか? 逆にどこがイマイチっぽく見えますか?
と、ここまで書いて、念のため調べてみたんです。そうしたら……。
ややや。これはおいしそうじゃないか。
グラムを揃えるためにカットの仕方が変わることもあるでしょう。けど、そういうことではなくて……。うーん……。店舗や切り付け担当者によって相当に違いがある? 仮にそうだとしても、切り付けだけの問題でもないし……。
ちなみに私は回転寿司では天下寿司が最強だと思ってます。フルオートメーション系ではスシローが断トツです。今後も激安寿司をたらふく食べたくなったら、自転車・電車を使ってでも天下寿司 渋谷道玄坂店に行きます。すし 台所家 三軒茶屋店もなかなかいいけどね。