細めの島原手延べそうめん
島原雲仙農業協同組合の雲仙颪(うんぜんおろし)。
オーケー 池尻大橋店で購入しました。210円/300gは手延べそうめんとしては破格の安さです(揖保乃糸は320円/300gほど)。
シーズン直前(2024年6月ごろ)に見たときはありませんでしたが、同9月に行ったらありました。このあたりのことは後ほど。
島原の乱(一六三七年)後、製造が始まり
裏面にはこんな説明があります。島原のそうめんによくありがちな説明です。ただ、島原でそうめんが作られるようになったきっかけは島原の乱という説は不確かです。諸説あります。
「DEBG」と製造所固有記号っぽいものが印字されていますが、調べてもよくわかりませんでした。加工所ではなく"製造者"が島原雲仙農業協同組合となっていますから、まあなかなか難しいところです。どういうことか詳細略。
開封すると小麦の甘い香りが強くしました。麺は少し茶色味がかっています。
小麦の製粉度合い(=コスト)の関係なのかどうか、最近はこういう色合いのそうめんが増えました。得てして香りが強く、食べたときの風味も強いので、真っ白なそうめんよりもこういうタイプの方がおいしいと思うこともしばしばです。
とても細いです。そしてよくしなります。こういうそうめんは期待できます。
茹で時間は約2分となっていますが、これだけ細いのであれば、(私の好み的に)1分半で十分だろうと予想。様子を見つつ、1分40秒でざるにあけ、冷水で締めました。
小気味いい歯切れと豊かな風味
プツプツプツ。小気味のいい歯切れ。麺線がしっかりしていて角が立っているので、複数本の細い麺が舌に触れると気持ちいい。
小麦の風味もしっかりしています。お土産でもらった濃いダシ醤油を希釈して麺つゆにしたのですが、濃いつゆにも負けません。
いやぁ、おいしい。これが200円? うそでしょ。
昨年食べたAコープブランド・くらし優選の島原手延べそうめんも島原雲仙農業協同組合で、こちらは星5でした。島原雲仙農業協同組合のそうめんは安定してどれもおいしいですね。
もちろん、この雲仙颪も星5です。すばらしい手延べそうめんでした。シーズン中にこんな価格で売られているとは思えませんが、とはいえ基本的には安いはずです。見かけた際はぜひお試しを。
こんなにおいしいものが売れ残り?
毎年6月ごろ、環七→246→山手通り→目黒通りと一周してスーパーを十数軒回り、そうめんをチェックしています。そして、そうめんハイシーズンが過ぎた9月頃にもう一度、回ります。
なぜか。
以下は推測なのですが、比較的大手のそうめん製造者は売れ残った在庫を格安でスーパーなどに卸します。結果、シーズン前には見かけなかったような銘柄が激安で売られていることがよくあるのです。
今回の雲仙颪もそうでした。6月にはなかったのに、9月にはあって、しかもありえないほどの激安価格。
ここで言いたいことがふたつあります。
まず、9月にスーパーでそうめんをチェックしてみてください。レアな手延べそうめんが安く売られているかもしれません。
次に、もし仮に在庫処分的に流通しているのであれば、その状況がおかしい。こんなにおいしい手延べそうめんが売れ残るなんてありえない。
ただまぁ、なんと言いますか。こんなもんだとも思うわけですが。そうめんは。悲しいかな。
ちゃんとおいしいものが、ちゃんと評価され、ちゃんと売れることを切に願います。
名称 | 雲仙颪(うんぜんおろし) |
原材料名 | 小麦粉(国内製造)、食塩、食用植物油、でん粉(打ち粉) |
製造者 | 島原雲仙農業協同組合 |
評価 | ★★★★★ |