西小山駅から徒歩12分、武蔵小山駅から15分、学芸大学駅から20分。円融寺の前の例の五叉路(※)に田中惣菜店という惣菜パン専門店があります。2022年3月7日にオープンしました。
※この交差点を説明するのがいつも面倒臭いので、筆者が勝手に「例の五叉路」と呼んでいます
運営は株式会社つくる(代表:田中若菜さん)。田中若菜さんは美容医療系の業界に携わっていたりで、これまで飲食をやっていたということはなかったようです。そんな方がなぜ惣菜パンの店を?
お酒のおつまみとして食べられるようなパンがたくさんあるお店があったらいいのになーという思いから、自分で作ってみよう!と思ったのがスタートです。
私が食事に合わせてお酒を嗜むことが好きなので(スタッフは皆お酒好き)、そのうちにお酒も一緒に販売できたらいいな、なんて考えています?
なぜパンなのに惣菜店なのか? それはこのお店を作った理由にあります。私たちスタッフは主婦であり、母親でもあります。忙しい毎日の中で、食事準備の時間が取れず、買って済ませたいけれど、子どもや家族にバランスよく栄養を摂って欲しいし、添加物も気になる、、。そんな思いで過ごすことが多くありました。手軽に栄養バランスが摂れる、毎日食べられる健康的なテイクアウトがあったらな。そんな思いからお店作りに至り、その思いを反映して惣菜店と名付けました。
引用元/田中惣菜店インスタグラム
こんな想いで、田中惣菜店をオープンさせたそうです。
すっきりとした店内。ブルーが爽やか。
なんだろうな。オープン直後だというのに慌てる素振りがない。余裕がある。いい意味で素人感を漂わせない。そして、想いは強いだろうに、変にお母さん目線やこだわり感を前面に出すわけでもなくサラッとしてる。店主の性格やセンスということもあるのでしょうけど……。なーんか上手だなぁと。
惣菜パンは20~30種ほど。日によって種類は変わると思います。
「へー、これとパンを組み合わせるんだ」
「普通はだいたいこうなのに、あ、こういう風にするんだ」
街場のパン屋の惣菜パンとはちょっと違います。どれも創作性に富んでいて、キレイでオシャレ。店舗が決まる前からずっと試作を重ねてきていたようで、それは味のことはもちろん、見た目のこともあったでしょうね。
一風変わってはいるのですが、同時になんだか妙にしっくりもきます。お酒が好きで食べることが好きで料理が好き――そんなことが伝わってくるようなラインアップだから、酒好き・料理好きの心をくすぐるのかも?w
価格表示が「(抜)」のみはいかがなものかと思いますが(消費税法 第63条)、それはそれとして、手が込んでいて素材にもこだわっているでしょうから、それなりの値段ではあります。
会計時、「トースターで焼くと、サクサクのできたてのような食感になります」と説明を受けました。
こんな説明書きも同封されていました。
が。
パンは公園で食べたいのです。
ロースとんかつ 和風ニンニク醤油だれ(550円)とからあげカレー 塩(410円)。両方肉? もっとバランス考えろ? ははは。シャラッ!w
からあげカレー 塩はしっとりジューシーなカレー風味の唐揚げが、ふんわりなパンとよく合います。このパンがいいなぁ。しっかりした味付けの惣菜にも負けない風味豊かなパン。
ロースとんかつ 和風ニンニク醤油だれ。
ソースよりもさっぱり。いい塩梅。豚肉もおいしいし、衣もくどくない。そしてこのパン。クラム(内相)もおいしいのですが、秀逸なのが耳(クラスト)。さっくさくでラスクみたい。どうすればこうなるんだろ。こちらもやっぱり惣菜パンにぴったりです。すごいしうまい。
からあげパン同様、リベイクしなくても十分おいしかったです。いや、生野菜が挟まってるし、むしろリベイクしない方がよかったんじゃね? どうなんだろ。
惣菜パンふたつで960円――クオリティ相応の価格だとは感じますが、私にとってはちょっと高いので、日々の食事という意味では碑文谷ベーカリーやMEGURO Marueiを選びます。もし今後もあるとしたら、たまにの贅沢で田中惣菜店にまた行ってみようと思うかもしれません。
いずれにせよ、とてもおいしかったのは確かです。一度のぞいてみてはいかがでしょうか。
あれ? 紙袋代(30円)が含まれてないような。
SHOP DATA
- 田中惣菜店
- 東京都目黒区碑文谷 1-4-20 碑ハイツ1階
- 090-3050-1004
- 【検索用】田中総菜店