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BAR YONAKI(学芸大学)の甘い夜~男も女も賑やかに盛り上がる楽しくて華やかなバー

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学芸大学駅から徒歩10分。目黒通り沿い、目黒郵便局前交差点にBAR YONAKIというバーがあります。和食屋・トクスエの上です。2019年7月6日にオープンしました。

店主は奥山喬次(おくやまたかし)。目黒通り沿いにあったBar Waveで働いていた後、学芸大学駅前のBar Shelter(地下)を任され、約4年で独立。BAR YONAKIをオープンさせました。

※2019年7月現在、Bar Shelterには他の人が立っています

BAR YONAKIがオープンする2ヶ月ほど前でしょうか。Shelterを辞めてバーを開くという話を聞いていました。

「店名決めてんの?」

「まだ誰にも言ってないんですけど、ヨナキにしようかと思ってるんです。長野県のドーミーインというホテルに泊まった時、夜鳴きそばというのがあって、夜鳴きっていう言葉がいいなぁと」

「へぇ! いいじゃん。あえて漢字表記にするのも面白いかもね。俺だったら『バー』もつけず、単に『夜鳴き』とするかなぁw」

よたか‐そば【夜×鷹蕎=麦】
夜間、街頭に出てそばを売り歩く商人。また、そのそば。夜鳴きそば。

出典:コトバンク>夜鷹蕎麦

江戸時代は蕎麦(そば)だったわけですが、ラーメン屋台が登場した頃からラーメンも夜鳴きそばと呼ばれるようになりました。客を寄せるために声を出したりチャルメラを鳴らしたりするのを、夜に鳴く鳥になぞらえたものです。

で、その数週間後。

「やっぱ店名を変えようかと思ってるんです。リフレインにしようかと」

「田舎のラブホテルかよw 絶対、夜鳴きのほうがいいって」

「まじっすか。悩む~。わかりました。ヨナキにします。アルファベットでもいいですか?」

「なんでもいいよw」

こうして店名はBAR YONAKIとなりました。絶対、YONAKI/夜鳴きのほうがいいよねぇw

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写真にがっつりパースがついているわけじゃありません。本当に台形の形をしていて、奥のほうが狭くなっています。とは言え広々。ゆったり。

カウンターを短くして、奥にハイテーブルを置いたり、あるいは手前を広く取ってソファー席にしたりと、いろいろやり方はあっただろうけど、カウンターのみにするってあたりも面白いな。

ただ、私が座っていたカウンター一番手前の席にご注意を。すぐ隣が段になってるから、ひっくり返らないようにw

「オープンおめでとう」

「ありがとうございます。まだこの広さに慣れなくてw」

Shelterは2歩で端から端まで行けたからねw

「店のコンセプトは?」

「うーん。僕が好きな物を全部詰め込んだって感じっすかね」

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一杯目はサントリー角の濃い目のハイボール(700円)。これがスコッチのマッカランに似てると奥山君が以前から言い張るもんで。ま、まあ、言わんとすることはわからんではないのだがw

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オープンして一本目の記念すべきシャンパン、モエ・エ・シャンドンのロゼが開きました。私もご相伴にあずかります。ありがとうございました。

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チャージは300円。カウンター上の乾き物が食べ放題です。

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二杯目はどうしようかな。

「こんなの入れてみたんですけど。REDRUM(レッドラム)」

「飲んだことあるよ。ABURA BARで」

「そっすか。じゃあ……」

「あ、やっぱそれがいい。ロック……いや、ラムコークで」

そうだ。二杯目はラムがいい。ラムにすべきだ。

約4年前、Shelterがオープンした直後に初めて奥山君と出会ったのですが、その際もラムのロンサカパを飲みました。ラムの甘さを奥山君ぽく感じたものです。そんなこともあって、奥山君と言えばラムというイメージ。だから新店オープン日もラム。

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REDRUM(レッドラム)のラムコーク(800円)。コーラに勝つバニラフレーバーは、やっぱり奥山君ぽい。

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この日も女性客がいっぱいで華やか。女性だけじゃありません。同性の年上からも同年代からもかわいがられる奥山君。色気のあるスイートな感じがそうさせるのかな。

天ぷらカブの平田が褒めてたよ。あの子はいい子やなぁって」

「ほんとっすか。別に何かしたわけじゃないんだけどなぁ」

こんな風体で、こんな店だとチャラいヤツだと思うかもしれませんが、そうではありません。時に酔っ払ってはっちゃけてるけど、昭和堅気の天ぷら屋が認めるくらいしっかりしてますw

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別のお客さんからもヴーヴ・クリコ。ご相伴にあずかります。ありがとうございました。

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この景色がなんか好き。

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本格的な夏がすぐそこまで迫ってきている小雨の降る夜。ドアと窓を開けると風がサッと抜けていきます。気持ちいいなぁ。

入口近くのあの場所はスタンディング。ずっと座りっぱなしも疲れるじゃん? たまに立って飲むのもいいよね。

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しっかし、いい意味でときめかねぇなぁw

「初々しさがないね」

「だって、ひろぽんさんと出会ってもう……」

「いや、そういう意味じゃなくて。この店の雰囲気が奥山君にピッタリだから、ニューオープンしたという感じがしないんだよ。もう何年もやってるみたいに見える。馴染んでるね」

「ありがとうございますw」

ほんと、奥山君らしい店になってるなぁ。で、こんなバーなのに店名は夜鳴き。いいじゃない。

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「あの場所(YONAKIの場所)を心配する人が多いんですよ。駅から遠いって。僕はぜんぜん心配じゃないんですけどね」

「いやぁ、まったく問題ないでしょう。心配する必要ないよ。むしろいい場所だと思うけどなぁ」

「ですよねぇ」

BAR YONAKIがオープンする前に、こんなことも話していました。私が心配する必要がないと言った理由はふたつ。

第一に、目黒郵便局前の交差点から視認性が高い。こっち方面に帰る人も多いから、サッと寄ってもらいやすいはず。少なくとも怪しいビルの地下より入りやすいでしょうw

けど、もっと大きなことは奥山君だから。駅からのこんな距離はものともせず、みんな奥山君に会いに来るって。だからまったく心配は無用。

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バーを紹介する際はいつも書いているのですが、こんな説明はまったく参考になりません。参考になるのは価格くらい? どこもそうなんですが、特にバーは合うか合わないか、です。とにかく行ってみろ、としか。

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酒好きは誰もがみな体の中に酒の虫を飼っています。そして夜になると、酒の虫がうずいて鳴くんです。「一軒寄ろうぜ」と。そんな時、BAR YONAKIのことを思い出して、一度のぞいてみて下さい。人懐っこい、甘くて楽しいあんちゃんが、きっと酒虫の夜鳴きを鎮めてくれるはずです。

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