「東京にぼし系 らーめん だいまる」(駒沢大学・三軒茶屋)のラーメンは煮干し&鶏・豚のスープが濃厚で太麺も風味豊か。芳醇でまろやか、それでいて力強さを感じさせるラーメン/つけ麺でした。

daimaruの画像

駒沢大学駅から徒歩10分。三軒茶屋駅から徒歩15分弱。国道246号沿い、上馬交差点近くに「東京にぼし系 らーめん だいまる」というラーメン屋があります。2018年7月28日にオープンしました。

ちゃんぼくじゃ→蓮爾→家系上馬→時代屋 旬と移り変わって来た物件です(時代屋 旬はお好み焼きでそれ以外はラーメン)。家系上馬は約1ヶ月で謎の閉店をし、時代屋 旬も1年半ほどで閉店。どこの駅からも遠く、飲食店にとってはなかなか難しい場所ではあります。

※蓮爾(はすみ)は1kmほど西、桜新町方面の246沿いに移転

daimaruの画像

ラーメンはさっぱりしょうゆ煮干しらーめん、濃厚煮干しらーめん、極 濃厚煮干しつけめんの3種。二人で行ったので、濃厚煮干しらーめんと極 濃厚煮干しつけめんをチョイスしました。

daimaruの画像

店内はカウンター8席ほどで奥には4人掛けのテーブル席も。店頭からそうだったんですが、魚介のいい香りが漂っています。

daimaruの画像
daimaruの画像

岩佐商店(千葉県長生郡白子町)の煮干しや丸藤かつおぶし(東京都中野区)のさば節、鹿児島県産のかつお節などなど。麺は家系でもよく使われる大橋製麺多摩。

スタッフは二人。店主と若いあんちゃん。店主は私より5~10ほど年上かな。パッと見はいかついのですが、話してみるととても優しい方です。

「いつオープンしたんですか?」

「7月28日の土曜日、台風の中オープンしました(笑)」

「オープンするまで予定より日にちがかかりましたね」

「エアコンが壊れてたり、いろいろ出てきまして」

7月20日(金)オープンの予定が23日(月)にずれ込むという話をずっと以前にうかがっていて、結局オープンしたのは28日だったので。ここもそれなりに古い物件だからなぁ(1987年築)。

daimaruの画像

こちらが濃厚煮干しらーめん。まずは、わずかにとろみのあるスープをひと口。

おおおお。煮干し、かつお節などの芳醇な魚介の香り。と同時に動物系のまったりとした甘み・コク。と同時にゆずと思しきさわやかな柑橘の風。どこにフォーカスをあてればいいんだ? ウワッと押し寄せるおいしさに、味の分析が追いつかず、ただただレンゲでスープを口に運ぶのみ。ひと息ついても、スープの余韻を強める粉末状の魚粉が口内から鼻腔をいつまでも魚介の香りで満たします。

daimaruの画像

やや太めの麺はブリッブリ。スープに浮かんだ玉ねぎのみじん切りがシャク。低温調理された厚みのある巨大なチャーシューはしっとり柔らかいのですが、しっかりとした食べごたえで、まるでローストビーフのよう。肉々しい。

まろやかさがありつつも力強さを感じさせる濃厚なスープ、それに負けないパワフルな麺、繊細に調理されながらも野性味あふれるチャーシュー。なんだこれは。最高じゃん。超うまい。

daimaruの画像

オープン記念で無料サービスだったライスもまったりなスープによく合います。やばいなこりゃ。

daimaruの画像

極 濃厚煮干しつけめん。オープン記念で大盛りサービスにできたので、大盛りにしました。とてつもない量。

daimaruの画像
daimaruの画像

茹でるのにかなり時間がかかっていたのですが(時間がかかると前もって言ってくれていた)、さもありなん。麺は超がつくほどの極太です。食べるとモッチリ、ムッチムチ。すげぇ。先のらーめんの麺もそうなんですが、麦の風味がしっかりしています。全粒粉だと思っていたのですが、帰って調べてみたところ、ライ麦を配合しているのだそう。

daimaruの画像

つけ汁は基本的には濃厚煮干しらーめんのスープと同じで、少し濃くなった感じ。つけ麺にありがちな酸味のようなものはありません。ふくよかな魚介の風味と、動物系のコク、玉ねぎの甘みが加わり、ゆずが爽やか。極太麺がとてつもなくよく絡みます。うまいなぁ。いや、ほんとうまい。

daimaruの画像

「煮干し、かつお節とかの魚介以外は鶏ですか?」

「鶏と豚を使ってます」

「こちらの前はどこでやられてたんですか?」

ニッと笑う店主。

「なるほど。わかりました、すみません(笑)」

あまり表に出したくないんだろうなw

「近くではあるんですけどね(笑)」

なぬ?

せたが屋ふくもり?」

「いえいえ」

「あ、三軒茶屋かな。瀧井、茂木……」

なんとなく似たタイプのラーメンを思いつく限り並べます。けど、店主はニコッとしたまま表情を変えません。

「やめときますね(笑)」

帰って界隈のラーメンをネットで見ていて、ひとつ忘れていたことに気付きます。煮干し、低温調理の巨大な豚、大橋製麺多摩――大八車(桜新町)か? にぼしや節の仕入れ先も同じ、ライ麦を使った太い麺も同じ、粗みじんの玉ねぎも同じ。大八車も"東京にぼし"という言葉を使っていました。

大八車は休業・再開を繰り返してきて、2018年1月13日に大幅リニューアルしました。それも影響して「だいまる」店主が独立したとか? 店名の「だいまる」も大八車に由来してたり? 実情はわかりませんが、まあその内ラーメンマニアが突きとめることでしょうw

daimaruの画像

つけ汁はそのままでも飲もうと思えば飲めるのですが、スープ割にしてもらいました。スープはオシャレなカップで出て来るので、器を渡す必要はありません。カップの中のスープは魚介系の透明なあっさり薄めのスープでした。

なるほど。テーブル席に供されたさっぱりしょうゆ煮干しらーめんをチラッと見たところ、澄んだ醤油スープぽい色をしていました。つまり、魚介と動物を完全に分けてて、しかも動物系は澄んだスープと白濁したスープの2種があるってことなんだろうな。

手元は見えなかったのですが、スープは注文ごとに小さな雪平で作っているようでした。ですから、一杯ごとに魚介と動物を合わせている、いわゆる本当の意味でのダブルスープなのかもしれません。

  • 魚介系スープ+澄んだ動物系スープ=さっぱりしょうゆ
  • 魚介系スープ+白濁した動物系スープ=濃厚らーめん・濃厚つけめん

てこと? 観察が鈍くはっきりとはわかりませんでしたが、いずれにせよ、手間をかけてることはよくわかります。

※魚介系と動物系を一緒に煮込んで取るスープはダブルスープとは言わない。というのがラーメン界の通説

「ごちそうさまでした。おいしかったです」

「ありがとうございます」

daimaruの画像

店を出て連れに聞いてみます。

「どうだった? 相当うまいと思うんだけど」

「うん、おいしかったけど、同じ味だったね(笑)」

ふたつのラーメンを選んだのは私。くぅ。そこはちょっと読み違えたw 極 濃厚煮干しつけめんと濃厚煮干しらーめんの味がここまで似てるなら、このふたつの組み合わせは失敗。さっぱりしょうゆ煮干しらーめんにしとけばよかったなぁ。

もし一度きりかもしれないなら、私だったら極 濃厚煮干しつけめんを選びます。二度行くなら、さっぱりしょうゆ煮干しらーめん→極 濃厚煮干しつけめんの順がお勧めです。

ちょっと行きづらい場所ですが、わざわざ足を運ぶに値するおいしさだと思います。機会がありましたらぜひ寄ってみて下さい。まあ、食後のいい散歩ができると思えばねw

DATA
店名東京にぼし系 らーめん だいまる
住所東京都世田谷区上馬1-4-13 菊池ビル1F
電話番号03-3414-7900
営業時間平日・土/11:30~15:00、18:00~23:00
日曜日/11:30~15:00、17:00~23:00
メモ【検索用】大丸

記事のシェアはこちらから

こちらの記事もあわせてどうぞ