学芸大学駅から徒歩30秒。西口を出てすぐ右手へ行くと神戸鉄板 長田いっしん 学芸大学店というお好み焼き店があります。大きな鉄人28号が目印。2018年5月26日にオープンしました。そば屋・与志田(よしだ)だった物件です。
一号店は武蔵小山。学芸大学店は既に閉店した五反田店に続く三店舗目で、現状では二号店。運営は有限会社多摩川。
JR新長田駅の若松公園内には18m(直立時/実物大)の鉄人28号が設置されています。作者・横山光輝は兵庫県神戸市長田区生まれという縁があり、震災復興と地域活性化のシンボルとして作られました。
同店は「KOBE鉄人PROJECT」という神戸・長田の地域活性化プロジェクトにも携わっているそうで、店頭の鉄人28号はそれを象徴するモニュメントなんだとか。
一部のメニューはテイクアウトもできます。
カウンター席、テーブル席、奥には座敷も。
メニューはこんな感じです。テーブル席、座敷にも、ここで焼いて運びます。
お通しのおでん(200円)。
レモンサワーの大(550円)。
大根とじゃこのサラダ(580円)。梅肉ソースが乗っていて、醤油ベースのドレッシング。
こんな風に店員さんが焼いて出すスタイルです。
長田いっしんのお好み焼きはどちらかというと広島スタイル。大阪のお好み焼きのように具と生地を合わせて焼くのではなく、薄く生地を敷いて、その上にキャベツなどの具を乗せ、別途、薄く敷いた生地の上に引っくり返して乗せます。
さて、ぼっかけについてです。ぼっかけとは牛スジとこんにゃくを醤油で甘辛く煮込んだもので、一般的には「すじこん」と呼ばれますが、長田区周辺では「ぼっかけ」と言います。
ぼっかけかす焼きそば(980円)。ぼっかけと油かすの入った焼きそばです。油かすは一般的には牛の腸を揚げたもの。ソースは甘めで、焼きつけられたぼっかけと油かすの香ばしさが印象的です。ガッツリ濃厚。
皿に残ったぼっかけと油かす。油かすのカリッ、牛スジのホロッ、こんにゃくのプニッ。味わいはもちろん楽しい食感がぼっかけの妙味ですね。
鉄人焼き(1280円)。ぼっかけ、油かす、えび、いか、ぶたが入っています。表面はパリッとしていて、中はしっとりと蒸し焼きにされたキャベツがジューシー。ぼっかけとソースの甘みが全面を支配していますが、関西スタイルのお好み焼きとは違い、中に生地はなくキャベツだけなので、サクッと食べられます。これなら女性でも一人でペロリといけちゃうでしょう。いや、男性より女性のほうが少食とは限らないから、こういう言い方もあれだなw
濃厚でパンチがあって、どれもおいしかったです。
目の前ではテイクアウト用のぼっかけそばめしを作っていました。
普通の広島のお好み焼きであれば、キャベツがもっと詰まってるからボリューミーですし、関西のお好み焼きだったら、生地が多いので食べごたえがある。それに比べ長田いっしんのお好み焼きはキャベツも生地も少ないので、見た目や大きさの割にはペロリと食べられます。
値段の割に量的な満足感が得られなかったので、もしもう一度行くとしたら、"鉄人"と名のつくメニューは外します。そして、ぼっかけモダン焼き(880円)とぼっかけそば飯(880円)を頼み、あとは安いぶた焼き(680円)もしくはぶた焼きそば(680円)にするかな。こうすれば180円差で上述の鉄人焼き+ぼっかけかす焼きそばより一品多く頼めるから。
ガッツリ飲むのであれば、コースにしちゃうのもいいかもしれませんね。コースはすべて飲み放題付きなので(食べログでは3800円~。ホットペッパーでは3500円~。掲載メディアによって値段が違うので要確認)。
個人的には「学芸大の街」という言い方が耳に馴染まないのですが、それはさて置き。
学芸大学にはキャベツ亭、らくらくなどなど、お好み焼き屋がたくさんあります。さらにぼっかけやというぼっかけのある素敵な飲み屋もあります。かなりの激戦区。
長田いっしんはいわゆる"お好み焼き"というイメージじゃなく、あくまでもぼっかけの店と思って行った方がいいかもしれませんね。
SHOP DATA
- 神戸鉄板焼き 長田いっしん 学芸大学店
- 東京都目黒区鷹番3-8-2
- 03-5734-1440