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本格タイ料理バル プアン(puan) 学芸大学店のランチはガッツリで、夜メニューは穏やか。控えめに味付けされた料理はどれも食べやすかったです。一人でも大丈夫ですが、友達と一緒にわいわい盛り上がろう!

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街沿いに「本格タイ料理バル プアン(puan) 学芸大学店」というお店があります。2015年3月、三軒茶屋(茶沢通り沿い)に1号店ができて、2号店・学芸大学店は2018年2月14日にオープンしました。運営しているのはスパイスキッチン(株)。学芸大学店の昼と夜に行ってみました。

プアンの濃密な昼

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新しくできたA-2ビルの2階。カウンター7席ほど、テーブル席が20名分ほど。それほど広いというわけではないのですが、オープンキッチン、テーブル席の造りが上手なのか、開放感があります。

「バル」と銘打たれていますが、このカウンターがバル風ってことなのかな?

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ランチメニューの数が多いです。日替わりメニューもあります。さらに、すべてではないでしょうけど、夜のメニューからも注文できるそう。すごいな。

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ムーパッマクア。ムーは豚肉、パッは炒める、マクアはなす。豚肉、なすをバジルと炒めたもの。濃厚。ライスが進む進む。

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スキナーム。スキはすき焼きから来た言葉で鍋(料理)のこと。ナームは水。春雨スープ的な意味合いです(スープなしだとスキヘーン)。基本的には甘酸っぱいのですが、卵が入っているので尖ってはいません。まろやか。

いずれもなかなかのボリュームです。パンチもそれなりにあるので、食べごたえもあります。おいしかったです。

ただ、店側の統一したい気持ちはよーくわかるのですが、汁もの料理にも自動的にスープが付くってのはどうなんだ?w と思ったのですが、連れはまったく気にならなかったよう。そうなんだ。じゃ、まあいいのかw

プアンの穏やかな夜

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数日後、夜にも行ってみました。タイ料理なら毎日でもいい。それくらい好きなもんでw

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お通しの手羽先。タイ料理店で手羽先のお通しはよくあるパターン。昔よく行っていた恵比寿のリトルバンコックもそうでした。焼いたり素揚げしたりしていることもありますが、このように煮込んでいることもあります。トロみがあって肉はホロホロ。味わいはどことなく中華っぽい。おいしいな。マネしたい。

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puanタイボール α(550円)。メコンと同じタイ・ウィスキーのサンソンをソーダで割ったもの。タイ・ウィスキーはウィスキーではありません。ざっくり言うとラムのようなお酒です。ロックは甘くてまったり。ソーダ割りはサッパリ。

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3980円、4500円、5500円のコースもあります。コースは飲み放題付き(2時間)。それほど飲むつもりはなく、デザートも不要なので、好きなものを選べる単品でいくことに。

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メニューがいろいろあって悩みそうなんですが、初めて来るタイ料理屋ではオーソドックスに攻めます。

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ヤムウンセン(780円)。ヤムウンセンのタレはナンプラー、レモン汁、砂糖に、ニンニク、唐辛子、パクチー(根)を好みで加えます。シンプルで簡単。

なのですが、このヤムウンセンはナンプラーの塩味(えんみ)、レモンの酸味、砂糖の甘みがすべて控えめ。穏やか。じゃあ薄味かというとそうじゃない。マイルドなんだけど味はしっかりしています。

なんだろうな。どうやってるんだろう。不思議。いずれにせよ、おいしいです。それほど辛くもないので、辛いのが苦手な人でも食べられるはず。エビ、イカ、セロリ、キクラゲなどなど、具だくさんなのもいい。

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トードマンクン(880円)。エビのすり身揚げ。サクッ、プリッ。いいねぇ。タレは甘いハニーソースなんですが、これが面白い。フワッと花のような香りがします。なんだろうなぁ。とてもおいしいです。

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プラーヌンマナオ(980円)。プラーは魚、ヌンは蒸す、マナオはざっくり言うとライムのようなすだちのような柑橘類。甘酸っぱいタレがスズキにかけられています。初めて食べました。さすがにホムデンは使ってないでしょうけど、玉ねぎをすりおろしたようなタレなんです。かすかにホロ苦さもある。なんだろうなぁ。

魚の臭みが気になりました。こういうのに耐性が高めの私でも気になったほどですから、これ系が苦手という人は避けた方がいいかもしれません。スズキって難しい魚なんだよねぇ。

「当店オーナーおすすめ」と表記しているくらいですから、これはちょっと再確認、改善をお願いしたいところです。

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ガイサテ(560円)。カレーに漬け込まれた鶏肉にピーナッツソースがかかっています。経験上、かなり甘めに仕上がっていることが多いのですが、これはさほど甘くありません。これくらいの甘さのほうが日本人には合うかもしれませんね。しっとり仕上がってて、おいしいです。

と、ここで付け合わせの千切りキャベツが残っている皿を女の子が下げようとしました。

「こちらお下げしますね」

「あ、まだ置いておいて」

「すみません」

いや、食べるでしょ。なんで下げ……あ。

隣の席の二人組がちょうど帰っていったのですが、テーブルを見ると、キャベツがものの見事にすべて残ってました。そうか。もしかしたら残す客が多いから下げることが当たり前みたいになっているのかもなぁ。

この子を責めてるわけじゃありません。この子の対応、周りの様子を見ると、残す客が多いだろうことが推察されて、むしろかわいそうだと思ったくらい。キャベツにせよ何にせよ、まだ何か残っている皿を下げる気持ちってのを考えるとさ。それに、もったいないってのもあるんだけど、キャベツと一緒にタイ料理食べるとおいしいのに。

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パッタイ(880円)。甘み、酸味が控えめです。これも比較的穏やかな味付け。食べやすいしおいしいです。テーブルに置かれている酢・唐辛子を加えると、ちょうど私好みの味になりました。

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プアンの料理は「イサーン地方出身凄腕タイ人シェフが作るタイ料理」とのこと。イサーンはタイ東北部のことで、イサーンと言えばミシュラン獲得店・ソムタムダー東京(代々木・新宿)を思い出します。

ソムタムダー東京はそりゃもうパンチがききまくってガッツリな、オリジナリティ強めのタイ料理でした。

一方、プアンの味付け(夜)はおとなしめです。よくまとまっていて安定感のある、食べやすいタイ料理だと感じました。たまたま今回頼んだ料理がそうだったということかもしれませんが。

ただ、基本的にはオーソドックスな味わいなのですが、よーく目を凝らしてみると、どの料理にも「おや?」「これはどうしてるんだ?」と思わせるオリジナリティが、大きく主張はせず控えめにひっそりと隠れていました。

これくらいがいいのかもしれません。できるだけ多くの人に受け入れてもらうためには、あまり本場感を出し過ぎたり、独自性があり過ぎてもね。それに、もし物足りなければ、注文時に「こうしてくれ」と伝えたり、あるいはテーブル・カウンター上にそろってる調味料(ナンプラー、唐辛子、酢、砂糖)でアレンジすればいいし。

同じイサーンでも店のコンセプトによってこれほど違うんですねぇ。もちろん、どちらがいい・悪いという話ではなく。

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明るくて、開放感があって、きれいな店内。料理が出てくるのもスムーズでした。スタッフの対応も丁寧。料理は比較的マイルドで食べやすく、広く受け入れられる味付け。パクチーが苦手、辛い物が苦手という人でも大丈夫でしょう。もちろん、おいしかったです。

プアン(PUAN)はタイ語で友人・仲間という意味だそう。「古くからの親友をもてなすような温かいお店にしたいという思いを込めてお店の名前にしました」とのことですが、客の側も友達と一緒にわいわいとタイ料理を楽しめるお店だと思います。一度トライしてみてはいかがでしょうか。

プアンのデリバリー・テイクアウト

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幾度かプアンの料理をデリバリーしています。なかなかいいですよ。

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