※追記:二葉フードセンターの取り壊し(予定)に伴い、2021年3月20日ごろに閉店しました(移転の可能性も?)。追記以上
武蔵小山駅から徒歩10分弱、西小山駅から10分強。学芸大学駅からだと20分ほどかかりますが、目黒本町あたりにお住まいであれば楽に徒歩圏内。平和通り商店街にある二葉フードセンター。大好きです。
何が好きって、楽しい商店がいっぱいあるから好き。そして、実は4軒の建物が要塞のごとく連なっているその構造も好き。建物内もカオスなのですが、電線もカオス、入口に貼ってある政党ポスターもカオス、表からはわからないけど衛星写真で見ると二葉ビルの屋上もカオス。目黒区はただちに区指定有形文化財にすべきですよ、ええ。
そんな二葉フードセンターの顔、正面入り口に鎮座ましますは、鳥肉専門店「鳥岡(とりおか)」。こちらもたまらなく好きです。ツンとした表情の美人店員さんも好き。奥の藤海産にも美人さんがいたんだけど、縮小してから見なくなったなぁ。途中の揚げ物屋のお姉さん方もかわいらしいし、二葉フードセンターはレベルが高いって俺は何の話をしてるんだ。「鳥岡」の話だ。
「鳥岡(とりおか)」は惣菜と精肉を売っています。今回はモモ肉のてりやきと鳥唐を買いました。
「てりやきと鳥唐お願いします」
「唐揚げはどれほどお包みしましょうか」
「100gだとどれくらいですか?」
「3、4個ですね」
「じゃあ100で」
「620円です。唐揚げは少し多めに入れておきました」
「ありがとうございます。こちらは何年くらいになるんですか?」
「えーっと……。3、4年?」
「え? そんなですか。もっと何十年かと」
「いえ、それくらいですよ(笑)」
「そうですか。すみません、ありがとうございました。また来ます」
3、40年の言い間違いかと思ったのですが、帰って調べたところ、お姉さんの言っていることが正しいとわかりました。この件に関しては後述。
さてさて。
買ってきたてりやき(400円)と唐揚げ(220円/100g)です。なんかいいでしょ? 素朴ではあるのですが、妙にそそられます。
まずは唐揚げ。揚がってそれなりに時間が経っていますから、カリっとはしていません。けど、ほんの少ししっとりした衣がとてもおいしい。肉自体への下味はそれほど強くありません。大山鶏のよさを活かした味付けです。ただ、衣にしっかりと味がついているので、鶏のうまみを殺さず、かつ、ちゃんと味わい深く仕上がっています。上手だ。
続いててりやき。どうするかというと。
こうして。
こう!
うはははは。どうだ。パンにたっぷりマヨネーズを塗っています。味付けはそれだけ。てりやきの甘み、マヨネーズのコク、シャクっとしたキャベツ、ジューシーな大山鶏。これらがパンに挟まってるんですよ。うまいに決まってんじゃん。そして腹パンパンw
家族が大勢いるような家庭は違うかもしれませんが、単身者や二人暮らしくらいだと、揚げ物ってやりづらいですよね。晩御飯のおかずに、あるいはお弁当の一品に、「鳥岡(とりおか)」の惣菜を一度加えてみて下さい。なかなかいいですよ。
SHOP DATA
- 鳥岡(とりおか)
- 東京都目黒区目黒本町5-32-13 二葉フードセンター内
- 03-3719-4011
- 公式
このご時世、精肉屋がいきなりできるって!?
さて、鳥岡のバックボーンに関してです。
この場所はずっと「新井屋」という精肉店でした(閉店時期不明)。2011年末、ここに「むぬ傳」という惣菜屋(?)ができて、2013年から2014年ごろに閉店。2014年初頭に「鳥岡(とりおか)」がオープンしました。ですから、上記の「オープンして3、4年」というのは正しかったのです。
ただ、これはかなり珍しいことだと思います。精肉店は減って行く一方。新しくできることはほとんどないからです。みなさんの周りにあります? つい最近できた精肉店って。ないですよねぇ。
いきなりポンと精肉店ができるのは、はなはだ不自然。なんですが、2014年に放送された「L4YOU!」がその謎をほんの少し解いてくれました。同番組では河相我聞が武蔵小山商店街を散策するのですが、その中で二葉フードセンターも訪れます。その際、「鳥岡(とりおか)」がこう紹介されていました。
鳥岡チェーン 目黒本町店
ほっほー。チェーンとな。そこでいま一度、チェーンである可能性を頭に入れつつ調べてみると、「鳥岡(とりおか)」という鶏肉専門精肉店がいくつか見つかりました。しかも、ほとんどが地域的に近いのです。
ほとんどが創業40年ほどです。また、「鳥岡(とりおか)」という焼き鳥居酒屋も散見されました。
居酒屋はさて置き、精肉店は何らかの関係があるような気がします。ただ、二葉フードセンターの「鳥岡(とりおか)」がこの地になぜいきなりできたのかはよくわかりません。ですが、これだけ「鳥岡(とりおか)」があるわけですから、どこかから移転してきた、どこかからの暖簾分けなど、いろいろな可能性が想像できて、まったくない話ではないとも思わされます。
いずれにせよ、新たに精肉店ができるってのは素敵なこと。この地で長く続いてくれるといいですね。
※2017年5月14日追記:少し話をうかがいました。そもそもは兄弟店だった。現在は付き合いがある程度の関係。大元の創業者はもう亡くなっているから、本家とかそういうのはない。ということでした。