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炭火焼鳥 串善 学芸大学店はチェーン店なのに料理にしっかり手をかけています。子連れ、大人数、構われることなく一人でしっぽり、そんな時に重宝です。

ずっと以前、ジャイアント白田さんに取材をしたことがありまして、その際にうかがった話がとても印象的でした。

学生時代(?)、バーミヤンの厨房でアルバイトをしていたそうです。チェーン店ですから、調理マニュアルが細かく決められてるんですね。けど、料理することも食べることも大好きなジャイアント白田さんは、マニュアル通りの味に不満でした。そこで、「こうすればもっとおいしくなる!」と考え、マニュアルを無視して調理します。すると、「ここのバーミヤンはうまい」と評判になり、売上も上がったのだとか。

チェーン店のアルバイトとしてこれがいいことなのかどうかはわかりませんがw、でも、チェーン店でも時にマニュアル度外視の工夫が施されることもある、ということです。そもそも最近はチェーン店でも各店舗にある程度の裁量が任されていることもしばしば。フランチャイズだとそういうことがもっと多くなっているはずです。

少なくとも料理が好きだから厨房の仕事についています。マニュアルがどうであれ、おいしい料理を出したいというのが厨房の人間の本音でしょう(まっとうな店であれば)。そして、チェーン店でありながらも創意工夫を凝らそうとしているその姿勢を見るのが、チェーン店へ行く際の楽しみでもあります。

なーんてことを思ったのが学芸大学の炭火焼鳥 串善です。

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街、恭文堂書店の角を右折した先にある炭火焼鳥 串善 学芸大学店。新丸子や永福町などに5店舗あり、学芸大学店は2007年に開店しました。

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広くてキレイな店内にはカウンターとテーブル席がいっっぱい。一人で来ている方、家族で来ている方、関係が気になる中年の男女、若者グループ、そしてその日は某著名人もw 広々としてるし、賑やかだし、かしこまった雰囲気でもないので、小さなお子さん連れにも重宝でしょうね。

さて、まずはドリンク。

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中生が300円。酎ハイ・サワー類は280円。安い! いつものようにグレ。

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こちらはお通し。手羽元を炊いたものです。ちょいと甘めな味付けがお酒によく合います。とてもおいしい。おいしいんですが、この手のかけ方がいいじゃないですか。納得のいくお通しって、実はそんなにないんですよねぇ。

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この豆腐サラダもね、スーパーで80円で売ってるような豆腐じゃないんですよ。ちょっととろみのある濃厚な豆腐。どこのだろう。ボリュームも結構あっていい。

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クリームチーズのわさび和え(正式名失念)。ちょいと醤油を垂らすんです。シンプルなんだけど、うまいんだよなあこれが。

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その日・その月の限定メニューもあります。こちらはアジのたたき。カウンターで一人で日本酒チビリ。そんな時にいいですね。

ここから焼き鳥です。

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炭火でしっかり焼いてくれています。ピリ辛の味噌、バジルソースが付いてきました。ちょっとしたことなんでしょうけど、こういうのが嬉しいです。

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こちらは焼きトン。豚ハラミと“当店おすすめ”トンミソ[かしら]。焼き鳥もそうなんですが、安いんです。だいたい1本100円。もちろんおいしい。

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シロのポン酢和え。さっぱり。

10年ほど前、明大前かどこかの店舗に一度行ったことがあります。それ以来の串善なので、他店舗がどうしているかはわかりません。本部が各店舗をどのような方針でどう運営しているのかもわかりません。

でも、串善の料理を見るとわかります。単に言われたことをそのままやっているわけじゃないということが。些細なことかもしれませんが、ちゃんと手をかけよう、いい料理にしようという気持ちが各料理にこもっています。スタッフの独立を積極的に支援してるってのも大きいんだろうなぁ。

学芸大学にはこじんまりとした個人経営のお店がいっぱいあります。ただ、場合によってはそういう所には行きづらいこともある。ちょっと込み入った話をしたい時、子供を連れて気兼ねなく外食したい時、大勢でワイワイやりたい時などなど。そんな時は串善みたいなお店がちょうどいいかもしれませんね。

だってさ、10年続いてるんだよ? 伊達ではここまで続きません。

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