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とんこつ麺 砂田(祐天寺・学芸大学)のラーメンは不思議なラーメン。いつも味を忘れてしまう。そして、その味を思い出したくてまた食べたくなります

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とんこつ麺 砂田のラーメンは不思議なラーメンです。もう何度も食べています。ですが、味を思い出せないのです。

※2022年4月に閉店。店主・砂田茂治氏は2022年5月3日に逝去されました。

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醤丸で携帯に唯一残っていたつけ麺。撮影日:2013年7月

醤丸の記憶がごっちゃになっていて思い出せない(醤丸に関しては後述)。毎回、味にムラがあって思い出せない。その味もスッと入って来るから記憶に残りづらい。

不思議です。とても不思議。そして、思い出せないのに、なぜかまたふと食べたくなるからさらに不思議です。

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祐天寺駅から徒歩約10分。学芸大学駅からは徒歩10分強かな? 旧目黒区役所前、中央中通りにあるとんこつ麺 砂田。最初にその成り立ちから。

店主・砂田氏は無邪気出身で、お寺の祐天寺の目の前、駒沢通り沿いに醤丸(じゃんまる)というラーメン屋をオープンさせました。正確なオープン年はよくわかりませんが、2005年ごろだと思います。

お体を悪くされたりして、休業・再開を繰り返しつつ、2009年に一度閉店。以後、現在まで醤丸は他の方が引き継いでやってらっしゃいます。

そんな砂田氏が2011年、上述の地にとんこつ麺 砂田を開店。醤丸もそうでしたが、砂田も時に行列ができるほどの人気店です。

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カウンターが空いていれば、そのまま座ればいいのですが、埋まっていたら、ソファー席で待ちます。店員さんの合図が出たらカウンターへ。カウンターにつき、店員さんが注文を取りに来たら注文を告げます。

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注文といってもラーメンは一種類。トッピング、麺味油の指定をするだけです。人気のトッピングはジャコネギ。味油は好みですが、麺は絶対にかためにして下さい。

なお、初めて行くなら「めし」は絶対に頼まないで下さい。食べられる量によっぽどの自信がない限り「半めし」もやめておきましょう。えげつない量ですw 大げさに言えば、半めしが丼一杯と思って下さい。大げさですが、それくらいあります。ご注意を。

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丼に返しとスープを入れ、茹であがった麺を入れ、注文に合わせてトッピングを乗せて行きます。ただ、この手があまり早くない。ご病気されてからこうなのかな? 以前はそうでもなかったような。スープと麺が一緒になり、こちらに供されるまで、結構時間がかかります。ですから、麺はかためがおすすめです。

今回はラーメン、チャーシュー、すべて普通、角煮めしというオーダー。

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ボリューミー! 麺の堅さを普通にしたので、少し柔らかめでした。スープはガッツリではありません。比較的優しい豚骨です。豚骨が苦手という人でも食べられると思います。が、先述の通り、毎回、印象が違うんですよねぇ。前回はもう少しガツンときたような。そして、初めて食べた時はもっとパンチがきいていたような。けど、それが砂田だったのか醤丸だったのかの記憶も曖昧で……。

スッと飲めてしまうスープ。パンチはありません。ですが、物足りないというわけじゃない。とてもおいしい。どんどん食べられます。すべてを食べ終え、店を出て、学芸大学駅方面へと戻ります。あれ?

もう味を忘れています。うん、豚骨だったのは間違いない。おいしかった。けど……あれれ? どんなだったっけ?

こうして書いている最中も、味を思い出そうとしていますが、思い出せません。なんだろうこれ。

「あの味が忘れられなくてまた食べたくなる」

じゃない。

「あの味を思い出したくてまた食べたくなる」

です。そしてやっぱり、食べたくなってきましたw

あ、罠か? 罠なのか? だとしたら、こいつぁ巧妙だ。

罠にハマって久々の砂田。あれ?(2018年11月18日追記)

久々に砂田へ行きました。今回は堅め。

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あれ? なかなか記憶に残りづらいとはいえ、これは……。

豚骨感がかなり薄いです。今まで食べた中で一番薄い。豚骨というよりも豚肉でダシを取りましたって感じ。

日によるブレの範疇とは思えないほどの差を感じたのですが、でも、それほどしょっちゅう食べているというわけでもないので、ちょっとよくわかりません。

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かなり物足りなかったので、にんにく、豆板醤を投入。砂田で卓上の調味料を入れたのは初めてかもなぁ。だってさ、冒頭の写真とこの写真を見比べてみて下さいよ。明らかに濃度というか透明度が違いますよね。後者のほうが断然薄い。

原材料費の高騰で、ラーメンの値段が50円上がりました。もしかしたら原料や仕込み方も変わったのかな? またしばらく経ったら食べて確認してみたいと思います。もし、今回のこの味がデフォになったとするのなら、残念ながらもう……。

再開した砂田(2019年9月23日追記)

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店主の体調不良のため、2019年5月から休業していた砂田が8月21日に営業を再開しました。再開して1ヶ月ほど経った頃に訪問。

角煮は日によってないかもしれません。隣の人が頼んでいましたが、ありませんでした。仕込みができないのだそう。

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とんこつ醤油ラーメンとじゃこネギラーメン。かなり薄かった前回に比べると、ほんの少し豚骨感が強くなっていました。そして醤油というよりも塩味を強く感じます。とはいえ、ずっと以前に食べた砂田のラーメンとは随分と変わった印象。マイルドでさっぱり、優しい味わい。

店主の人柄に惚れて通い、このラーメンをずっと食べてきている。変化も何もすべてを受け入れ砂田を愛している。そんな人たちに幸せを与えてくれるラーメンなんでしょうね。

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