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この街の食堂(学芸大学)は地域密着型のお手頃価格な定食屋。毎日通いたくなるようなメニューラインアップが魅力。住人が求めているランチがここにはあります。

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住人たちが気になる定食屋

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学芸大学駅から徒歩5分。東口商店街の出口に、この街の食堂というお店があります。2025年6月2日に(プレ)オープンしました。運営はすぐ隣に本社を構える不動産会社・株式会社バレッグス

お店のコンセプトやオープンした背景などはまた後ほど。

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オープン日の開店時間15分前に着いてしまいました。店頭のメニューを眺めつつ待っていたら、スタッフの方が気遣ってくれて、お茶をくださいました。ありがとうございました。

新規オープン店の一人目の客になるなんて、いつぶりだろうw

待っている間も、道行く人たちが足を止め、メニュー看板を興味深そうに見ていました。

入店からの流れ・注意事項

最初に入店からの流れと注意点を。って別に普通のことなんですけどね。

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  1. 店頭のメニューで注文を決める
  2. 店内の食券機(入って右手)で食券を購入(現金のみ)
  3. 店舗控えとお客様控えのレシートが出てくるので、前者をスタッフに渡し席に着く(相席あり)
  4. 食べる(水はセルフ)
  5. 食べ終えたら返却口に食器を返す(出口向かって右手)

食券機の前であれやこれやと悩んでいたら、後ろの人に迷惑です。店頭のメニューで注文を決めてから入店し、食券機へ向かうことをお勧めします。

繰り返しになりますが、

  • 現金のみ
  • 混みあったら相席になることも
  • 食器は返却口へ持っていく

このあたりが強調しておくべき注意点でしょうか。

魅惑的な定食メニュー

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こちらがメニューです。

今時にしては安いのですが、この件についてはのちほど。

定食、丼、洋食、麺とバラエティー豊かなのですが、料理人は一人です。仕込みや調理のことを考えると、こんなに用意して大丈夫かなと、こちらが心配になるほどです。とはいえ、このラインアップはあまりに魅力的。唐揚げ、しょうが焼き、焼き魚、かつ丼……ほんともうね、これなんですよ。僕たち住人がほしいのはこれ。

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豚の角煮定食を推しているようなので、角煮にしてみました。絶対に迷うと思って、行く前に決めていたw

最初なのでデフォ単体でいきたかったのですが、食券機の画面上でつい指が滑ってしまい、小鉢の唐揚げもつけてしまいました。さらに、ご飯大盛りにも指が行こうとしたので、これは抑え込みます。

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カウンター8席、テーブル8席(2席×4卓)。余計なものがないシンプルな造作は落ち着きます。

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カウンター・テーブルにはソース、醤油、塩、つまようじ、七味が据えられています。下の引き出しには箸。

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水はセルフで。

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この日もしかり、オープンしてしばらくは3人体制なのでしょう。その内、2オペになると思います。

料理人、男前やねw

おかずがおいしくて、ご飯が進む!

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5分とかからず豚の角煮定食&唐揚げがやって来ました(750円+180円)。

パッと見、「ちょっと少な目?」と思うかもしれませんが、食べ進めてみてわかります。たっぷりとは言いませんが、なかなかいい感じの量です。

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角煮の肉はホロッホロ、脂はプルンプルン。甘くて、この上なく柔らかい。濃厚な味付けは、ひと口のご飯の量をおのずと増やします。ゆで卵つきってのもいいねぇ。

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鶏の唐揚げも下味がしっかりで、ジューシー。箸のペースが上がる上がる。

このご飯だって、そこそこの量がありますよ。1.5膳分は優にありそう。けど、唐揚げも漬物もあります。周到にご飯ペースを計算し、食べ進めました。

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味噌汁もご飯もうまいなぁ。

ご飯大盛り(おかわり)もしようと思えばできたでしょう。20代、30代だったらそうしていました。けど、今の私は並盛でちょうどよかった。オプションの唐揚げがなかったとしても、量的に満足していたはずです。

ただ、今回は脂が多く味も濃く、満足度を得られやすい料理だったので、そう感じただけかもしれません。さっぱり目な料理、たとえば焼き魚定食とか肉野菜炒め定食とか?だったら、小鉢をひとつかふたつ追加したくなるかも? 実物を見てないのでなんともですが。

参考までに、回転寿司で12皿じゃ少ないかな。20皿は多いかもしれないけど、最低15皿は食べたい。私の胃袋具合はそんな感じです。

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向かって出口左手が食券機、右手に返却口

いやぁ。最高だ。味も値段も。そして「この街の食堂」と銘打つだけあって、住人たちが望んでいるであろうものを反映したメニュー構成も。

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最近の学芸大学はランチをやるお店が少し増えてきました。それでも変わらず「ランチのいいお店ない?」とよく聞かれます(めちゃくちゃ聞かれる!)。答えの選択肢にひとついいお店が加わったなぁと。

次回はかつ丼……しょうが焼き定食もなぁ。ホルモン炒め定食もそそられるし、チキンカツ定食も……ああもう!w

この街の食堂が目指すもの

オープン当初は昼のみの営業ですが、その内、夜も営業し始めると思います。

印象的なのは土日が定休日ということ。いまの学芸大学であれば、そして商売ということを考えれば、絶対に土日の昼はやったほうがいい。土日の人出がすごいですもん。

けど、なぜ土日を休みにするかというと、この街の食堂(バレッグス)がこの事業を単なるビジネスとは考えていないからです。

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そもそも、この街の食堂はバレッグスの社員食堂として運営する予定でした。

栄養バランスに配慮した温かい食事はもちろんのこと、部署や役職を超えた自然なコミュニケーションが生まれる空間を提供することで、社員がいきいきと働きがいを感じられる職場環境を醸成し、ひいてはお客様へのより良いサービスの提供に繋がるものと確信しております。

引用元(以下同)/バレッグス:株式会社バレッグス、街にひらかれた「この街の食堂」を開設

しかし、計画を進める中で内外からいろいろな声が上がったのでしょうか、その役割が広がります。私がネットで調べた限り、大きくは次の3点になると思います。

  • (1)子ども食堂
  • (2)地域の企業の"社員食堂"
  • (3)地域住人へのサービス

(1)について。毎月4回(原則毎週土曜日)、子ども食堂を実施するとのこと。

(2)について。地域の企業が会員となり、福利厚生の一環として"社員食堂"のごとく、この街の食堂を利用できるというものです。ただ、これはどこまで実現するか……。当初はこんなことも考えていたようですが、最新のリリースには載っていないので、もしかしたら少し軌道修正がある(あった)かも?

(3)について。

日頃お世話になっている地域の方々への感謝の気持ちを形にし、世代を超えた交流が生まれる憩いの場を提供したいという純粋な願いから始まる取り組みです。

これらの核心は、

この活動は、収益を目的とした事業ではなく、あくまで地域コミュニティへの貢献と、街の賑わいづくりへのささやかな寄与を目指すものです。

この街の食堂が安いという背景にはこういうことがあるのでしょう(物件自体がバレックス管理物件ということも)。

土日が定休日というのも、普通の企業(=この街の食堂がターゲットとしている、この街の一般企業で働く人たち)であれば休みだから、ということを考えてのことかもしれません(平日にフルで開けるとなると、おのずと土日しか休めない)。「街の社員食堂」とも謳ってるくらいですし。

まー、ここは難しいところですが、いかんせん当記事執筆時はプレオープン中。今後、客層や客の反応次第では変わっていくこともあるかもしれません。

なお、自社で10店舗ほどを展開した後、フランチャイズ化を目指すという計画もあるとかないとか。

街と飲食と不動産

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自分たちの儲けにも直接的・間接的につながるかもしれませんから、不動産会社にとって街の魅力が増すことはいいことです。

だったら、みずから街の魅力を引き上げてやろうじゃないかと。その手段として、毎日でも利用できる地域密着型のお手頃な食堂を作ってみよう。そうすりゃ社員は喜び、この地で働く人たち、この地に住む人たちも喜び、働きやすい・暮らしやすい、いい街になる。と。

また、

「へー。こんな食堂があるんだ。だったら、普段、サッと昼飯・夜飯食べるのにも困らなそう。引っ越し先の候補に学芸大学も入れてみるか」

なんて人だって現れるかもしれませんしね。逆にバレッグスだって、学大の賃貸物件を見に来た客に「こんな食堂があるんですよ。いい街でしょ~」などと営業トークをしやすくなるかもしれないw

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画像転載元/バレッグス:イベントレポート(以下同)
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バレッグスのキャッチコピーは「つながりを大切に、この街の暮らしを豊かに。」。こういうお題目は得てして、"言葉だけ"ってなりがちです。けど、本当にそう思っているというのは、同社を見ていればわかります。

ハロウィンの季節には、まさにこの街の食堂があるこのスペースを写真撮影場所として一般開放したり、鷹番児童遊園で祭り(学芸大学納涼祭)を開催したり、地域とのつながりを大切にしているという姿勢が見て取れる。

ですから、今回、この街の食堂で「地域のみなさまに愛される~」といったセリフを目にしても、上っ面だけのきれいごとだとは感じない。本当にそう思い、本当に地域のための食堂を作っていきたいんだなぁと感じさせてくれます。

俺はバレッグスからなんかもらってんのか?w

当記事に限らず、なにかをもらって書いたことなんてないんだk……あ。お茶一杯もらったやw

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