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キッチンレタス/KITCHEN LETTUCE(駒沢大学)で買ったのり弁は、店のたどってきた歴史を感じさせ、自分の変化も気付かせてくれました

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駒沢大学駅前交差点近く、駒沢大学駅西口を出てすぐのところに、「キッチンレタス(KITCHEN LETTUCE)」というお弁当屋さんがあります。先日、行こうと思ったら混んでいたので改めてやって来ました。その日も男性が中にいらっしゃいます。

※2020年1月26日、建物解体に伴い閉店しました

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「すみませーん」

「はい、いらっしゃいませ」

「のり弁当お願いします」

「少々お待ち下さい」

すでに揚がっているフライ類を乗せ、すぐに出てきました。

「420円です。ちょうどですね。ありがとうございます」

「こちらって、お母さんがやってらっしゃったような記憶があるんですが」

「はい、まだいますよ」

「あ、そうなんですか。じゃあ、時間とかのタイミングでたまたまお見かけしてないだけですね」

「ええ。元気にやってます」

「よかった。こちらは何年くらいになるんですか?」

「7年くらいですかね」

「え? 7年ですか? もっと古いかと」

「お母さんは20年くらいここで商売やってます」

「なるほど。お母さんによろしくお伝えください」

「はい、ありがとうございます」

もしかしたら以前、お母さんは同じ場所で違うご商売をなさっていたのかもしれませんが、いずれにせよ、20年くらい弁当屋をやっていて、この男性が入って7年という意味でしょうかね。「7年」という部分は正確じゃないかもしれません。

ちなみに、この男性とお母さんは親子ではないようです。

帰ってさっそく頂きます。

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鶏モモ肉の唐揚げ、ちくわ天、コロッケ、きんぴら、明太子っぽいもの。海苔とご飯の間にはオカカが散りばめられています。ボリューミーでホッコリする味。

いつだったかなぁ。6、7年前だったか、いや、震災のあとだったか、あるいはその両方か。何かの用で駒沢公園に行く際、「キッチンレタス」に寄って、のり弁当と唐揚げとおにぎりを買ったんです。

はっきりとは覚えていませんが、当時ののり弁当と比べると、内容が変わっている気がします。以前は白身魚のフライ with タルタルだったような。白身魚がコロッケに変わるというのは、こういうお弁当屋さんではありがちなこと。原価の関係でしょう。全体的に値段も少し上がっています。

あの時はお母さんが表で対応なさっていました。ところが、今回は二回連続、姿をお見かけしませんでした。お母さんが店に出ている時間も、随分と短くなっているのかもしれません。

変わったといえばもうひとつ。数年前の私は唐揚げとおにぎりを追加していたというのに、今の私にはこのお弁当だけで十分な量。なのになぜか出る腹w

街が、店が変わって行くように、自分も変わっているんですね。という当たり前のことを気づかせてくれたのが、この何気ないごくごく普通の、おいしくてほっこりするのり弁でした。

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