東横線高架下に伸びる学大横丁には、さまざまな飲食店が建ち並んでいます。その内の一軒、お好み焼き屋「かまくら」に行ってきました。
高架下が整備され、学大横丁ができたのが2010年。お店自体の歴史は40年近く(?)になりますが、この場所では5年。とてもきれいなお店です。店名の由来は、「かまくらは外が寒くても、中は暖かい。そんなお店になることを願ってマスターがそうつけました」とのこと。
※追記:2023年6月24日に閉店。創業43年ということですから、1980年頃にオープンしていたんですね。追記以上
まずはレモンサワー。レモンサワーもいいのですが、お通しの大根サラダがとてもおいしい。スライサー使ってますね。細くてシャクシャクしてて、ドレッシングもいい。
つまみで頼んだ玉ねぎサラダも同様です。薄くスライスされていて、同じドレッシング。おそらくは市販のドレッシングなんでしょうけど、この味好きだなぁ。なんてことはないモロキュウも冷えたキュウリがたまりません。
ここから鉄板に火をつけ、焼き物を頼んでいきます。
豚肉玉天とミックス玉天。メニューにはミックス玉天の下に(海老、いか豚)と書かれていました。この「豚」を見逃していて豚かぶり。ま、いいやw
トロっと粘り気のある生地。最初から広げようとすると平べったくなりすぎそうなので、高く積み上げるように鉄板に落としました。すると、おのずと広がってくれていい形に。
焼き上げると外はカリッ、中はしっとりフワッ。ん~、おいしい。好きな味、好きな食感です。
焼いてわかりました。鉄板がとてもいい。ガスもいい。最大の火力が強いのかな? 焦げつかない程度に表面はパリッとなって、中まで短時間で火が通ります。手入れがいいのでしょう、鉄板に食材がくっつくこともありません。
次は豚キムチ焼そば。かわいいアルバイトの女の子が持って来てくれた焼そばが山盛りになっていました。ボリューム満点。その見た目にテンションがあがってしまい、盛られた状態で写真を撮るのを忘れてしまいましたw
この盛り方がまたいいんです。下から、キャベツ・モヤシ・ピーマン、麺、紅ショウガ・ニンジン、豚肉・キムチと積まれています(確か)。上から順に鉄板に乗せていけるようになってるんですね。この順序で焼いていけばいいから焼きやすい。
モヤシ・キャベツを炒めるのなんて一瞬でOK。最後はソースではなく醤油を絡めます。キムチですから醤油の方がいい。
シャクっとした野菜の食感、モチっとしたそば、ほのかなキムチと醤油の風味。うん、こりゃいいや。うまーい。
いつもなら、お好み焼きか焼そばをもう一丁、といくのですが、ここまでおいしいと、あまり好きではないもんじゃも試してみたくなりました。牛すじもんじゃを注文します。すると、ヘラで鉄板を掃除しに来てくれました。が……。
「鉄板きれいですね(笑)」
「はい(笑)」
掃除することなく、お母さんはお戻りになりました。エヘン。どうだ。ここまでうまく焼いてたでしょう!w こういうところに喜びを感じる面倒な人間なんです、ええw
で、出てきたのがこちら。
牛すじがてんこ盛りです。ああ、そうだ。「かまくら」の何がすごいって、注文してから出てくるまでが早い! オープンカウンターになっていて、その向こうが厨房なのですが、一番奥のテーブル席から厨房の様子を細かく見ることはできませんでした。こんな造りの店ですし、せっかくだから中の様子も見たかったなぁ。残念。というのは余談として、もんじゃができました。
牛すじにしっかり味がついているので、出てきたものをそのまま焼けばいいだけ。鉄板がいいから、底の焦げ付き具合もちょうどいい。もちろん、火の強弱はちゃんと調整しつつですが。
牛すじの甘みがたまりません。ハフハフ言いながら、あっという間に平らげました。
日曜日の夕方。入った時には先客は一人でした。それから次々とお客さんがやってきます。学生の5人組、格闘技でもやってそうな青年たち4人組、中年くらいのカップル、小さな子供2人連れの4人家族などなど。広くてキレイでおいしくて、どんな人でも気軽に利用できるお店です。
お好み焼きはお店の方に厨房で焼いてもらうことも可能です。もんじゃはその場でやってくれます。が、こういう店では自分たちで焼くこともまたひとつの調味料。失敗したっていいじゃないですか。それはそれで楽しい思い出になるはずです。
ふぅ、よく食べた。熱いなぁ……。と思っていたら、「これどうぞ」と団扇を持って来てくれました。こういう気遣いもすてき。またぜひ来たい、そう思わせてくれる、素晴らしいお好み焼き屋さんでした。
それにしても「和牛や」もそうだし、ここ「かまくら」もそうだし、学大横丁のアルバイトの女の子はなぜかくもかわいいんだ!?w