※追記:2016年のいつごろだったでしょうか。秋だったか冬だったか。閉店しました。追記以上
環七の龍雲寺交差点に「珍々ラーメン」というラーメン屋さんがありました。そのすぐ隣にあったのが「焼酎&地酒 Uchi」。学芸大学駅の高架沿い、現在の「中川」の場所にあったのが居酒屋「田(でん)」。どういう事情があったのか詳しくは知りませんが、両者が一緒に店を出すことになりました。2014年7月にオープンした「田とUchi(でんとうち)」です。
学芸大学駅東口を出て、恭文堂書店の角を右折した先にある居酒屋「田とUchi」。小料理屋といった趣のキレイなお店です。生グレープフルーツサワーを飲みながら、お通しの枝豆をつまみます。
硬めに茹でられ、塩がキリっときいています。とても香ばしい。
さて、何を注文しようかな。ブックのメニューと黒板のメニューをじっくり眺め、鮪のブツと焼き鳥(正肉、レバー、ハツ)を注文しました。
2、3種の部位がキレイに盛られたマグロのブツ。ワサビがちょうどいい辛みです。醤油はダシが効いています。
「この醤油にはダシか何かが入ってます?」
「はい、ウチで仕込んでるんです」
なーるほど。
炭火で焼かれた焼き鳥は、芯までアツアツ。ハツは開かずにそのままってパターンもいいですね。
芋焼酎「不二才(ぶにせ)」の甘みに舌鼓しつつ、チョリソーとアジフライをお願いしました。
辛さより豚の甘みが印象的なチョリソーです。
小ぶりのアジには薄めの衣。塩と山椒が添えられているのですが、塩も少し変わっています。少し大粒で淡いベージュ。ほのかな旨味を感じます。何かを混ぜて炒っていたり?
「この塩は炒ったりしたものですか?」
「いえ、藻塩(もしお)です。藻塩にもいろいろあるんですが、これは広島の藻塩です。普通の塩より甘みがありますよね」
恥ずかしながら、藻塩というものを初めて知りました。帰って調べてみたのですが、藻と海水で作る塩だそうです。
魚は"田"。焼き物は"Uchi"。わざとというわけではなく、たまたまなのですが、魚系と焼き物系を対で頼んでいました。両者は互いの様子をうかがいつつ、タイミングを見計らって調理します。
「せーの」で足を出し、イチ、ニと声を出し、2歩目、3歩目と進む二人三脚。けど、5歩目、10歩目ともなると、声など出さずとも、おのずと足は合い、走りは軽快になっていきます。
「せーの」と第一歩目を踏み出した田とUchiの二人三脚。さて、5年後、10年後、二人の走りやいかに。
SHOP DATA
- 田とUchi(でんとうち)
- 東京都目黒区鷹番3-3-16 宮澤ビル1F
- 03-3792-6501