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東京ひつじ食堂は羊ラーメンをメインとしたオシャレな町中華。羊感がしっかり出ている料理に羊肉好きも大満足!

カフェのような雰囲気の東京ひつじ食堂

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街沿いに東京ひつじ食堂 学芸大学店という羊ラーメンをメインとした中華料理屋があります。2021年4月23日にオープンしました。

※追記:2021年11月15日に閉店しました。追記以上

運営はフィルドテーブル(株)。直営ブランドとしては東京たらこスパゲティ(渋谷・原宿)に次ぐ2ブランド目で、その他、グループ会社・(株)バックパッカーズのブランドも店舗運営しているようです(関係者談。詳細略)。なお、前店・からやま 学芸大学店はエバーアクション(株)というグループ会社でした。大元はアークランドサービスホールディングス(株)。かつやも同グループです。

最初に余談を。私が一番好きな肉は羊です。その次は馬。その次が牛、豚、鶏です。

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"女性がひとりでも気軽に楽しめる"ラム肉がメインの個性的な町中華

これが東京ひつじ食堂のキャッチフレーズ。だからでしょうか、羊の香りがほのかに漂う店内はオシャレなカフェといった趣で、女性スタッフの多さも印象的でした。ユニフォームもかわいいし、

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多くの中華料理店に縁起物として用いられる「双喜紋」風にデザインすることで「ひつじ×中華」を重ねて表現しています。

ロゴもオシャレ。この感じ、私好み。うまいなぁ。センスがいい。

ほぼすべてが羊料理!

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こちらはオープン日のメニュー。

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こちらが今後のレギュラーメニュー。白ひつじ塩そば、黒ひつじ担々麺、赤ひつじ麻辣麺が看板商品です。麺の他に羊肉の餃子、羊肉四川麻婆豆腐などの一品もの、ひつじ炒飯もあります。ほぼすべてが羊料理で、羊好きにはたまらないラインアップ。

あと、メニューのデザインね。うまいわぁ。いいデザイナーだねぇ。

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大きな寸胴でスープを炊いています。羊骨スープだそう。

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スープとタレを雪平で合わせて温めつつ、茹でた麺をその雪平で仕上げます。つまり、麺にスープを吸わせているということです。

写真をご覧頂ければわかる通り、麺は2タイプ。ひもかわうどんのごとく平べったい板状の麺(平麺)と普通の麺。赤ひつじ麻辣麺が平麺です。いずれも茶色いので全粒粉? 小麦ふすま入り? 国産小麦の麺だそう。

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話が前後しますが、麺もクソやばかった。店を出て気づいたのですが、菅野製麺所の麺でした。そうでしょうよ。

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オープン日だと言うのにスタッフは落ち着いています。初日とは思えない動き・オペレーション。からやまの女の子も素晴らしかったし、このグループはいいスタッフを揃えますなぁ。

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そして何よりすごいのが、これらのスタッフをまとめている料理長的な男性。誰ですか、この方は。

麺を計量する、テボに入れお湯につける、タイマーをセットする、次に仕上げる麺の種類を伝える、茹で上がった麺をスタッフが温めた雪平に投入して30秒ほど混ぜる、丼に上げて逆サイドのスタッフに渡す、雪平を洗う……その淀みのなさたるや。

一朝一夕でできる動きではありません。何年、何十年という厨房内でのキャリアが可能にする、無駄のない華麗な職人の動き。この動きを見れば、食べなくてもわかります。これはうまい、と。

ピリ辛だけどまろやかな黒ひつじ担々麺

東京ひつじ食堂の黒ひつじ担々麺

黒ひつじ担々麺。オープン記念サービスのラムチョップ付き。

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スープをひと口。もうねぇ……。

甘み、香ばしさ、そこはかとない羊の香り、わずかな唐辛子の辛み。濃度があって、全体的にはまったりまろやかですが、時折、かすかにパクチーの清涼感が鼻に抜けます。

なんだよこれ。うますぎる……。

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サービスのラムチョップはミディアムレア。シンプルな味付けなので、羊のクセがしっかり感じられます。ジューシーではありますが肉々しい。

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あっ! ラムチョップの表面を焼いた後、カバーをかけて蒸し焼きのようにしています。絶妙な焼き加減はこれなんでしょうね。細かいところをよくやってるなぁ。

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普通の麺も少し平たい。それ自体に小麦のおいしさが感じられ、ムチっとした食感が濃厚なスープとよくマッチします。いい麺です。おいしい。

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残ったスープに半ライスとは思えない量のライスを投入。このおいしさを説明する必要ありますか?

刺激的な赤ひつじ麻辣麺と羊感たっぷりの白ひつじ塩そば

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翌日。赤ひつじ麻辣麺。しっかりと麻辣が効いていますが、甘みもあります。

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薬膳スープのごとく、いろいろな実、ナッツがたっぷり入っていて、食感も楽しいです。写真に写っている白っぽいものは塩漬けのニンニク? なんだろうな。

デフォルトで入っている羊肉はホロホロで羊感たっぷり。

ブルンとした平麺が麻辣スープを引き連れ、ブリンと吸い込まれていきます。パンチのある刺激的なスープではありますが、後味はちゃんと羊。めっちゃうまい。

白ひつじ塩そば。

モチっとした麺がやっぱりうまい。こう見えて、何気にスープはがっつり。塩・コショウがバチっと決まっていて、バタリーでもあります。これまでの3種で一番、羊感が強いかもしれません。大げさに言うなら、後味がジンギスカンを食べた後のそれ。

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しっとりと柔らかい低温調理ラムチャーシューだけは羊感控えめというw クセが少なくあっさりです。とてもおいしいのですが、私にはちょっと物足りないかな。ひつじの強すぎるクセは苦手という人にはいいかもしれません。

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私は羊が好きなので、スープもラムチョップも、もっとがっつり羊感が来てもよかった(「来た方がいい」ではなく)。ただ、味が濃い担々麺や麻辣麺でここまで羊感が出ているので十分満足。それに、多店舗展開を目指している店としてはこれくらいの羊感が最適解でしょう。全体のバランスも完璧。

大手チェーンだけどハイクオリティ

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巨大飲食グループが手掛けるチェーン店と侮ってはいけません。個人経営のラーメン専門店と同レベルの、いや、個人店ではできないくらいのことをしている、こだわって作られたハイクオリティな店です。

頃合いを見て、餃子、麻婆豆腐も食べに行きます。

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コンセプト、店舗デザイン、スタッフ、味、すべてがよかったです。こんな素晴らしい店の一号店を学芸大学に出してくれてありがとう。多店舗展開してもこのクオリティを維持してねw

SHOP DATA

蛇足:東京ひつじ食堂の一号店が学大になったワケ(妄想)

東京23区内でもっとも新しいからやまは成増店。同店はフランチャイズ(太陽エンタープライズ)。エバーアクション直営で一番新しい23区内の店舗は学芸大学店だった(記事執筆時)。

東京たらこスパゲティのコンセプトは「頑張る女性を応援する「全力飯。」」。これが成功したので次も女性をターゲットにしたくなる。そもそも全国的に見ても外食=女性ターゲットが主流。

学芸大学の人口は男性2万6440人、女性3万551人(2019年時点。筆者調べ)。全国の男女の人口比率と比べても、学大の女性率は高い。

からやま 学芸大学店は想定よりも売り上げが伸びなかった(筆者体感)。

学芸大学に羊の店が"ほぼ"ない。

つまり、東京ひつじ食堂を始めるにあたって、グループ内の既存店を業態変更させるなら、からやま 学芸大学店で正解。

エバーアクションとフィルドテーブルは同グループとはいえ別会社。なのに、あっちからこっちへ。そのフレキシブルさ、ホールディングスのハンドリング、お見事。

学芸大学の全飲食店リストバナー