ハルディラム(Haldiram's Food International Limited)というインドのスナック&スイーツメーカーがあります。同社にはナムキーン(Namkeen)(※)のシリーズとして約40種ほどのスナックがあるのですが、こいつがでたらめにうまいんです。
※ナムキーンは塩味もしくは香ばしい食べ物を指すヒンディー語。ナッツや豆、ハーブなどをスパイスと塩で味付けしたスナック類もナムキーンと呼ばれています
私が今回買ったのはAll In One(オールインワン)とNavratan Mixture(ナブラタン)。
入っているものは以下の通りです。
All In One
パーム油、ひよこ豆、緑豆、米、じゃがいも、ピーナツ、カシューナッツ、ぶどう、レンズ豆、コーン、小麦粉、ほうれん草、グリーンピース、きゅうりの種、塩、香辛料、クエン酸
Navratan Mixture
パーム油、米、ピーナッツ、ひよこ豆、砂糖、ぶどう、カシューナッツ、きゅうりの種、フェンネル、ごま、塩、カレーリーフ、チリ、黒胡椒、香辛料、クエン酸
いずれもスパイシーでしょっぱくて、いろいろな食感が混じり合います。Navratan Mixtureのほうが辛さ、甘みが強いです。そしてフェンネルのスッとした香り(八角のような)も印象的。All In Oneのほうが香ばしく、酸味も強く、甘い・辛い・酸っぱいのバランスがいい。どちらかというと私は後者の方が好き。
まじでうまい。やばい。日本では販売禁止にしたほうがいい。あるいは逆に、世の中のスナックがこれだけになっても構わない。それくらいうまいです。衝撃的。
食べ方にコツがあります。これらのナムキーンのポイントは多様な食感。ですから、指でつまんで少量を食べていては面白くない。ある程度の量を手のひらに出して口に放り込むか、スプーンですくって食べて下さい。ポリポリ、サクサク、ボリボリ。たまりません。
さらにNavratan Mixtureをこんな風にしてみました。
ナムキーン・ライス! これは日本の普通の米なのですが、できればインディカ米を炊いて(インディカ米は茹でるのが正解)、ナムキーンをまぶすのです。米2合に対して2/3袋分を混ぜてみました。あとは味を見て塩味(えんみ)が足りなければ塩を加えます(日本の米を炊く際は水を相当少なめで)。
これがくっそうまい。やばい。カレーぽくはあるのですが、エスニック風味のライスが超うまい。サクッとした食感が混ざるのもいい。ナムキーン・ライスを野菜で包んで食べてもめっちゃうまいです。上の写真の野菜はロメインレタスです。付け合わせはキノコのマリネ。ピクルス的な酸っぱい物もよく合います。
スナック菓子をご飯に混ぜるというのに抵抗があるかもしれませんが、こういう類はインドでも食べられています。こちらではPoha(ポーハ)/chiura(チウラ)/chivda(チブダ)という干し米を使っていますが。
別日、違う種類を買ってみました。Khatta Meetha(カタミタ)です。入っているものはこんな感じ。
ひよこ豆、パーム油、米、砂糖、タピオカ、ひら豆、グリーンピース、マンゴー、チリ、塩、ターメリック
かすかなピリ辛、マンゴーの甘み、サクサク、ポリポリ。スパイシーじゃないのはイマイチかなと思ったのですが、こいつもやばい。止まりません。
ハルディラムのナムキーンはネットやカルディコーヒーファームなどの輸入食材店で購入可能です。
これはカルディコーヒーファーム 三軒茶屋店にあったkashmiri dalmoth(カシミールダルモット)。入っているのは、パーム油、ひよこ豆、緑豆、カシューナッツ、じゃがいも、きゅうりの種、ほうれん草、塩、マンゴー、チリ、黒胡椒、香辛料、クエン酸。
これまで食べた中で、もしかしたら一番辛かったかも。うまいよぉ。
私はいつも元祖仲屋むげん堂 六番組(三軒茶屋)かアンナプルナ フード&スパイス(西小山)で買っています(三軒茶屋のむげん堂は2022年2月28日に閉店)。
カーニバル 学芸大学店にもあります。余談ですが、隣の麻辣青豆(盛香珍)は世界で二番目においしいお菓子です。
食感が楽しいスパイシーなスナックはお酒にもよく合います。食べだしたら止まりません。悪魔的おいしさ。世界一うまい(と私は思うw)スナック菓子、ぜひぜひ一度お試しあれ。
インド現地版のナムキーン!
連れがインドへ出張するというので、ハルディラム社のナムキーンをお土産に頼みました。
スーパーのお菓子コーナー。ラック全部がハルディラム社のナムキーンで埋め尽くされていたとのこと(画面一番奥)。
キタコレ! パッケージが違うのはなんだろう。輸出版と現地版があるのかな? とりあえずこちらは「現地版」としておきます。
これはALL IN ONE。やっぱりうまい! スパイシーで酸味もあって甘味もあって、サクサク、ポリポリ。
日本語の材料表記はかなり端折ってるということがわかりました。味は基本的に同じですが、入っているものが少し違うような気もします。スナック感が強いというか、サクサク物が多い。いずれにせよ、"世界一"は変わらない!