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ツバキ (TSUBAKI)@西麻布で飲んだブルゴーニュワインがうまいワケ

西麻布の名店「ツバキ」に連れていってもらいました。

tsubakiの画像

Gevrey Chambertin(georges bryczek)の1982年。芳醇な香り、華やかな味わい。ボルドーのガッツリな感じもいいけど、品のいい繊細なブルゴーニュもやっぱいいですね。つーか、激ウマでした。いや、まじハンパない。

そして、黒トリュフとチーズ、ドライフルーツをパンに乗せて食べさせてもらいます。食べるんじゃありません。食べさせてもらうんです。「あーん」して。

これにはわけがあります。最適なバランスでチーズやトリュフ、ドライフルーツを盛ってパンに乗せる。この作業はそれなりに労を要します。これをやってると食べて飲むことに集中できません。パンを口に入れ、程よくかみしめ、ワインを口に含むという動作に集中してほしいから、だから「あーん」です。とお店の方は言ってました。

なんだろうなぁ。神聖さすら感じさせます。普段はいかに安くうまいワインを飲むか、なんてことを考えているので、こんなヤバいワインをこんなヤバいつまみでマリアージュさせられると、「すみません」という気持ちになります。

こう書くと、堅苦しいイヤミな店に見えるかもしれませんが、そうじゃないところがまたすごい。優しくて丁寧で、決して安っぽくはない親しみやすさで接客してくれます。「あーん」をしてくれます。

そりゃスノッブな店ですよ。超高級です。すごいお店です。20年、いや30年ほど時代を錯誤させるようなレトロな雰囲気です。だけど、不思議なんです。初めて行ったのに、最初は緊張したのに、なぜか心が安らぐんです。ホっとするんです。

こういうお店があるんだと知ることができただけでも幸せを感じられます。そして、こういう店に馴染めるような大人になりたいとも。もう十分大人なのにw

ああ、こんなに一本のワインをありがたくじっくり飲んだのって久しぶりだなぁ。うまいワインってのは、いや、うまい酒ってのは、もちろんそれだけでもうまいんだけど、すべてが合わさってさらにうまくなるんですね。