20種の具材から選ぶカスタムサンドウィッチ
学芸大学駅から徒歩1分。西口を出てすぐ右手に進み、ファミリーマートの角を曲がった先に3DEUX1(トロワドゥアン)というカスタムサンドウィッチのお店があります。東軒の向かいの路地です。2022年6月10日にオープンしました。
オーナーはネイルサロン・Nailsalon Torico(都立大学)代表の森京子さん。シェフはBALCÓN TOKYO(運営:zetton)で総料理長を務めていた植田篤さん。
バレエで「アン・ドゥ・トロワ」と言いますよね。店名の3DEUX1(トロワドゥアン)はそれと同じ。フランス語で3・2・1という意味です。ということは、さん・ドゥ・いち。サンドウィッチ。ダジャレです。ほんとにw
基本的にはテイクアウト。小さなテーブル席も1つあるのでイートインもできます(オープン直後はテイクアウトのみ)。
サンドウィッチは20種の具材から2種を選びます。すべてにレタス・トマト・マスタードバターが入るのですが、これに限らず、苦手なものがあれば抜いてもらえますし、逆に「こういうのがいい」「これが好き」と言えば、それに合わせて作ってもらえます。
料金は2つの合計ではなく高い方。たとえば、チキンオリジナルラグー(1350円)と赤玉ねぎのアチャール(800円)を選んだら1350円です。
最初に丁寧に説明してくれるのでご心配なく。
サンドウィッチのほかにもクリスピーフライドポテト、コンビネーションサラダ、ベジブロスミネストローネ、コーンポタージュ、そしてドリンクも。
※オープン直後の値段表記は税抜になっています。イートイン・テイクアウトの両方があるので表記が面倒なんですよね。この辺りは今後、ちゃんと表記してくれるはずです(オーナーさんもそうおっしゃってました)
ケース内に具材が並んでいて、それぞれの説明もあります。これらを眺めながら、いろいろ考えるのも楽しいでしょうね。
ただ、私は来る前から決めていました。ラムバーグパティ スパイスデュカと茄子のマリネ ババガヌーシュ。なぜなら一番好きな肉が羊、一番好きな野菜がナスだから。
調理工程を見てるだけでワクワク
オーダーが入ると、ひとつひとつ作っていきます。パンはその日のパンによって、あるいは具材によっても(?)、焼いたり焼かなかったりするようです。もちろんこちらの要望も聞いてもらえると思います。
ペーパーで包み、ナイフが入り、パカッ。できあがりを見せてもらえると気分が上がります。
「お二人はどういうつながりなんですか?」
「私(森さん)が食べに行ってたんです」
「で、引き抜いたと?」
「はい。うまくいきました(笑)」
少し話をさせて頂いただけですが、お二人とも明るくて親しみやすいお人柄でした。
会計は1600円×1.08=1728円。
オープン日は「バーコード決済がまだ準備が整っておりません。各種クレジット、交通系電子マネー、QUICPay、IDはご利用できます」とのことでした。
オシャレで本格的なサンドウィッチ
かわいい紙袋。植田さんがモチーフなんだとか。実物はお若いですけどねw
サンドウィッチはこんなケースに入れられています。
この配色は妖艶。
適当にサラダとスープを作ってランチ。
ラムバーグパティは子羊の肩ロース肉のハンバーグ。ミント、タイム、中東・北アフリカのミックススパイス・デュカが使われています。
茄子のマリネ ババガヌーシュは赤ワインビネガーでマリネした茄子とババガヌーシュ。ババガヌーシュはレバント地方などで食べられる、潰した焼き茄子・ごま・ハーブなどを合わせた前菜。
ふわりとエスニックな香りが漂います。ただ、そこまで強くはありません。広く受け入れられるであろう具合のスパイス感でしょう。しっかりとした塩味に支えられたラムはしっとり。クセはさほど強くないので、こちらも万人ウケしそうな味わいです。
ラム・スパイス・ハーブのエキゾチックな風味、トマトの酸味、シャクっとしたレタス、ふんわりみっちりで甘いパン。さまざまな味・香り・食感が折り重なり、食べていて楽しい一品に仕上がっています。いやー、おいしいなぁ。
私の好みとしては、マトンも大好きなので羊がもっとガッツリ感じられて、スパイスもハーブもききまくっていたほうがいいのですが、店で出すとしたら、この加減が正解なのかもしれません。
いずれにせよ、まだ初日ですから、客の反応を見て変えていくこともあるでしょうね。
ペーパーを開きながら食べられるので、手は汚れません。また、具材がポロポロとこぼれることもありません。食べやすいです。
一人で全部を食べられる量でした。ですが、サラダやスープをつけたら半分でもよかったです。何かを付け加えて、サンドウィッチは二人でシェア、でもいいかもしれません(私はそうしました)。
クオリティに見合った値段ではあるのでしょうけど、私にとっては高いかな。毎日でも食べたいくらいおいしいですが、毎日は買えないw ただ、いまのこの街にあっては、これくらいの価格も受け入れられるのかもしれません。隣にできた2軒と同じように。
手のかかった本格的な具材で作られる、オシャレで贅沢なカスタムサンドウィッチ。とてもおいしかったです。学大の名物テイクアウトになるといいですね。