学芸大学駅から徒歩7分。西口商店街を突っ切り、駒沢通りを右折、ガソリンスタンドを左折したところにBAR 53263があります。沖縄料理屋・あさとやの隣、ニッポンレンタカーの前です。2013年にオープンしました。
とても狭いバーです。カウンター席が4、奥に2。2階もありますが、パーティーなど特別な日以外は使われていません。混雑する時は立飲み状態になっていたり?
マスターは妙にガッチリした方。そして、顔が! 橋本真也と武藤敬司を足して2で割ったような顔です。コワモテというわけではありません。どちらかというと柔和。口調も優しく、とても気さくな方です。
暗いのでよく見えないのですが、パッと見でも、なかなか面白い酒のラインアップだとわかります。ラム、スコッチが充実しています。アブサンも数種。
メニューを見ると、仔羊のグリル、タコス、麻婆豆腐、白セロリのサラダなどなど。コンロには寸胴と中華鍋。壁にはアルミパンがかかっています。
料理がおいしいとも噂を聞くのですが、ある時から五本木飯店と銘打って、中華料理をメインとした食事も出すようになったようです。昼にやってたり? 土日にやっていたり? 詳細は下記インスタグラムでご確認を。
日はそこそこ落ちましたが、まだまだ暑いです。まずはジントニックを頂きます。カジュアルなバーらしいオーソドックスなジントニック。
次はラム。他にお客さんがいなければ、左から順に見せてもらっていたのですが、常連さんが3人いらっしゃいます。あれこれ聞いて回るのも迷惑でしょう。わかりやすいものをチョイスしました。
「ディプロマティコの隣は何ですか?」
「これもディプロマティコです。シングルビンテージのものです」
これはたぶんちょい高だなw
「じゃあ、普通の、そちらのオレンジのほうで(要は3種あるってことです)」
「飲み方はストレートで?」
「いえ、ロックで」
ディプロマティコは好きなラムのひとつ。甘さと香ばしさが特徴的で、とてもまろやか。おいしい。おいしいんだけど、他のラムが気になるなぁ。目がそれほどよくないし、暗いし、どれが何だかまったくわからないや。
続いてはスコッチ。ブルイックラディ オーガニック・バーレイがありました。ブルイックラディはいろいろ飲んでいますが、こいつは初めて。
「ブルイックラディをロックで」
「ロックでいいですか?」
「はい」
サディスティックなマスターだw 本当はストレートで味わってみたいんですが、前日は5軒ほどをはしご酒。そんな状態じゃないんだよぉw
前回飲んだブルイックラディはブルイックラディ ポートシャーロット アイラ バーレイ ヘビリーピーテッド。その前はNelson’s(ネルソンズ)で飲んだブルイックラディ オクトモア。図らずもピートガッツリ系ばっかりだったんだなぁ。あ、違う。ピートガッツリが好きだから、こういうことになってるんだw
最近のこの2本の印象が強かったので、ガッツリ来るのかと思いきや、華やかさすら感じさせるブルイックラディ オーガニック・バーレイ。ピート香はあまりありませんが、それなりの香ばしさはあります。それよりも甘みを感じさせます。特に氷が溶ければ溶けるほど。体がこの状態ですから、これくらいがちょうどいい。
……いま調べたら、「UNPEATED」とボトルに書かれているようです。なるほど。すっきりしてはいますが、繊細な奥深さを感じさせる一杯です。
店内には不思議な音楽が流れています。アフリカの民族音楽っぽい感じ。なんとかボールディンのテクノとのセッションがどうとか、フローティング・ポインツが云々と常連さんに説明していましたが、音楽がからっきしな私にはチンプンカンプンw 少々歪んだレコード盤の表面を滑らかになぞるレコード針をずっと眺めていました。とても気持ちいい。
その日は常連さんが3人。みなさん若い方でした。20代かな? マスターは私の3つ、4つくらい上? 話を聞いていると、客層は若めっぽいです。女性も多いよう。犬がいました。お客さんの犬なのか、お店の犬なのか。
バーの住所が五本木3-26-3だからBAR 53263。ノーチャージです。マスターとは二言、三言しか話せませんでした。もう少ししっかりしている時に、できれば口開けで行きたいな。ご飯もおいしそうだったし。
SHOP DATA
- BAR 53263/五本木飯店
- 東京都目黒区五本木3-26-3
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