学芸大学駅から徒歩5分。東口を出て線路沿いを真っすぐ都立大学方面へ。笹崎ボクシングビルを左折した先に高級食パン専門店 瀬都 目黒店というパン屋があります(瀬戸ではなく瀬都)。
2019年8月18日、高級食パン専門店 令和館 碑文谷がオープン。2020年2月6日にいったん閉店し、2020年2月15日、高級食パン専門店 瀬都 目黒店と店名が変わりました。2020年1月24日には広島県広島市西区横川町にも高級食パン専門店 瀬都 広島店がオープンしています。運営は株式会社プラフィードかも?
店名や商品名は変わりましたが、パン自体は変わっていないかもしれません。詳細がわかりましたら、追記なり修正なりします。
※2020年2月10日追記:令和館から瀬都に店名が変わるにあたり、記事を少し修正しました。
※2021年6月1日追記:2021年5月31日に閉店しました。追記以上
令和館はここだけです(2019年8月現在)。もしかしたら同運営会社(株式会社士魂商才?株式会社プラフィード?)による他ブランドがあるかもしれませんし、プロデューサー的な人が他にも店舗を手掛けていて、系列ではないにせよ、近しい存在のパン屋があるかもしれませんが。
SHOP DATA
- 高級食パン専門店 瀬都 目黒店
- 東京都目黒区碑文谷6-1-23 ウッドビル碑文谷 1階
- 03-3710-6018
令和館時代
令和館がオープンした当初はこんな外観でした。
2020年1月に白くなり、随分とすっきりしました。店内も少し白く塗られていました。
以下は2019年の令和館オープン当初に書いたものです。ということをお知りおきの上どうぞ。
外観(※黒い時の)と同じく内観も、高級でスタイリッシュな雰囲気を出そうと必死にがんばっている感が漂っていて、逆に作り物然とした安っぽさを感じさせます。張りぼて感というか、お台場ヴィーナスフォート的ダサさというか。
スタッフのユニフォームは伊勢丹かと思ったのですが、帰って制服を調べてみたら、どちらかというと西武百貨店でした。女性スタッフの口調も百貨店店員のようで、笑っちゃいそうになります。
私の勝手なイメージなのですが、パンって軽やかで明るくてハッピーなものだと思うんです。けど、ここの空気は重たく、気分はどんより。
「これまでなかったような……」
といった狙いがあるのかもしれませんが、バックネットにぶっ刺さる大暴投になっとりますな。
パンは2種類。いずれも1本(2斤サイズ)1000円。
※その後、貴宝というレーズン入りの食パンも登場しました
「華(はな)は生クリームとバターを使用しております」
「輝(ひかる)はデイリーに召し上がって頂けます」
ハーフ(500円)があるというのはいいですね。
自宅用と連れの実家用にハーフ&ハーフを2セット。紙袋は乃が美みたい。紙袋に限らず全体的にそうなんだけど。ただ、別に行きはしませんが、風俗店やアダルトショップ、ラブホテルに入ることも特段恥ずかしいとは感じない私ですが、この店に入り、あまつさえこの紙袋をさげて街を歩くのは恥ずかしい。
「こうすりゃいいじゃん」(連れ)
おお。あったまいいー。ただね、誰もが2セット買うわけじゃないからさ。
一応、こういうものも用意しておきました。これなら恥ずかしくない。とりあえず、早くこの場を去ろう。"高級"食パンを買っている姿を他の人に見られるのはかなわん。
袋を留めているビニールタイが白は華(はな)、金は輝(ひかる)。
ちょいちょい。お前の食い物じゃない。
普通の包丁でカット。おっ? 潰れない。最近のこういう類の食パンはフワフワし過ぎていて、切ろうとすると潰れたりしがちなんですが、令和館の食パンはしっかりとしていて潰れません。切りやすい。薄くも切れます。
さて、"高級"食パンのお手並み拝見。
まずはデイリーユースという輝(ひかる)。フワッ、モチッ。小麦の優しい甘味が感じられます。とても穏やか。うん、おいしいね。
次に華(はな)。少し黄色みがかってます。食べるとバターと蜂蜜の甘味がしっかり感じられました。輝(ひかる)と食べ比べているから、余計にそう感じるということもあるのでしょうけど。こちらもとてもおいしいです。
どちらも耳というか、焼き色が全面についてる部分があるじゃないですか。あそこもめっちゃうまい。パサつきが一切なくてしっとり。
私は甘いものも大好きなので、どちらかというと華(はな)のほうが好きかなぁ。ただですねぇ。
高級と自称し、スタイリッシュ(笑)な店舗で、1本1000円で売っているわけですよ。購入前、いや入店前からハードル上がりまくり。その上で食べる高級(笑)食パン。上がったハードルを飛び越えるのはなかなか難しく、なんと言いますか、下手っつうかさ……。あえての? はぁ、そっすか。
翌日は照り焼きチキンサンド(輝を軽くトースト)、なんちゃって天のや風玉子サンド(華)。めっちゃうまい。くっそうまい。ここまでやってしまうと、敷島製パンの超熟で作ってもほとんど同じなんだけどw
「高級食パン」という看板を掲げた店に入るのも、「高級食パン」と書かれた紙袋をさげるのも私は恥ずかしいので、令和館には二度と行かないですし、令和館で高級食パンを購入することも二度とないです。そもそも令和館という名前もねぇ。なんだかねぇ。
ついでに、令和館(のスタッフ?)のインスタアカウントのアカウント名は「吾輩は食パンである」。さらにプロフィールにはこんな一文。「食パンは最高級のごちそうと考える思想の持ち主…。」。
いやああああ。全身をかきむしりたくなるこの恥ずかしさは何だろう……。
まあ、「高級食パン買ったんだぜー」「高級食パン買った私ってすごいでしょー」とイキりたい人にはいいのかもしれませんし、令和館としてもそういう人たちをターゲットにしているのでしょうから、残念ながら令和館が狙っている層に私が入っていなかったというだけか。いや、別に残念ではないのだがw
というわけで、令和館()の高級食パン()はとてもおいしかったというお話でした。
最後にお姉さんたち。笑いそうにはなりましたが、とても丁寧で親切な接客でした。上の人から言われてるんだよね。ああしろ、と。わかってます。わかってますよ。お姉さんたちは何も悪くない。
余談。
買った翌日、連れがパン好きな母親に高級食パンを渡しました。これは恥ずかしいとカバンに入れて持ち帰ったそうな。味はおいしかったと言ってるようです。