東京Noodle Style エモラー(学芸大学)は惠本将裕氏によるはまぐりと伊勢海老のラーメン店。はまぐりと海老のうまみが暴力的なまでに濃ゆい!

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学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街の裏手に広がる十字街に東京Noodle Style エモラーというラーメン屋があります。2019年6月17日にオープンしました。

※2019年9月に閉店しました

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エモラーは昼のみの営業です。夜は千本ラブというお店。つまり"間借り"というやつです。

母体はらーめん惠本将裕(えもとまさひろ)。中目黒店と渋谷神泉店があります。両者は単独の店舗です。らーめん惠本将裕は常連から"エモラー"と呼ばれているそう。だから新店の名前はエモラー。

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惠本将裕氏はラーメン凪出身です。らーめん惠本将裕のメインは煮干しラーメン。ただ、学芸大学のエモラーには煮干しラーメンはなく、同店名物・はまぐり白湯ラーメンとフュージョンの2種のみです。フュージョンははまぐり×伊勢海老なのですが、詳しくは後ほど。

「煮干しはないんですね。今後もですか?」

「はい、今のところ」

「じゃあ、はまぐりとフュージョンをお願いします」

間借りなので煮干しが提供できないということもあるんでしょうね。スペース、輸送、オペレーション、コスト、もろもろ考えると。

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はまぐり白湯ラーメン(1000円)。大山鶏、総州古白鶏、美桜鶏をじっくり炊いた鶏白湯に白はまぐりを30キロ投入して作っているのだそう。

大きなはまぐりが2個。メンマも大ぶり。アーリーレッドと普通の玉ねぎの2種かな。アーリーレッドだけ? アーリーレッドは最近の流行ですね。これまた想像ですが、彩として使ってるんだろうな。

まずは粘度低めのサラリとしたスープをひとすくい。

わお! まず、はまぐりがブワッ。そして鶏がガツン。バタリーでもあります。鶏の脂・コラーゲンがそう感じさせるのでしょう。とにかく濃厚。はまぐりと鶏のうまみがギュッと凝縮されています。ただ、パンチはありますが、塩味は強くありません。よかった。最近のラーメンはしょっぱすぎるから。

麺は白っぽくてストレート。少し柔らかめに茹で上がっています。もしできるなら、次回は堅めと注文してみよう。

面白いのが味玉子(煮たまご)です。単に醤油で煮ました、というだけではない独特な風味を感じます。私はチャーシューか何かを作る際のタレかと思ったのですが、連れは燻製とは言わないけど、そういうロースト香のように感じたと言っていました。

なんだろうな。いずれにせよ、このスープと味玉子のコントラストがとても面白いです。

鶏だけ、はまぐりだけだったら、ちょっと飽きる。重くなりすぎる。けど、このラーメンははまぐりが前面に来つつも鶏がしっかりと支えているから、濃厚なのにとても飲みやすい。おいしいなぁ。

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こちらはフュージョン(1200円)。はまぐり白湯に伊勢海老老油とエビソースをプラスしたもの。

口にした瞬間、海老! 超海老! ウルトラスーパー海老! 海老の甘味・香ばしさを感じます。海老の殻を使ってるのかな。フュージョンと言ってはいますが、はまぐり感はほとんど感じません。完全に海老。

麺がすごい。はまぐり白湯ラーメンと同じなんでしょうけど、こちらは海老のうまみがガッツリ絡むので、麺をすすっても海老、スープを飲んでも海老。どこからどう見ても海老。こっちもうまい。海老好きにはたまらんだろうな。

でね、はまぐり×伊勢海老でフュージョンなんでしょ? そんなこと言われたらさ。

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はまぐり×伊勢海老のフュージョンに、さらにはまぐりをフュージョンさせてみるよね。これめっちゃうまい! やばい。ちゃんとはまぐりと海老が両方感じられる。いいねぇ。もし両方を同時に食べる機会があれば、ぜひ試してみて下さい。

ただ。

これを商品として店で出すとダメなんだろうな。はまぐり感を損なったとしても、大げさなくらいに海老感でパンチを出すのが店としては正解なんですよねぇ。それくらいわかりやすくしないと、ラーメン屋に来る客は満足しない。

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「ごちそうさまです。おいしかったです」

「ありがとうございます」

「千本ラブと何かつながりがあって、ここで?」

「千本ラブのマネージャーと知り合いで、そういうこともありまして」

「煮玉子が面白いですね。あれはどうなってるんでしょう。動物系の何かを感じたのですが……」

「(苦笑い)」

「……言えないですよね(笑) ごちそうさまでした」

「ありがとございます」

なんだろうなぁ。動物か燻製かローストか……。まあ、なんにせよおいしかった。うん。

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一般的に思われているラーメンの相場ってのがありますよね。700円~800円くらい? ですから、値段だけを見れば高いと思う人も多いかもしれません。

けど、詳しくは書きませんが、飲み干した丼を見れば、このラーメンがどれほど贅沢に作られているか、原価がどれほどかかっているかがわかります。私はそれに見合う値段だったと思います。

ただ、ラーメンマニアもわんさかとやって来るような大きな街ならいざ知らず、しかもランチが難しいこの街で、間借りで、この値段で、さてどこまでいけるのか。味玉子の作り方と並んで、そんなことも気になるところはあります。

「エモいラーメンでエモラー」とか、アムラーみたいに「あなたもきっとハマッて"エモラー"になりますよ」みたいな安直な〆にはしないよw だって、このラーメンはエモくないし。どちらかというと野性的で暴力的。はまぐりと海老のバイオレンス。

学芸大学では初めてのタイプのラーメンです。激しく襲いかかってくるはまぐり、海老のパンチを一度浴びてみてはいかがでしょうか。煮干しラーメンも凶悪なんだろうなぁw

DATA
店名東京Noodle Style エモラー
住所東京都目黒区鷹番2-20-4 学大十字街ビル105
電話番号03-6303-0800
営業時間11:00~16:00
※変わる可能性あり
URLtwitter@ramen_emoto

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どうでもいい余談。

ラーメン凪がまだ独自に店舗を構える前、ゴールデン街のバー・ブレーンバスターで間借り営業をしていました。何度か食べに行ったのですが、毎回、ラーメンが違っていて、上の写真は2005年に撮影した八王子ラーメン。

「火曜日だけラーメン屋になってます。ラーメン屋を開きたくて店舗を探している最中なんですよ。で、いまは勉強のため、毎週違うラーメンを作って、ここで出しています。店を出したら豚骨と醤油をやりたいですねぇ。オープンしたら来て下さい(笑)」

凪の店主がそう言っていたのを今でもはっきりと覚えています。そんな凪は今では超巨大有名店。

恵比寿に住んでいた頃にはバー・酒と泪とレゲエと池田に行っていて、店主が作るラーメンを食べていました。ラーメン店を開くために日夜、ラーメンを研究していると。もちろん、そのラーメンは後年、づゅる麺池田となるわけですが。

凪出身者が間借り――そんな店でラーメンを食べていると、こんなとりとめのない思い出がポロポロと。ああ、世界で一番愛したらーめん山田のお父さんが亡くなってもう4年になるのか。エモラーのラーメンとはまったく関係なく、勝手にエモーショナルw

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