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Tammy Flower/タミーフラワー(学芸大学)は種類豊富な街のお花屋さん。特別な日も特別ではない日でも、気分にピッタリあった花がきっと見つかります

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学芸大学駅から徒歩3分。西口を出て線路沿いを左手・都立大学駅方面に向かうと、高架下商業エリア・学大小路の対面にTammy Flower(タミーフラワー)という花屋があります。

もともとは現店舗のちょうど正面、東横線の高架下で営まれていました。高架下が整備されるに伴って、道を挟んだ反対側に店舗が移転。移転前も合わせると創業約40年という老舗です。店名の「タミー」は創業者の名前・タミヒトさんに由来するのだそう。

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※追記:2024年2月に閉店しました。これによると1985年頃の創業だったんですね。以下はそうとわかる前に書いたものです。追記以上

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店頭には鉢とサービスパック。いろいろな種類の花が並んでいます。サービスパックはどれも1束320円です。

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店内にもキレイな花がズラリ。花に興味はないけど、これだけいろいろあると、なんだか少し心が軽やかになった気になります。

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ネコが亡くなったので、火葬後にお供え用の花を買いに来たという次第です。私はそういうことに頓着がないので、すべて連れ任せ。「お供え用に花を探してるんですが」と相談してもいいのですが、連れの好みで花をチョイスして買ってきました。

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サービスパックを2種。花の名前はわかりません。

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こんな感じでお供えしました。

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3日後、チューリップのようだった花がこんなに開きました。ネコのいない生活にはまだ心も体もしっくりきてないんだけど、おそらく徐々に変わっていくんだろうな。

と思っていたのもつかの間。2週間も経つと、ネコがトイレに行けるように開けっぱなしにしていたリビングの扉を閉めることにも慣れ始めます。そして、連れが再びTammy Flower(タミーフラワー)へ花を買いに行くと言いました。

「じゃあ、ついでにいろいろ話聞いてみてよ」

「何を?」

「創業40年くらいらしいんだけど、具体的な創業年と、店名の由来、どんな客が多いか、この街に住む人たちのチョイスに何か特徴はあるか、花屋って大変だって聞くんだけど、何が一番大変か、特に廃棄率のことだよね。具体的には教えてくれないだろうし、聞き方も気をつけなきゃいけないんだけど、花には寿命があるからさ、花屋にとっては廃棄率ってのが重要で、それが売値にも……」

「そんなに聞けるかよ!」

笑いながら家を出て行きました。で、数時間後、連れが買って来たのがこちら。

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やっぱり花の名前はわかりません。

「どこにあった花?」

「店頭に出てるの」

「ああ、サービスパックね」

「誰かにあげるわけでもないから、これで十分。話聞いて来たよ。移転して7年で、移転前から合計すると40年近くやってるんだって」

「(それは知ってる。だから具体的な創業年が知りたかったんだけど)今の店の真正面の高架下にあったんだよ」

「店名は創業者の名前から来てるんだって。たみひとさん」

「へぇ。店にいたのは若いあんちゃんだった?」

「うん」

「てことは、三代目?」

「それは知らん。この辺の人は家用と、あとお墓参りで買って行く人が多いんだって。混んできたから、聞けたのはこれくらい」

「なるほどねぇ。いや、花屋ってのもいろいろタイプがあるなぁと」

「オシャレ系とか?」

「それもそうなんだけど……。花屋ってどうやって選んでる?」

「お店とか働いてる人の雰囲気かな。オシャレそうだったら、作ってくれるお花もオシャレだろうなって思うし。あるんだよねぇ。細かいことなんだけど、花はそこそこよくても、リボンがすごくダサかったり」

「ふーん。けど、オシャレかどうかってのは感じ方だろうから、それはつまり自分の好みかどうかということ?」

「まあ、そうなるかな。あとは、パッ見、いろいろあったほうがいいかも」

「そこなんだよ」

「どこなんだよ」

「いや、たとえば花善はアレンジメントがメインじゃん? そして、どちらかというと誰かにプレゼントするための花というイメージ。少なくはないけど、花の種類を絞って、単に花を仕入れて売りますというんじゃなく、アレンジメントという付加価値をつけることで商売にしようとしてる(ように見える)。

けど、Tammy Flower(タミーフラワー)は、もちろんアレンジとかもやってるんだけど、いろいろ取り揃えて選択の幅を持たせることで、日常的に花を買って行ってもらおうって気持ちが強い(ように見える)。お墓参り、何かのお祝い、お見舞い、プレゼントはもちろん、店の前を通った人が『あら、かわいい。ちょっと買ってたまには家に飾ろうかしら』とかさ。逆に、そう思ってもらうためには店頭にバーッと花が並んでたほうがいいんだよね。

ただ、種類をいろいろ取り揃えて、ひとつひとつ売るのって大変なんだよ。どうしても売れ残りが出て廃棄が多くなるし。だから、破棄率を下げるための工夫が必要で、Tammy Flower(タミーフラワー)はそこら辺が上手なのかもね。まあ、それだけ回転するからできるってことでもあるんだろうけど、こうなると鶏か卵かみたいな」

「確かにお客さんすごかったよ。ワーッて来てた。たまたまそういうタイミングだったのかもしれないけど」

「俺もそういう光景、たまに見る。やっぱ日常的に花を買う客がこの店には多いんだろうね。花屋にもいろいろなタイプがあるなぁってのは、そゆこと」

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色合いが濃い目で、シックでいいじゃん。この花が次の花に替わる頃には、ネコのいない生活が普通になってるんだろうなぁ。いや、移ろいゆく花の様子を見て、世の中は変わっていくということを自分に納得させる。供える花にはそういう作用があるのかも。

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日々の生活に彩りを添えるための花。大切な誰かに贈るための花。そのどちらも取り揃えてくれている街のお花屋さん、Tammy Flower(タミーフラワー)。特別な日はもちろん、特別ではない日であっても、気軽に寄ってみて下さい。あなたの気持ちに寄り添う花が、いつでもきっと見つかるはずです。

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