万人ウケする韓国料理
学芸大学駅から徒歩2分。東口商店街から一本入った十字街にJIJIMI GO 学芸大学店(チヂミゴー)という韓国料理店があります。2021年11月5日にオープンしました。
※追記:2023年1月29日に閉店しました。オープンまでの経緯、閉店後のことなどは記事後半にまとめています。追記以上
運営はFOOD GO株式会社(代表:朴 慶珍氏/パク キョンジン氏)。JIJIMI GO 学芸大学店は三軒茶屋、渋谷に続く3店舗目で、他にワイン食堂 TAKEWAKA、シンチャムトッポッキ(SINCHAM TOPPOKKI)などを展開しています。
最初にひとつ余談。JIJIMI GO 学芸大学店はカニともアワビとも関係ありません。ただ、アワビとは何らかのつながりはあったはず。そのあたりのことは後ほど。
店内はコの字というかL字になっていて、2掛けテーブルと4人掛けテーブル、併せて34席あります。
焼鳥倶楽部時代から妙な造作。ESOLAはカウンター前提でコの字にしたわけですが、これを全部覆ってしまいました。ちょっともったいないし、スタッフも動きづらいでしょうけど、一度スケルトンにしなきゃどうにもならないのでしょうね。
代表的な韓国料理がひと通り揃ってる感じでしょうか。チヂミがメニューの一番最初にありますし、店名がチヂミゴーですから、チヂミがウリのひとつなのでしょう。
ひげ茶ハイとひげ茶。香ばしくておいしい。アルコールは薄めに感じました。まあ、それはそれで。
白菜キムチはさっぱり。妙なたるさがないのでおいしいです。
カンジャンセウ。甘しょっぱくて、かすかにピリッとするタレがエビによく染みてます。ミソもチウチウ。こりゃうまいな。なんぼでも食べられそう。
海鮮チヂミは厚め。ヌルっとしてるチヂミってあるじゃないですか。あれは嫌いなんですが、これは生地がしっかりしてておいしかったです。
熟成サムギョプサルセットがやって来ました。豚バラが厚い。
スタッフさんが全部やってくれます。
テーブルに据えてあるコチュジャンをつけつつ食べ進めました。脂が甘く、肉は食べ応えがあります。おいしい。
本来はサンチュがついてきます。後日、スタッフのミスによりサンチュがもらえなかったということが判明しました。オープン直後のことですから、まあ致し方なし。やいのやいのと言うのはやめておきましょうw
ピンボケの桃マッコリ。桃が入ったマッコリは初めて。一番好きな果物が桃です。この味大好き。
石焼きビビンバにもコチュジャンをたっぷり入れて、しっかり混ぜます。少し焦げてパリッとなるのもいい。
れーめんの完全体は撮り忘れ。
辛いれーめんを頼んだのですが、普通のれーめんがやって来ました。オープン二日目ですし、これくらいはご愛敬。ただ、辛い物を欲していたので、唐辛子をお願いしました。粉末の赤い唐辛子が来ると思ったら、生の青唐辛子w 激辛。いいね。
麺はコシが強く、スープはダシがしっかり。私好みの味でした。ただ、二人で〆2品は多すぎ。腹死にそう。
二人で9200円でした(※)。ちょっと高いような気もするのですが、韓国料理やタイ料理などはだいたいそう感じがち。こんなものか。
※オープン後3日間は全品半額だったので実際は4600円でした
オープン間もないのでスタッフはバタバタでしたが、接客の感じはとてもよかったです。
料理はオーソドックスと言いますかクセがない。三多島、マンナ、サランバン(記事執筆時は休業中)のような個人店は作り手の個性が出ますが、多店舗展開するようなお店だと、万人ウケする無難な味付けになるのでしょうね。それが悪いというわけではなく。よくできてると思います。はい。
どれも食べやすく、おいしかったです。ファミレスに行くくらいの気軽さで利用できるというのが、JIJIMI GO 学芸大学店のよさかもしれません。4人くらいでワイワイやれば、種類も多く食べられますし楽しいでしょうね。
SHOP DATA
- JIJIMI GO 学芸大学店(チヂミゴー)
- 東京都目黒区鷹番2-20-9 桧ビル1F
- 03-6451-2506
- 公式
FOOD GOとその周りのあれこれ
FOOD GO株式会社の所在地は埼玉県川口市並木4-6-18 GAYA NAMIKIビル2Fです。これが大変興味深い。というわけで自分用のメモ的に。読まなくていいですよw
GAYA NAMIKIビル(旧鯨屋ビル)に所在している会社/サービス
- FOOD GO株式会社
- 株式会社KOOK Design Firm
- 株式会社GAYA(旧日本通販ネット株式会社)
- 林澤合同会社(MINAKO WORTH・fheimin)
- 株式会社KUROKURO(KUMA DESIGN)
- 合同会社EWF(銀のさら/すし上等/釜寅)
EWFはGAYA NAMIKIビル1F。その他はすべてGAYA NAMIKIビル2Fにあります。2Fには最低3室あることは確認できました。
GAYAはインテリアデザイン、KUROKUROはウェブデザイン、林澤合同会社はネット通販の会社です。
KOOK Design Firmは空間デザイン、店舗設計、不動産売買など幅広い事業を展開していて、株式会社竹若、 CJジャパン株式会社(食品事業を中心とした韓国グループ企業・CJの日本法人)、株式会社二東ジャパン、FOOD GOなどと取引実績があります。JIJIMI GO 三軒茶屋店の店舗デザインを手掛けたのがKOOK Design Firm。
なお、FOOD GO代表の朴慶珍氏は二東ジャパンが運営する韓国料理店・韓国食彩 にっこりマッコリの総料理長でした。
竹若/TAKEWAKAとJIJIMI GO
十字街の桧ビル1Fは焼鳥倶楽部→ピッツァ&ビュッフェバル ESOLA 学芸大学店→カニとサカナの場 Casava/蟹ラーメン 北よし→ワイン食堂 AWABI→JIJIMI GO 学芸大学店と移り変わってきました。
ワイン食堂 AWABIの運営は株式会社マリエス。同社代表の竹若勝(まさる)氏は竹若グループの代表だった方です(1988年に株式会社竹若を設立)。ワイン食堂 AWABIはほぼ営業をすることなく閉店しました。
2020年2月29日、株式会社あさくまは竹若勝氏が保有する全株式を1億5000万円で取得し、竹若はあさくまの子会社となりました。あさくまはステーキのあさくま、もつ焼き エビス参などを運営しています。
コロナ禍も相まって竹若の業績は悪化。2021年3月をもって全店舗が閉店しました。
2021年4月13日以降、竹若(代表:諏訪部浩通)の過去における多数の不正が次々と明るみとなり、最終的には2021年9月1日、東京地方裁判所から破産手続開始決定を受けました。負債総額は9億9700万円。ちなみにワイン食堂 AWABIの一応のオープン日は2021年4月5日でした。
以下は筆者の感想・想像です。
ワイン食堂 AWABIおよび代表の竹若勝氏が2021年4月時点で株式会社竹若とどのような関係にあったかはわかりません。ただ、ワイン食堂 AWABIがほぼ営業せずに閉店したのは、竹若の騒動が関係していると思われます。
ワイン食堂 AWABIの跡にJIJIMI GO 学芸大学店が入ったのはまったくの偶然、ということは100%ないはずです。FOOD GOは店名に"竹若"のつく店・ワイン食堂 TAKEWAKAを運営しているからです。2016年に竹若から買い取ったのかな?(※)
いずれにせよ、竹若騒動で店舗運営もままならなくなった竹若勝氏と旧知の朴慶珍氏が不動産屋・物件オーナーも交え、この物件をどうしていくかということを話し合った結果、JIJIMI GOがここに入ったと推察します。
イレギュラーなことですが、不動産屋・物件オーナーとしても、もろもろの支払いが滞るのは困るでしょうから、こういう"引継ぎ"は歓迎だったでしょうね。想像ですが。
※FOOD GOが運営するワイン食堂 TAKEWAKAはもともとBISTRO 竹若 赤坂店/炙り割烹 さかな竹若 赤坂店でした(2008年3月~)。2016年3月8日に現店にリニューアル
※2023年2月1日追記:2023年1月29日にJIJIMI GO 学芸大学店は閉店し、酒場まさるがオープンします。酒場まさるの運営は株式会社TAKEWAKA。物件の具体的な契約状況や店舗(JIJIMI GO 学芸大学店)の運営実態は不明ですが、ワイン食堂AWABI、JIJIMI GO、酒場まさると、ずっと"竹若"が関わってきたと見て間違いはないでしょう。追記以上
クリスピーチキン サンキューグラム
FOOD GO株式会社の(or と深く関係のある)竹若健二郎氏がクリスピーチキン サンキューグラムを始めました。デリバリー専門の韓国フライドチキンです。店舗(厨房)はFOOD GOのシンチャムトッポッキ(渋谷)とJIJIMI GO 学芸大学店。
韓国フライドチキンのデリバリーがはたくさんあります。連れが好きなので、何店も試してみました。今のところ、このクリスピーチキン サンキューグラムが一番よかったです。
皮のザクザク感は他と同じ。ヤンニョムチキンが少し中華っぽい味で、これもなかなかいい。そして何より鶏肉自体がおいしいです。下味はしっかりついているものの、肉自体のおいしさがちゃんとわかります。
機会がありましたら、一度試してみてはいかがでしょうか。
※2023年2月2日追記:JIJIMI GO 学芸大学店が閉店し、この場所でのクリスピーチキン サンキューグラムが今後どうなるかはわかりません。TAKEWAKAの酒場まさるが韓国チキンをそのままやるとは思えず……。とりあえず当追記を執筆している時点ではやってなさそうです。追記以上