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八百屋・遠慶(えんけい)は野菜も果物も種類豊富で激安。昔ながらの市場のような雰囲気が楽しくて、ついつい、あれもこれもと買いたくなってしまいます

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駒沢大学駅から徒歩7分。国道246号と駒沢公園通りが交わる大きな交差点に遠慶(えんけい)という八百屋があります(インスタグラムのアカウント名は遠慶青果店)。時折、テレビでも取り上げられます。「朝の!さんぽ道」(2017年10月9日・テレビ東京・駒沢・旅人:金子貴俊)、「食彩の王国」(2020年12月12日・テレビ朝日・第861回しょうが)などなど。

会計時にサラッと聞いたところ、「この店は60年、70年」とのことなので、1940年代~1950年代に創業したのだと思います。ただ、「屋号は何百年」ともおっしゃっていました。江戸時代、もともとは何かの問屋だったのが、業態を変えつつ、戦後、青果店になったということでしょうか。詳細はよくわかりませんが、とにかく歴史の長いお店であることは間違いありません。

店名の遠慶は親鸞聖人が著した「顕浄土真実教行証文類(略:教行信証)」(1224年)に出てくる遠慶宿縁(遠く宿縁を慶べ)という言葉に由来すると思われるのですが、気になる方はググってみてください。

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遠慶は果物類もいっぱい。これは11月下旬に撮影しました。りんご、みかん、いちごがおいしい季節。ですから、特に多かったかもしれません。

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もちろん野菜も種類豊富です。もうね、見てるだけでわくわくしますw

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日頃の食卓に欠かせないオーソドックスな野菜。

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きのこ類もたくさん。

遠慶に並ぶ色とりどりの新鮮野菜

ちょっと変わった野菜もいっぱいあります。ロマネスコ(尖った緑のカリフラワー)や紫・オレンジのカリフラワーも。サニーレタスに似たピンクロッサ、ブーケレタスもあまり八百屋やスーパーでは見かけません。地元・世田谷で採れた野菜があるのも印象的です。

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ここまで見て来ておわかり頂けたと思いますが、とにかく安いです。確かに野菜が安い時期ではありました。けど、遠慶は通年、安いというイメージがあります。いつもお客さんでいっぱい。そりゃ、こんな八百屋が近所にあったら、毎日行きますわ。

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というわけで、実際に遠慶で買ってきた野菜を以下のように調理してみました。

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隣の鮮魚店・大野商店でコハダ(コノシロサイズ)・地タコを買い、遠慶で大葉、かいわれ、しょうがを買って海鮮丼に。しょうがは薄切りにして酢・砂糖に漬け、即席ガリ(写真中央)にしています。5年前、初めて遠慶に行った日の料理。

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立派なブロッコリーは自家製なんちゃってトルティーヤに挟んでタコスにしたり、

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カオマンガイ/海南鶏飯の付け合わせに。とても甘みのあるブロッコリーでした。

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とんでもなく安かった小松菜は普通におひたしに。これだけの量ですから、4日ほどかけて食べきったのですが、4日目でも小松菜はへたっていませんでした。鮮度がいいから日持ちしたんでしょうね。

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しいたけとぶなしめじはきのこの和風ペンネに。

別に何か変わったものを作るわけでもなく、日常の晩御飯です。すみませんw

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なんだかいいんですよ。この雰囲気が。何がいいんだろうと考えてみたのですが、もしかしたら商品の積み方が好きなのかもなぁ。基本的に棚や冷蔵ケースはありません。段ボールを重ねて台にして、その上に野菜を陳列。この感じが昔の市場っぽくていい。そう、店というよりも市場って言いたくなる雰囲気なんですよねぇ。

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種類豊富で安い。雰囲気もいい。もちろん新鮮でおいしい。ついつい、あれもこれもと買いたくなってしまいます。

「これもいいな」「これならあれが作れるな」「こんなのがあるんだ、だったらどうしよう」……。とてもワクワクする八百屋・遠慶。一度、寄ってみてはいかがでしょうか。

肉のハナマサ 三軒茶屋店へよく行く人は(そしてできればバイクがあれば)、遠慶→ハナマサと回るのもいいでしょうね。学大住人視点ですがw

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