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函館IZAKAYA ながまる(学芸大学)は魚がおいしい居酒屋です。思わず声が漏れるほど美しい刺身盛りでした。北海道出身の店主も優しくていい感じ。

寺門ジモンさんの催事「食べるために生きる男寺門ジモン厳選!極上!!グルメ祭り」を手伝っていて、毎日、肉肉肉。だからと言って肉が嫌になるわけではないのですが、でもやっぱり体は魚を欲します。

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学芸大学駅から徒歩3分。東口を出て線路沿いを都立大学方面へ真っ直ぐ行くとある居酒屋・函館IZAKAYA ながまる。ちょいと魚をつまみつつ、日本酒をチビリとやるか。というか、その時、時刻は17:45。やってる店がほとんどありません。おのずと函館IZAKAYA ながまるになりました。

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店内はカウンターメイン。5人が座れるテーブルもひとつあります。

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いきなり日本酒。沢の鶴を2合。で、出てきたお通しが。

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もつ煮込みwww いや、いいんです。もつ煮込み好きだし、肉続きでも肉はいくらでも食えるし。けど、自分的にちょっと面白かったw 味わいはサッパリ目。どちらかというともつの旨味を前面に出すような味付けです。そして、大変失礼ながら、私が作るもつ煮込みと味の方向性が同じ。おいしいなぁ。

催事のまかないでたらふく食べてます。刺身をつまむ程度で十分。刺身三点盛りをお願いしました。

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うわっ。すごっ。と声が漏れてしまいました。まずボリュームがすごい。大好きなタコが入っているのもいい。そして、これほどツマのバラエティがあるのも嬉しいです。このツマをかき集めたら、ちょっとしたサラダができちまうぞw

脂の乗ったカンパチ、濃厚なマグロ、爽やかな赤貝、塩の加減からするとおそらくは店で茹でているであろうタコ。味がいいのはもちろん、包丁もいい、盛り方もいい。すごい。

魚を口に入れ、口内にまだ魚が残っている間にお酒をキュッ。ううう……。うまい。うまいんだけど……。沢の鶴にしたのは失敗でした。せっかくの上等な刺身なのに、酒が断然負けています。もう少し芳醇な純米にしておくべきだったか?

とは言え、もちろんおいしいです。それなりに時間をかけてやりゃあいいのに、バクバクいっちゃうのはいかんなぁ。もう少しうまくつまめるようになりたいものです。

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店内には格闘技系のポスターがいっぱい貼られています。聞いたところ、函館ご出身の店主は空手をやってらっしゃったのだとか。

「昔やってたんですよ。空手を。もう10年ほど前ですが」

「え。10年ってw かなり最近じゃないですかw こちらはどれくらいになるんですか?」

「3年です。ここはおそば屋さんのみぞれだった場所なんですよ。今は西口ですが」

「ああ、そうなんですか。ながまるってどういう意味なんですか?」

「北海道の方言でゆっくりしていく、とかといった意味なんです」

壁には北海道のキレイな大きな写真が掛けられています。

「この光景、実際にこう見えるところがあるんですよね?」

「函館山です」

「その一番狭いところがあるじゃないですか。あれって、こうして見ると、相当狭そうですね」

「あっちからこっちまで、歩いて15分くらいです」

「そんな狭いんですか」

格闘技をやってらっしゃったような体つき。黙っていたら、それなりにコワモテに見えなくもない。でも、とても優しくて楽しいご主人です。

店内には昭和歌謡が流れています。柳ヶ瀬ブルース、伊勢佐木町ブルースと続いて、いきなりTOKIOの「宙船(そらふね)」。

「え? これって有線ですよね」

「有線です」

「いえ、さっきから何のチャンネルなのか、何のテーマなのか考えてたんですよ。何のチャンネルですか?」

「70年代、80年代ですね」

「TOKIOが流れたから、なんでだろうと」

「リクエストが入るんですよね」

「あー、なるほど」

次は大映ドラマの主題歌。確か「ヤヌスの鏡」だよなぁ。曲名までは忘れたけど。で、今調べたら椎名恵の「今夜はANGEL」でした。懐かしい。

続いてDREAMS COME TRUE「未来予想図Ⅱ」。壁の写真によく合います。

「吉田美和ってどこでしたっけ?」

「札幌ですね」

「北海道出身で、あえて三大歌手ってのを挙げるとすると誰ですかね。松山千春、ドリカム……」

「北島三郎、細川たかし……」

「あーそうか。演歌だと北海道が多いですね。じゃあ、演歌以外だとどうですか?」

「そうですねぇ。GLAY……」

「あ、GLAYか。じゃあ、千春、ドリカム、GLAYでいいですか?」

「うーん、そうですね(笑)」

なんだろうなぁ。他に客が誰もいない、初めて来た店の口開けということもあるのでしょうけど、この歌謡曲、店・ご主人の雰囲気、うまい魚、背後の水槽が、なんとも言えない情緒を醸し出します。知らない土地へ一人旅をして、ふらっと立ち寄った居酒屋、そんな感じがするのです。落ちつくなぁ。

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一品しか頼みませんでしたが、これで十分です。腹具合が十分という意味ではありません。こいつを見れば十分。いい料理は雄弁に語りかけてきますから。いかにこの店が、この店主が素晴らしいか、と。

大人の居酒屋。魚がうまい居酒屋。そんなお店を学芸大学で探しているなら、ながまるを候補のひとつに加えてみて下さい。人がそれほどいなければしっぽりと、人が多くてもおそらくはきっと楽しく時間を過ごせるはずです。王さんが来るくらいだからね。間違いないw

魚だけじゃない!一品料理もおいしい!

別日に行った際、いろいろ料理を撮って来ました。

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上から、お通しの茶碗蒸し、刺身盛り合わせ、かま焼き、塩辛ポテト、ざんぎ、チキングリル、そばめし。いずれも正式名称ではないかもしれません。

茶碗蒸しにはバターのようなコクを感じます。なんだろう。濃厚でおいしいし、これがお通しで出てくるというのが素晴らしい。刺身は相変わらず美しく、チキングリルの濃厚な味付けも酒のアテにピッタリ。どれもこれも本当においしかったです。

マスターも奥様も素敵。いい店だなぁ。

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以下は2024年8月31日に行った際の写真です。

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オーセンティックなこういう居酒屋も徐々に減ってきています。そういう意味でも貴重なお店。

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