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「TOKYO BLUES」(石川酒造)は100年という年月が醸造したクラフトビール。コクと苦みと爽やかさが次々とやって来る深みのあるビールです

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1994年の酒税法改正により、各地で地ビールがたくさん作られるようになりました。それから12年。最近ではクラフトビールとも呼ばれ、クオリティの高いものもたくさんあります。

マニアックに探究はしていませんが、初めて見るビールがあったらできるだけ買うようにしています。そして先日、カクヤスで「TOKYO BLUES」というビールを見つけました。もちろん買ってみます。

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ラベルに音符。製造元の石川酒造株式会社は福生市。後ほど調べてみたところ、横田基地のすぐ近くです。このあたりにはブルースが演奏されるようなお店も多いんでしょうね。

色合いは少し濃いめのブラウン。香りは柑橘系の爽やかさを感じさせます。スッキリした味わいなのかなぁと思って飲んでみると! いやいや。これがなかなか。

最初からコクを感じさせます。後味にほどよい苦みを残します。そして、ゴクリと飲み込むと爽やかな香りが鼻を抜けていきます。こいつぁすげえや。うまい。とても重厚で、味わい、風味、喉越しが立体的。いいビールだなぁ。

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石川酒造は1863年創業(文久3年)。1868年が明治元年ですから、まさに幕末も幕末。日本酒の蔵で、現在までずっと日本酒も造ってきているのですが、1887年(明治20年)、一度、ビール造りにトライしたそうです。ただ、品質はよかったものの、当時の人々には受け入れられず撤退します。

それから100年。1998年に悲願のビール醸造を再開。試行錯誤を繰り返しできあがったのが、この「TOKYO BLUES」なのだとか。

造ることが目的となっているかのごとく感じられる、クソまずいクラフトビールを飲まされた日にゃあ悲しくなるですよ。そして、かなり淘汰されたとはいえ、そんなクラフトビールもまだまだたくさんあります。

でも、こいつは違います。「TOKYO BLUES」に感じる深みは、醸造元の想いがそのまま反映されているのでしょう。ああ、いいものを飲ませてもらったぁ、そんな感想。そして、いいビールをありがとう、と呟きたくなります。

私はたまたまカクヤスで見つけたのですが、他でも売っているかもしれません。ちょいと値は張りますが、ビール好きならきっとうなるはず。もしどこかで見つけたら、試してみてはいかがでしょうか。

さて、このビールに合わせたメニューはこんな感じ。

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天草の岩ガキ、鴨のロースト、アグーのしゃぶしゃぶ。いや、鴨のローストでもう飲みきっちゃいましたけどねw でも、魚介と肉を両方合わせられたのは収穫でした。そして、どちらともよく合います。ホップの爽やかさは魚介と相性がよく、ビターに隠れたほのかな甘みは鴨肉とマッチ。豚と一緒でもきっとおいしかったはず。

うん、もう一度飲んでみたいな。

追記:ちょうどたまたま「TOKYO BLUES」(石川酒造)がキャンペーンをやっていて、応募したら見事に当選。3本頂きました! 冒頭の写真が頂いた写真です。

本当にもう一度飲んでみたいと思ったら応募したのですが、まさか当選するとはw ありがとうございました。

もちろんすぐに飲んでみました。やっぱうまいなぁ。